英語の基本5文型を徹底おさらい!特徴と見分け方をわかりやすく解説
2019.04.17
「文型」という言葉に聞き覚えがあるでしょうか?
「文型」は中学・高校英語で学んだ英語文の型のこと。英語には大きく分けて5つの文型があります。
「文型なんて理解していなくても会話はできるだろう」と思っている人は多いかと思います。しかし文型のことを理解していると英会話力を伸ばしやすくなるのは事実です。
この記事では、改めて5つの文型がどういったものか確認するとともに、おすすめの勉強方法をご紹介します。
英語学習で文型を学ぶべき理由
文型とは?
「文型」をもっと具体的に説明すると、
「主にS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)の4要素からなる語順のルール」
のことです。
M(修飾語)という要素が入る場合もありますが、修飾語の存在は文型の種類に影響を及ぼしません。あくまで大事なのは、S、V、O、Cの4つです。
英語だけでなく、多くの言語にはS、V、O、Cに対応するものがあります。
S、V、O、Cをどの順番で並べるかという語順のルールは言語によって異なりますが、中には語順が似ている言語もあります。
英語はSVO(主語→動詞→目的語)型、日本語はSOV(主語→目的語→動詞)型の文型が基本です。
英語学習で文型を学ぶメリット
では、なぜわざわざ学校の英語の授業で文型を学ぶのでしょうか。それは、文型のルールを覚えておくと英語学習がスムーズに進めやすいためです。
まず、文型から単語の意味を推察できるようになります。単語ごとでなく文節ごとに英語を読めるようになります。こうした理由で、文型を理解していると英語の文章の読解スピードが上がるのです。
「英語の基本5文型の特徴と見分け方」
では、それぞれの文型の概要や見分け方について学んでいきましょう。完璧に覚えようとはせず、まずは「そんなものがあるのか」と思って一通り読んでみてください。
第1文型「SV」
第1文型の語順はSV(主語→動詞)です。
「S(主語)がV(動詞)する」という意味になり、最もシンプルな文型となっています。
覚えておきたいのは、この第1文型のVには自動詞しか入らないということ。
自動詞とは、目的語を必要としない動詞のことです。(例:smile, go, walk, stayなど)
また、SVのあとにM(修飾語)が入るケースが多くあります。第1文型だからといって、2語の文だとは限らないのです。
逆にいえば、後ろに修飾語(副詞や、「前置詞+名詞」のセット)がある動詞は自動詞である可能性が高いといえるでしょう。
前置詞や名詞が続くのでほかの文型と見間違うことがありますが、あくまで文型を判断するときは修飾語を切り捨てる!と覚えておきましょうね。
第1文型の見分け方:Vが自動詞である、動詞のあとに前置詞がきている など
例文:He laughed. 和訳:彼は笑った。
解説:修飾語のついていない、最もシンプルな形の第1文型です。”laughed”は自動詞”laugh”の過去形ですね。文型を判断する際は、時制(過去・現在・未来)は関係ないので、混乱しないようにしましょう。
例文:She goes to school.
和訳:彼女は学校へ行く。
解説:”She goes.”だけでも文としては成り立ちます。”to school”は、行き先という情報を追加する修飾語なのです。この文にも「動詞のあとに前置詞+名詞がきている」という第1文型の見分け方が当てはまりますね。
第2文型「SVC」
第2文型の語順はSVC(主語→動詞→補語)です。
「S(主語)はC(補語)という状態である(V=動詞)」という意味になります。
「補語」は聞き慣れない言葉かも知れません。これは、主語や目的語の説明を補う言葉です。ここには名詞や形容詞が入ります。
第2文型は比較的判別しやすい文型です。特に、be動詞(am, are, is, be)を使った文はまず間違いなく第2文型といえます。
また、S=Cという関係があるのも第2文型の特徴で、よく使われる動詞も限られています。 以下の動詞を覚えておけば、第2文型はすぐに判別できるでしょう。
第2文型でよく使う動詞:be動詞全般、become(~になる), look(~のように見える), sound(~に聞こえる), seem(~のように見える), get(~になる), make(~になる), taste(~の味がする), feel(~に感じられる), smell(~の匂いがする)
第2文型の見分け方:be動詞の文である、S=Cの関係が成り立つ、Vのあとに形容詞あるいは名詞がくる
例文:He looks very happy. 和訳:彼はとても幸せそうに見える。
解説:”look”は、「見る」以外に「~に見える」という意味もあります。この文では、
He(主語)=happy(補語)
という関係が成り立つので、第2文型だと判断できます。
veryは副詞ですが、「副詞が出て来たら修飾語」と覚えておきましょう。副詞は文の中にいくつあっても、文型には影響を及ぼさないのです。
例文:She gets angry at trifles.
