海外でのマナー違反に注意!日本人が知っておきたい外国の常識

2019.06.19

異文化理解

日本では当たり前のことが、世界では非常識ということがあります。
例えば、親指を立てるジェスチャー。英語圏などでは「いいね!」の意味ですが、他の地域では侮辱の意味になることも。こういった認識の違いがカルチャーショックで済めばいいのですが、時にはトラブルに発展することもあるでしょう。
また、シンガポールにガムを持ち込むと罰金など、マナーを超えて法律に抵触するような内容も事前に知っておかないと困ります。

出張や海外旅行、留学が決まったら、英語表現など言葉の面での準備が大切ですが、同じくらい旅先の事情を知っておくのが重要です。

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海外のマナー【日常生活編】

国際的にはドアをノックする時には4回ノックするのが正式なマナー。2回のノックはトイレ用であるということを知っていましたか?このように、日本の常識が世界では非常識ということがあります。

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きちんとあいさつをする

万国共通のマナーとして、室内に入るときに声をかけるというものがあります。
例えばエレベーターに乗り合わせた時、レストランに入る時、お店にはいる時、飛行機に乗る時など、「Hello.」と声を発するのが常識。無言ではマナー違反になるなんて、日本人には驚きですよね。
東京では駅などで相手にぶつかっても無言の人が多いですが、海外では相手に迷惑をかけたら「Sorry.」と謝ることが普通です。相手にぶつかったとき、相手の道をふさいだときなど、「Sorry.」と言うようにしましょう。
相手から「Sorry.」と言われたら、「That’s all right.」などと返事します。
また、通路がふさがっているところを通り抜ける時や、お店の人に声をかける時は「Excuse me.」と言います。

鼻をすするのは控える

主にヨーロッパでは、人前で鼻をすするのをよしとしません。鼻水が止まらないときはハンカチで押さえて応急処置としましょう。
鼻をすする行為はその音から不快な印象を与えるおそれがあります。合間をみてトイレの個室など、人のいないところで鼻をかむようにします。

くしゃみをしたら周囲に配慮する

欧米では、くしゃみをした人は「Excuse me.」と言います。周りの人は「Bless you!」と声をかけてくるので、「Thank you.」とお礼を言うのが一連の流れです。
「Bless you!」は、正しくは「God bless you!」で、「神のご加護を!」という意味になります。日本語での「お大事に」というニュアンスに近いと言えるでしょう。

公共の場では靴を脱がない

欧米では、靴を脱ぐのは失礼にあたります。近頃は、家庭によっては玄関で靴を脱ぐところもありますが、欧米では室内でも靴を履いて過ごすのが慣習です。
また、ホテルなどでは部屋から一歩出た廊下より先は公共の空間になります。スリッパなどの室内履きのまま出歩かないように気をつけましょう。

身体的特徴を話題にしない

万国共通なのが、目の色、髪の色、肌の色など、身体的特徴を話題にすることがタブーになる可能性があることです。頭や顔が小さい、鼻が高い、身長が高いなども同様です。
日本人は褒めるつもりで話題にしがちですが、相手がそれを褒め言葉と受け取らないことも。相手が男性でも女性でも、まだ信頼関係を築けていない初対面のケースでは特に注意するよう気遣いましょう。

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海外のマナー【食事編】

欧米では乾杯の際、飲み物が入ったグラス同士を当てません。スープを飲むとき音を立てません。それらはある程度浸透していますが、その他の国のマナーをご紹介しましょう。

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食べ始める前に周囲に配慮する

主に韓国などのアジアでは、食事に同席したメンバーの中で、最年長の人、目上の人などが最初に箸をつける習慣があります。
基本的には誰かが食べ始めるのを待ってから、自分も食べ始めるようにすれば間違いないでしょう。もし最初に食べることを勧められた場合には、自分から食べ始めるようにして、スムーズに食事の場を進めていくようにするとよいですね。

左手を使わない

アフリカ、中東、インドなどのイスラム教圏では、食事のときに左手を使わないのが基本です。左手は「不浄の手」と考えられているため、食事に使うのは不適切とされています。そのため、基本的に右手だけを使って食べるようにしましょう。

料理を完食しない

中国では、料理を少し残すことがマナーになります。
特に家庭で食事をごちそうになる場合は、たとえおいしくても大皿に少し残るように食事をしましょう。完食するのは「足りない」や「もっと食べたい」という意味合いになり、失礼にあたります。
ただ、自分の皿に取り分けた分は食べきることがマナーです。食べ残すと「口に合わない」という意味になるため、併せて注意するようにしましょう。
逆に、中国で乾杯といえば、お酒が入った杯を空にするのがマナー。
なお、食後にげっぷすることはおなかがいっぱいのサインなので中国では失礼に当たらないとか。

海外のマナー【観光編】

現地では、勝手に人の写真を撮らないことを日本以上に気をつけたいものです。特に子どもの写真撮影は親が神経質になることも。その他観光シーンで気をつけたいこととは?

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チップの必要性を確認する

国によってチップの要不要の慣習が異なります。払うに越したことがないと考える人もいるかもしれませんが、むやみにチップを支払うことが失礼にあたる場合があるので注意しましょう。
チップを支払う場合は現金を手渡しするか、テーブルの上に置くか、もしくはカードで支払うときにプラスします。
チップを支払う相手は、ウェイター、ドアマン、ベルボーイ、タクシー運転手などサービス業に従事している人になります。チップも大切な収入の一部なので、チップの習慣のない日本人には不慣れですが、海外ではそれも込みのものと考えるようにするとよいでしょう。

空港や地下鉄を撮影しない

インド、中国、ロンドンなど、海外では空港や地下鉄の撮影が禁止されている場合があります。これは有事の場合、施設を軍事利用する可能性があるためで、機密情報の流出を防ぐために撮影が禁止されているのです。
そのため、何も知らずに撮影していると、警察官や軍人がやってきて警告を受けるおそれがあります。撮影データの消去などを求められますので、最初から撮影が可能かどうか確認しておくようにしたいものです。

タクシーで適切な席に座る

国によっては、乗客が座る位置が運転手に不快な印象を与えることがあります。
助手席に座るのがマナーとなっているのが、オーストラリア、ニュージーランド、中国など。逆に後部座席に座るのがマナーの国は、アメリカなど。日本も後部座席から座りますね。
これはちょっと盲点かもしれませんが、海外に行く際は注意したいところです。

宗教施設での振る舞いに注意する

万国共通ですが、宗教施設は、その宗教の信者にとっては神聖な場所。観光スポットとなっていても、それを忘れないで、礼拝する人の妨げにならない行動を心がけるようにしましょう。
服装は基本的に露出を避けます。神聖な場所のため、ノースリーブ、ミニスカート、ショートパンツなどの格好は不適切とされていることが多いので、長袖、ロング丈のボトムスを用意しましょう。大判のストールも便利です。
また、写真撮影の可否を確認することも重要。フラッシュ撮影が禁止されている場合がよくあります。日本の神社仏閣とはまるで違う雰囲気に気分が盛り上がってしまうかもしれませんが、私語を控えて迷惑にならないようにするのがマナーです。

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郷に入っては郷に従え

月並みですが、やはり海外では、「郷に入っては郷に従え」でしょう。
マナーは、文化圏や国によってさまざまです。例えばプレゼントにまつわるマナーもそれぞれ。一度は固辞するところ、先方の目の前では開けずに持って帰るところ、先方が促すまで包みを開けないところ、先方の前で開けるのが当たり前のところなど。
その土地のマナーを学んでから向かうのが、自分が恥をかかないだけでなく、現地の人を不快にさせない思いやりなのです。

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