独学で英語を話せるようになるには?勉強法や注意すべき点
2022.06.30
英語を長いこと勉強してきたのに、英語上達感はあまりありません。特に英語を聞く力は自信がないし、スピーキングは実践で会話したことも数えるくらいです。こんな英語レベルでも独学で話せるようになるのでしょうか。英語初心者でも中学レベルでも、英語を話せたらもっと自分の可能性が広がるイメージが湧いてきます。留学や仕事で英語を学ぶまではいかなくても、もっと手軽な英語勉強法のやり方はあるのでしょうか。英語を話せるようになるために、独学でも始めたい、そんな勉強法を見つけられるといいのですが…
英語を話せるようにならない理由
最初にどうして英語が話せないか、その理由を考えていきます。あんなに学校の授業で勉強したこと、テストで暗記の努力したことは、果たして英会話のためになっているのでしょうか。
失敗や恥を過度に恐れてしまうから
英語に限らず言語の習得にはトライアル&エラーを重ねて上達していきます。間違った英語で外国人と話してし失礼かな、この英文法合っているかな、などと考えているうちに英会話する機会を失っているかもしれません。間違いを恐れていると英語の上達が遅くなることもあります。世間体や周りの目を気にしてはいけません。失敗や恥を過剰に恐れる傾向が強い日本人の悪い癖につながります。「完璧に話せないとダメだ」とは思わず、思いつく英語フレーズにトライアルすることが、英語でのコミュニケーションの第一歩です。
英語を話す必要性を感じていないから
またほとんどの人が英語を話せなくても不便なく暮らせる状況にいます。特に島国の日本では英語が絶対に必要ではないかもしれません。英語勉強の必要性を感じていなければ、英語は話せなくてもいいやと思ってしまいます。けれど社会人になってから英語の必要性が急に高まる場合も出てきます。例えば突然の海外赴任、また昇進や昇格に英語力が必要とされる状況はけしてないとは言い切れません。また就職活動にも英語のスキルがあれば、その選択肢は広がります。
英語を話す機会が足りていないから
今までの日本の学校教育では概ね「読み書き」の勉強が中心だったので、英語のリスニング力やスピーキング力を高める機会はあまりなかったように思われます。多くの日本人は英語を話すことに不慣れです。それゆえに「英語を話せるようになること」のハードルを高く感じてしまいやすいようです。
英語を話せるようになる心構えと準備
ではどうしたら効果的にかつ簡単に、日常英会話を話せるようになるか考えていきましょう。できるだけお金を使わないで、無料でできる英語学習法があればよいのですが…
目的と目標を明確にする
一番大切なことはなぜ英語を勉強するか、その目的と目標を明確にすることが大切です。漫然と「英語が話せればいいな~」くらいのモチベーションでは英語学習は続きません。英語を話せるようになったらどのような未来になるか、どういった喜びやメリットがあるかを想像してみます。人それぞれの状況で英語学習のモチベーションは異なります。自分の置かれている立場をひとまず考えてみます。英語が話せる自分自身を想像して、ワクワク感のある目的や目標を設定することもオススメです。英語学習のモチベーションを維持するポイントは、シェーンのお役立ち情報でもご紹介しています。併せてご覧ください。
英語学習のモチベーションを維持するポイント なりたい姿を明確に●情報はこちら
障害となる思い込みを取り除く
教育環境や経験によって、英語に対する思い込みが学習の障害となるおそれがある人もいるようです。自分の中にある思い込みの存在に気づくことができると、一歩前進できる場合があります。例えば、「きちんと準備したら何かしよう」と考えるのでではなく、「使いながら身につけよう」、または、「正確できちんとした発音、アクセントで英語を話そう」と考えるのではなく、「何とか今できる能力の英語で伝われば大丈夫」と考えることにも一理あります。さらに英語が話せるようになることは、「何不自由なく流暢に話せるようになること」と考えるのではなく、「ネイティブスピーカーと最適なコミュニケーションをとること」と考えれば、英語学習のハードルは下がります。
英語学習の仲間やサポーターをつくる
英語学習は仲間がいれば、その学習は継続しやすいとも言われています。友達、英会話教室やスクールのクラスメート・受講生たちといっしょに励まし合え、ほめ合え、時にはその仲間へのライバル意識も英語学習には効果があります。仲間がいれば学習も効率的に高まりやすく、新しい学びや気づきを共有し合えることも可能です。ネイティブのサポーターがいれば、もっと学日常会話の練習にも励めます。発音のフィードバックや、自然な英語表現を身につけることもできます。自分らしい学習法を考え、自分らしい選び方をしていきましょう。