和訳:彼女はちょっとしたことで腹を立てる。
解説:これも、She(主語)=angry(補語)
という関係が成り立つ第2文型です。
“at trifles”や”on the table”といった「前置詞+名詞」のセットは全て修飾語となります。 これも副詞と合わせて覚えておきましょう。
第3文型「SVO」
第3文型の語順はSVO(主語→動詞→目的語)です。
「S(主語)がOを〔Oに〕Vする(動詞)」という意味になります。
覚えておきたいのは、この第3文型のVには他動詞しか入らないということ。他動詞とは、目的語を必要とする動詞(例:have, answer, reach, followなど)のことです。自動詞しかVに入らない第1文型とは対照的ですね。
また、第3文型は第2文型と同様、Vのあとに名詞がくることがあります。第2文型のCも第3文型のOも、名詞をとりうるからです。
ただし、第2文型がS=Cの関係であるのに対して、第3文型はS≠Oの関係にあるという違いがあります。
第2文型か第3文型か迷ったら、主語=名詞の関係が成り立つかどうか考えてみてください。
第3文型の見分け方:Vが他動詞である、S≠Oの関係にある、など
例文:He has a lot of apples.
和訳:彼はたくさんのリンゴを持っている。
解説:“a lot of”は「たくさんの」という意味の修飾語です。この修飾語を切り捨てると、
S(He)+V(has)+O(apples)
という文型が見えてきますね。
例文:I will follow you.
和訳:私はあなたについていきます。
解説:willは未来を表す助動詞です。といわれても混乱するかもしれないので、とりあえず「文型に過去・現在・未来は関係ない」と覚えておいてください。
これも、S(I)+V(follow)+O(you)の第3文型というわけです。
第4文型「SVOO」
第4文型の語順はSVOO(主語→動詞→目的語1→目的語2)です。
とてもざっくり言うと、「SがO1にO2を与える」という意味になります。
少し複雑になってきました。第4文型は目的語(O)を2つとります。目的語をとるということは、Vは他動詞ですね。
動詞(V)のあとに名詞が2つ続いた場合は第4文型の可能性が高いです。
また、第4文型に使える動詞も限られています。よく使われる動詞は以下のとおりです。
第4文型で使われる動詞:give(与える),tell(伝える),buy(買う),teach(教える), cook(料理する), send(送る)など
さらに下で説明する第5文型との違いですが、第4文型の2つの目的語(O)はO1≠O2という関係にあります。詳しくは第5文型の項目で説明します。
第4文型の見分け方:Vが他動詞である、動詞のあとに名詞が2つくる、その2つの名詞がイコールの関係ではない
例文:He taught me science.
和訳:彼は私に科学を教えた。
解説:S(He)+V(taught)+O1(me)+O2(science) という第4文型です。
「彼は私に、科学(の知識)を与えた」といえるので、「SがO1にO2を与える」
という第4文型のざっくりした意味にも当てはまりますね。
例文:My mother bought me a new bike on my birthday.
