日本と世界の「母の日」を徹底比較!国ごとの由来とお祝い文化を紹介
2019.03.13
日本の母の日の基礎知識
母の日とは?
まずは日本の母の日についておさらいしておきましょう。
母の日は、子供から母親へ日頃の感謝の気持ちを伝える日です。
日本ではカーネーションやメッセージカード、プレゼントを贈ることが主流となっていて、母の日が近づくと花屋の店先にカーネーションが並びますね。
日本では毎年5月の第2日曜日が母の日と決められています。そして、海外にも母の日は存在するのです。
日本の母の日の起源
日本における「母の日」の起源については諸説ありますが、一般的には欧米から伝わったと考えられています。
その始まりは20世紀初頭のアメリカ。ウェストバージニア州の女性が亡き母を追悼するため、5月の第2日曜日に教会で追悼会を開いたのがきっかけでした。
その際、母親が好きだった赤いカーネーションを人々に配ったことが今の習慣の原型といわれています。
1914年にはウィルソン大統領が正式に5月の第2日曜日を「母の日」と制定し、アメリカ全土で祝われるようになりました。
日本にもキリスト教徒を通して広まり、1931年には当時の皇后誕生日(3月6日)が母の日として定められましたが、戦後にアメリカ式に変更され、現在の5月第2日曜日が定着しました。
世界の母の日【英語圏】
イギリス
イギリスでは「母の日」をMothering Sundayと呼びます。
イースター前の四旬節(レント)第4日曜日に祝われ、毎年日付が異なります。1
6世紀頃には、奉公に出ていた子どもたちが母親のもとへケーキを持って帰る風習があり、これが母の日の起源とされています。
今でも教会では特別礼拝が行われ、子どもたちは花を母に贈ります。ラッパスイセンが定番で、「尊敬」の花言葉を持つ美しい花です。
オーストラリア
オーストラリアの母の日は日本と同じく5月第2日曜日。
カーネーションよりも人気なのは菊(Chrysanthemum)です。
「mom」と「mum」が言葉遊びで通じることから、母の日にぴったりとされています。
5月はちょうど秋で菊の季節でもあり、花屋やレストランでは母の日イベントが盛大に開かれます。
カナダ
カナダでも同じく5月第2日曜日に母の日を祝います。
花の種類に決まりはなく、母の好きな花を贈るのが一般的です。カードやプレゼントを添えたり、母に家事を休んでもらったりと、感謝を伝える日として大切にされています。
世界の母の日【アジア・ヨーロッパ】
アジアの国々
韓国では5月8日が「父母の日」として、父と母を一緒に祝います。
花はカーネーションが主流で、社会人の子どもからの贈り物としては現金や実用品が人気です。
タイでは王妃の誕生日である8月12日が母の日。
水色の服や包装紙で統一し、ジャスミンを贈る習慣があります。
中国は日本と同じ5月第2日曜日で、まだ比較的新しい文化。
台湾から広まり、カーネーションを贈る風習が定着しました。
ネパールでは「母の顔を見る日」として、暦に基づく新月の日に祝います。お菓子やプレゼントを母に持って行く習慣があります。
ヨーロッパの国々
イタリアやフィンランドは日本と同じく5月第2日曜日が母の日。
イタリアでは日常的に感謝を伝えるため特別なイベントは少ないですが、家庭での食事や
花の贈り物で温かく祝います。
フランスは5月の最終日曜日で、エステチケットなど体験型ギフトも人気です。
ハンガリーでは5月第1日曜日に「女性の日」として母だけでなく全ての女性を称えます。
ルーマニアも5月第1日曜日が母の日。花やチョコレートを贈り、家族みんなで祝います。
海外でのマナー違反に注意
留学や海外生活の際に、現地の「母の日」にプレゼントを贈るなら、文化の違いにも気をつけましょう。
例えば、イギリスでは白い花は「哀悼」を意味するため避けるのがマナーです。
また、宗教的行事に由来する国も多いので、軽い冗談やジョークのメッセージカードは控えるのが無難です。
感謝を表す方法は国ごとに異なりますが、相手の文化を尊重する心が何より大切です。
英語で「母の日」を伝えるフレーズ
Happy Mother’s Day! 母の日おめでとう!
Thank you for everything, Mom. いつもありがとう、お母さん。
You’re the best mom in the world. 世界で一番のお母さんだよ。
どれもシンプルですが、心を込めて伝えるだけで十分に温かい気持ちが伝わります。
ちなみに、例文では母の綴りを "mom" としていますが、こちらはアメリカ英語になります。イギリス英語では "mum" と綴りますので、使い分けられると良いでしょう。
まとめ
世界各国、それぞれの形でお母さんに感謝を伝えています。
留学や海外旅行をする際は、行き先の母の日を覚えておき、ホストマザーやお世話になった方へ花やカードを贈ってみましょう。
きっと笑顔が返ってくるはずです。