英語を話せるようになる勉強法
英語習得にはさまざまな勉強方法があります。シャドーイングやディクテーション、カタカナの英語勉強方法もたくさん出てきています。では実際に英語を話す人たちは、どんな勉強方法を試しているのでしょうか。具体的な例を挙げていきます。
英語を話す土台となる基礎知識を身に付ける
英語を話せるようになるためには中学生レベルの単語力と語彙力、文法力が必要です。基礎レベルの英単語はおよそ3,000語。文法は中学校で学ぶレベルでも十分に英会話で使えます。高校や大学レベルの複雑で難しい文法知識は却って必要ないようです。
実際に英語学習に必要になる単語数の目安について、シェーンのお役立ち情報でご紹介しています。また英語の基本の5文型についての記事も併せてご参考にしてみてください。
●情報はこちら
英語の基本5文型を徹底おさらい!特徴と見分け方をわかりやすく解説
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隙間時間はできるだけ英語を耳に入れる
英語を話せるようになるためには、英語を聴き取る耳を鍛える必要がありそうです。まずは自分の興味やレベルに合ったインプットのやり方を見つけてみましょう。音楽やラジオアプリをはじめ、YouTubeチャンネル、海外ドラマ、映画と、スマホを使っていつでもどこでも、英語に触れる時間は作れます。
以前シェーンのお役立ち情報でご紹介した、英語の勉強に役立つ洋楽20選の参考記事もご覧ください。
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英語の手軽なアウトプットを習慣化する
インプットの英語の次はアウトプットです。耳で聴いたフレーズを使い、独り言を話してみるのも英語学習の1つの方法です。頭で考えるだけではなく、実際に英語を口にし、音声で表現すると、英語を話す習慣も生まれます。日常の何気ない考えや気持ちを英語で考えて文章にし、音読するだけでも英語を話す訓練につながります。例えば「お腹がすいた」、「眠くなってきた」、「今日は蒸し暑い!」、「信じられない」、「うわ、びっくりした!」、「あらら!」、「冗談でしょ?」、「いいね」などと英語で考えて、毎日練習してみましょう。
例とした挙げたひと言を英語にしてみました。
「お腹がすいた」 → I’m hungry.
「眠くなってきた」 → I’m sleepy.
「今日は蒸し暑い!」 → It’s humid today!
「信じられない」 → Incredible.
「うわ、びっくりした!」 → Oh, I was surprised!
「あらら!」 → Oh no!
「冗談でしょ?」 → Are you kidding?
「いいね」 → I like it.
英語日記をつける
英語で日記をつけるのも、最近の英語学習の手法としてよく挙げられます。いきなり英語で日記を書こうしても難しく継続しにくいところですが、自分の気持ちを英語にするのは大切なことです。シェーンの教材でもレッスンノートを利用し、英語を表現するステップを作っています。一人で英語日記を書く際は、慣れるまでは日本語で日記を書いてから英語に変換する、日本語で書いた日記の中で一番大事な一文だけを英語に変換するなど、自分なりの工夫を取り入れてみてください。英語日記についてはシェーンのお役立ち情報でもご紹介しています。
英語日記の書き方|今日から使える例文と英語力上達のポイント●情報はこちら
英語が話せるようになるまでの目安時間
実際に英語習得にはどのくらいの時間が必要でしょうか。巷には英語をマスターするためにはスピード感が大切とうたう広告もありますが、英語は短期間で身につけくものではないようです。ここでは英語習得にかかる目安時間についてご紹介していきます。
英語習得の目安時間は多くの説があるようです。シェーンでは英語学習に必要な時間は特に設定していません。英会話スクールに通われる受講の回数が多ければ多いほど、英語を話せる力は向上しているようです。学習時間が習得の要素にもなっていますが、英語を使われる方ほどスクールに通われている傾向も見えてきています。世界を相手にビジネス英語を駆使されている方も、何十年もレッスンに通われている方も、本気でシェーンの講師のレッスンを受講されています。英語はいったん離れてしまうと、頭が錆びていくようで不安だとお話くださった方もいらっしゃいます。