和訳:母は私の誕生日に新しい自転車を買ってくれた。
解説:S(My mother)+V(bought)+O1(me)+O2(a new bike) で、第4文型ですね。
“on my birthday”は、「前置詞+名詞」の修飾語で、文型には関係ありません。
第5文型「SVOC」
いよいよ最後の文型です。
第5文型の語順はSVOC(主語→動詞→目的語→補語)です。
とてもざっくり言うと、「SはOがCするのを~する」「SはOをCだと~する」という意味になります。
目的語をとるので、Vは他動詞ですね。
第4文型が目的語を2つとるのに対して、第5文型は目的語と補語を1つずつとります。
そして、第4文型ではO1≠O2であるのに対して、第5文型ではO=Cの関係が成り立ちます。
第2文型ではS=Cだったように、O=Cとなるわけです。
Oは基本的に名詞ですがCは名詞・形容詞をとりうるので、Vのあとに「名詞+形容詞」が続いたら第5文型かも?と疑いましょう。
第5文型の見分け方:Vが他動詞である、動詞のあとに「名詞+名詞」または「名詞+形容詞」がきている、その「名詞+名詞」または「名詞+形容詞」がそれぞれイコールの関係にある
例文:My father keeps the kitchen clean.
和訳:父は台所をきれいに保つ。
解説:V(keeps)のあとに、”the kitchen”という名詞、さらに”clean”という形容詞が続いています。さらに、”the kitchen = clean”という関係にあるので、これは第5文型だと判断できます。
例文:I call him John.
和訳:私は彼をジョンと呼ぶ。
解説:V(call)のあとに、”him”、“John”という名詞が2つ続いています。さらに、him=Johnなわけですから、これも第5文型だとわかるのです。
基礎から学べるシェーン英会話のレッスン
文型をはじめ、英語の文法というものはとっつきにくくて大変ですよね。 一人で参考書を買って勉強しようと思っても、挫折してしまうことがしばしばあります。
そこでおすすめなのが、英会話教室に通って文法を教えてもらうという方法です。
コストや時間がかかるし…と二の足を踏んでしまうかもしれませんが、独学にはないメリットがたくさんあります。
まず、プロの先生にわかりやすく教えてもらえるということ。そして、自分の成長を見ている人がいることでモチベーションが持続するということです。
英語が得意になりたい!という気持ちがあるならば、文法も英会話教室で学んだ方が早道なんですよ。
シェーン英会話の特徴
中でも、シェーン英会話は文法も基礎から丁寧に教えてくれるのでおすすめです。
会話だけでなく、「聴く、話す、読む、書く」という英語の4技能すべてを基礎から身につけられ、応用力も磨けます。正しい英文法を基礎から習得できるカリキュラムも用意されています。
また、日常英会話だけでなく資格試験やビジネスに対応したコースもあるので、より高いレベルの英語力を習得したいという人にもぴったりです。
以下で、おすすめのレッスンコースをご紹介します。
英文法の基礎を固めたい人には、日本人講師のわかりやすい説明であいまいな点をクリアにしていける「文法強化コース」が最適です。
ネイティブ講師の英会話レッスンと併せて受講すると、英会話力の伸びに高い効果を実感していただけます。
レベル | 初級~中級 |
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定員 | 1名 |
レッスン時間 | 50分×週1回 ※年44回 |
料金 | 26,400円(税込)/月 ※ネイティブ講師のレッスンとセットで受講する場合は19,800円/月(税込)となります。ネイティブ講師のレッスン受講費は別途かかります。 |
日本人講師による「英検®対策コース」、「TOEIC®L&Rテスト対策」でも文法の知識を補強することができます。
※記載されている内容は2022年度版(4月以降)です。
ネイティブ講師の「日常英会話」のコースでは、より実践的な文法(構文の使い分けなど)を少しずつ着実に学んでいくことができます。
ネイティブ感覚を磨く「使える文法」を実際に使いながら身につけていきます。
レベル | 基礎~上級 |
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定員 | 1名(個人レッスン) 4名(少人数レッスン) 6名(アフタヌーン)※平日昼間13~15時の間 |
レッスン時間 | 40分(個人レッスン) 50分(少人数レッスン・アフタヌーン) |
料金 | 個人レッスン:29,700円(税込)/月 少人数レッスン16,500円(税込)/月 月謝制アフタヌーン8,800円(税込)/月 |
※記載されている内容は2022年度版(4月以降)です。
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