英語の聞き流しが子どもに与える効果と環境づくりのポイント

2020.06.01

子ども英語

幼児期の耳は近くにある音や、言葉を聴こうとする力が長けています。
赤ちゃんの頃から、近くにいる大人たちの単語、お母さん、お父さんの話す日本語を聞き流しています。それから話し手の動作を通してその意味を理解し、やがて認識したものを言葉として発するようになっています。
たとえば「ボールをちょうだい」とお母さんが言えば、持っているものがボールだとわかり、手でちょうだいのポーズをすれば、ボールを手渡しすることだと、幼い頭の中で理解します。言葉のインプットの連続が、やがて言葉をアウトプットすることにつながっていきます。

子どもの英語の聞き流しに期待できる効果

  • 英語の聞き流しが子どもに与える効果と環境づくりのポイント

 

日本語での語りかけで母国語が日本語になり、英語の語りかけで母国語が英語になります。母国語は第一言語と呼ばれ、両親をはじめ家族が話している言葉のことです。最初にお子様が発するのはシンプルなフレーズ。ママやパパ、ワンワンなどが最初に発する言葉ですが、これはまだ日本語の土台作りです。
毎日の語りかけや動作のくり返しが、お子様の母国語、第一言語を作っていくのです。ご両親のどちらか日本人と、英語のネイティブスピーカーなら、英語と日本語を話せるようになり、母国語はふたつになります。
両親が英語での語りかけをしない限り、バイリンガルになれない私たち日本人は英語が第二言語となり、年を重ねるほど習得に時間がかかります。周囲の言葉を自然に毎日毎日聴くことのくり返しが、語学習得には効果的で必要なこと。だから言語獲得能力の高い幼児期に、英語を始めることはとても理に適っています。
でもどうやったら、お子様たちに効果的に英語を身につけさせてあげられるのでしょうか。毎日英語をかけ流して、その効果は望めるのでしょうか。でも、何事も始めなければ、何も始まりません。お子様に英語力をつけていただくために、英語の耳をご家庭でも作れるよう、いくつかのツールをご紹介しましょう。

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子ども向けの英語聞き流し学習に活用できるツール

  • 英語の聞き流しが子どもに与える効果と環境づくりのポイント

 

テレビの英語番組をはじめYouTubeの動画で、英語に触れているお子様たちは、たくさんいらっしゃいます。今やオンラインで、さまざまな英会話ツールを選ぶことができます。
何か教材を購入しなくても簡単に、早期から英語を楽しめます。まだ英語の意味がわからないお子様でも、ネイティブとのコミュニケーションに刺激を受け、英語に興味を持つきっかけを作ってあげることは可能です。それにはまず、楽しく英語に親しむことが重要。英語の音やリズムを身につけ、リスニング力の基礎を作ることができるでしょう。
テレビやYouTube以外にも、さまざまなお子様向けのオンライン教材、アプリは充実しています。ポッドキャストも英語の勉強に、人気なツールです。ポッドキャストは一度ダウンロードすれば、インターネットにつなげなくても、くり返し英語触れることができるのでなかなか便利に使えそうです。英国放送協会BBCのブログラムもあり、英語を母国語とするお子様たちのためと同じように勉強できるのもメリットです。

シェーンでもお子様向けのオンライン動画チャンネルを開設しています。
未就学児のお子様から、英語に楽しく触れることができるよう、絵本の読み聞かせや、人形遊びのやりとりをご紹介中です。特に英語学習に、絵本や人形を用いるには理由があります。カラフルな絵本のイラスト、人形が右脳を刺激し、楽しい感覚を持たせていくことで、英語への興味を募らせます。どんなお話なのかな~と興味の分野を広げ、英語に集中させていきます。くり返し見たり聞いたりすることで、その英語の音とリズムを記憶に残します。
絵本のストーリーと人形のやりとりでは、いろいろな口語表現を使っていますので、英語に初めて触れる小学校のお子様にも十分楽しんでいただけます。またシェーンの動画チャンネルには、小学生用のワンポイントレッスンもご用意しています。シェーンのネイティブ講師たちの発音、英語のリズムを耳に刻ませることができる動画ばかりです。講師たちは目の前にお子様がいるよう、工夫を凝らし英語の世界に誘います。ご興味があればアクセスしてください。

子どもが英語を聞き流しやすい環境づくりのポイント

  • 英語の聞き流しが子どもに与える効果と環境づくりのポイント

 

幼児期のお子様の場合は、気に入ったテレビ番組、YouTubeの動画、CDやDVDの英語教材など、くり返し英語に触れる習慣をつけましょう。
例えば目覚し時計のように、朝に英語を流すことも効果的。音楽を覚え、それに気づいてお子様が目覚めるのもひとつのやり方です。親子で一緒に、英語を聞く時間を習慣づけて、くり返し英語に触れる時間を作ってください。
また言葉と動作が、つながって学べる環境を作ってあげましょう。英語で何か聞いたら、ヒントを示してあげることも大切です。これは「動作をしながら外国語を習得する」という、TPR(Total Physical Response)という、英語教育のメソッドのひとつです。
歌やダンス、ゲームを取り入りながら、日常生活に英語を自然と組み込んでみてください。ただし興味を持っていない時に無理強いしては、逆効果です。いつも楽しい雰囲気づくりをして、気が乗らないときは押しつけないように心がけましょう。

シェーン英会話では、2歳から3歳のお子様がレッスンを始めていらっしゃいます。好奇心が旺盛な時期であり、家庭から社会への認識もおぼろげにわかろうとする頃が、英語を始めるチャンスのひとつです。
シェーンではご自分から英語を好きになれるようレッスンを提供しています。英語が好きになること、英語が楽しいと思えることが、習得の鍵。それは私たち大人が一番身に染みてわかっているはずです。お子様をゆっくりと見守ってあげることも大切です。

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