学習方法や現状のレベルによって、英語習得にかかる時間は個人差があります。なので自分なりの明確な目的や、具体的な目標の設定をすることも必要です。その必要な勉強時間を確保するために、通勤時間やお昼休みなどの隙間時間の有効活用は英語学習には大切です。特に自由時間が確保しづらい社会人にとっては、隙間時間を活用する重要度は高いようです。シェーンのお役立ち情報で、英語学習の習慣化についてもご紹介していますので、併せてご覧ください。
英語習得にはどれくらいの時間が必要??? 好きなモノを取り入れて英語学習を習慣化●情報はこちら
独学で英語を話せるようになりたい人が注意すべきこと
英会話スクールもオンライン英会話もしないで、独学で英語を話せるようになりたい、そうお考えの方には独学で学ぶためのいくつかのポイントを説明していきます。
自分に合った勉強法を探す
独学の場合、自身のレベルや特性に合った勉強法を自身で見つける必要がありそうです。合わない勉強方法を続けてしまうと、英語学習の達成感を実感しづらくなり、成長が実感できないと英語学習のやる気が削がれてしまうので、却って逆効果になります。また独学では自分が正しく発音できているかどうかを客観的に判断しにくく、間違った発音に慣れてしまうと矯正が難しくなりそうですので気をつけていきたいところです。
モチベーションを維持できる環境を作る
独学の勉強時間は自分のやる気に大きく左右されます。意志が強く自己管理に自信がある人、そんな人が独学に向いているようです。独学は一緒に勉強する仲間や教えてくれる講師がいない、共感や励まし、ほめられることがないと達成感も失いがちてす。英語学習のモチベーションを維持できる環境作りも必要です。
アウトプットの機会を作る
意図的に英語を使う機会を得なければ、英語を話す・書くといったアウトプットは難しいところです。英語をアウトプットをすると、インプットでは得られなかった発見や学びも出てきます。言葉や文の意味だけではなく構造などを含めた、細かい点に意識を向けるようになり、例えば冠詞の有無、前置詞の選択と、リスニングでは問題なかったのに、いろいろと迷ってしまい、その正解を求める場所を見つけないといけません。独学では自分の英語が正しいか、間違っているかの判断をする場所も見つけないといけないようです。
英語は楽しむためのコミュニケーション
学生時代にあんなに英語の勉強をしたのに、英会話を進んでできない私たち日本人。世界で英語を公用語としている国は全体の3割弱だそうです。あとの7割強は英語ではない言語を使っています。けれど英語を母国語としない人たちとコミュニケーションをはかるには、やはり英語が一番近い共通言語になります。
なので間違えても、確かな語彙でなくても、コミュニケーションははかれるはずです。一番大切なことは、相手の言うことを聞き、理解しようと努め、それに応えようとする姿勢です。例えばイスタンブールに出かけた時、トルコ語はわからなくても、現地の人たちとはHelloで挨拶を交わし、water closet?と語尾を上げれば、トイレの場所も教えてくれます。英語をまずは口にしてみることから始めましょう。
またテストのために英語を勉強した人たちによくあることですが、難しい単語帳を手にボキャブラリーを増やしも、TOEICで高スコアのコツをつかんでも、英語を話す機会に恵まれないとテストで得たものは使わないままになってしまっているようです。以前上司だった人がカナダのワーホリ経験者でしたが、英語を話すことは苦手と言っていました。英語の習得には全てを英語環境にすることが近道なのですが、日本人のコミュニティの近くにいると、海外生活でも英語脳は活性化されないようです。
英語は復習しながら進んでいくものです。以前学んだことを忘却の隅に置かないように、英語の力を呼び覚ましましょう。中学生英語でコミュニケーションは十分にはかれます。日常英会話は案外簡単な単語で使いこなすことができます。今ではオンラインで英語をたくさん聞けるツールがあるのです。スマホやインターネットを活用しながら、自分なりの英語学習を始めてみましょう。学校での勉強とは違う、英語のコミュニケーションを楽しんで学習すればモチベーションも上がります。英語は継続して学んでいくことが大切なポイントです。この機会に目標を決めて英語を独学で始めてみましょう。
中学生の方も高校生の方も、学校の勉強とは思わずに、英語のコミュニケーションを楽しむことを知ると、英語の世界への興味が広がり、勉強の励みにもなります。もう学生ではない大人の方は、眠っている英語の知識を引っ張りだして、英語学習を続けてみましょう。
独学で始めてみて英語のコミュニケーションがはかれそうでしたら、シェーンの無料体験レッスンでその力を確認してください。英語はコミュニケーション。相手があって初めて成立するものです。誰かとコミュニケーションする機会もぜひ併せてつくっていきましよう。