入国審査で使える英語フレーズ|頻出表現をマスターして海外出張へ

2016.11.30

英会話フレーズ

初めて海外を経験する人にとって、入国審査は緊張の種の一つなのではないでしょうか。「よく分からないことを聞かれたらどうしよう」「どう英語で応対すればいいのか」と、渡航前に頭の中を不安がよぎるかもしれません。

そこで今回は入国審査をスムーズに乗り切るための要素を「英語フレーズのご紹介」と「入国審査の際の注意点」という2つのポイントからお伝えしていきます。特に英語フレーズについては、海外出張前にぜひ覚えておいていただければ幸いです。

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入国審査で使える英語フレーズ

入国審査でよく出てくるフレーズをご紹介します。入国審査の会話は決まり切ったパターンに沿っているので、頻出フレーズを覚えるだけで会話はクリアできます。ここで出てきたフレーズを覚えて、入国審査をスマートにパスしましょう。

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入国審査の流れ

初めて海外に出る人のために、入国審査(Passport Control)の流れを簡単にお伝えします。
列に並んで待っていると自分の番がやってきて、小さなブースにいる入国審査官から呼ばれます。どの国でも、最初は会話しなくてもパスポートを見せるだけでOKです。国によっては、指紋採取や顔写真の撮影などが行われるかもしれません。
いずれにしろ、流れと相手の指示に任せていれば問題なく手続きできます。
会話が必要になるのは、この後です。滞在期間や入国の目的などの質問がなされますので、簡潔に返答することになります。

入国審査で使うフレーズ

入国審査で聞かれる可能性が高いのは、滞在期間や滞在目的、宿泊場所、帰国日、過去の滞在経験といったところです。いずれも相手の疑問文から会話が始まりますので、最初の疑問詞(When、Where、Why、How longなど)を必ず聞き取るべく集中しましょう。

・滞在期間

滞在期間については、「How long~」や「How many days~」、「When~」などが文頭についた形で質問されることが多いでしょう。Whenやlongのように、時間や期間を表す単語がよく使われます。

質問例:How long will you be staying?(滞在期間はどのくらいですか?)
回答例:One week.(1週間です)

質問例:How many days do you intend to stay?(滞在予定は何日くらいですか?)
回答例:Three days.(3日間です)

・滞在目的

必ず聞かれるのが滞在目的です。WhyよりもWhat's the purpose of~を使うことが多いです。回答に際しては、端的に単語だけで回答しましょう。細かく伝えすぎると国によってはうっとうしがられるかもしれませんので、ごくごく簡潔で構いません。

質問例:What's the purpose of your visit?(何の目的で訪れたのですか?)
回答例:Business.(仕事です)

質問例:Are you here for business or pleasure?(仕事で来たのですか?それとも遊びですか?)
回答例:Pleasure.(遊びで来ました)

質問例:Why are you here?(どうして来たのですか?)
回答例:Sightseeing.(観光です)

・宿泊場所

宿泊場所・滞在場所を聞かれることも一般的です。Whereという単語を耳にしたら、宿泊場所を聞かれていると解釈してよいでしょう。ホテル名や滞在先を具体的に回答してください。

質問例:Where are you staying?(どこに滞在する予定ですか?)
回答例:At the AAA Hotel in Los Angeles.(ロサンジェルスのAAAホテルに滞在します)

質問例:Where will you be staying?(滞在先はどちらですか?)
回答例:I will stay at my friend's house.(友人宅に滞在します)

・帰国日

滞在期間と併せて、帰国日についても聞かれることがあります。ほぼ必ずと言っていいくらいWhenが使われますので、端的に日にちを回答しましょう。

質問例:When are you going back to your country?(いつ自分の国に帰りますか?)
回答例:On the 4th of December.(12月4日です)

・過去の滞在経験

パスポートには過去の滞在履歴が記載されています。パスポートが目の前の人間の所有物であることを証明するために、過去の滞在経験を尋ねてパスポートの記載と違いがないか確認することも多いです。

質問例:First time to America?(アメリカへ来るのは初めてですか?)
回答例:Yes.(はい)

質問例:Have you ever been to America?(アメリカへ来たことはありますか?)
回答例:No, this is my first time.(いいえ、今回が初めてです)

質問例:How many times have you visited America?(これまで何度アメリカへ来たことがありますか?)
回答例:I have been here twice.(2回来たことがあります)

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入国審査を受けるときの注意点

海外経験が少ないうちは、入国審査を受けるのにも緊張するかもしれません。英語への苦手意識があると、自分の心臓音が聞こえそうなほどあがってしまう人も多いものです。最後に、余裕を持って入国審査に臨むためのポイントをお伝えします。

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各種証明書を持参しておく

事前に用意すべきものは用意しておくのが鉄則です。特にホテルの予約確認書(インターネット予約の場合はプリントアウト)や帰国便のチケット、ビザなど事前に必要なものを洗い出して、漏れがないようにしておきましょう。

またそうした証明書を、持ち込んだバッグの取り出しやすい場所に入れておくことも大切です。入国審査で質問を受けたときに、素早く取り出せると焦らなくて済みます。

滞在資金を証明できるものを用意しておく

これは盲点になりがちなのですが、長期滞在の場合は口座残高の証明書(英文)を用意して持っていきましょう。

入国審査官の立場からすると、やはりお金のない外国人こそトラブルを招きやすいものです。留学やワーキングホリデーなど、数カ月以上滞在する場合は資金について質問される可能性が高いです。国によっては質問がないこともありますが、念のためお金を証明する書類を準備しておいてください。

落ち着いて堂々と対応する

最も大事なことは、落ち着いて堂々と対応することです。入国審査官の態度や口調はとてもぶっきらぼうで、中には「怖い」と感じてしまうほど威圧感のある人もいるほどです。しかし彼らはあくまで職務で感情を抑えたような態度を取っているだけであり、別に英語の苦手な外国人と話をしてイライラしているわけではありません。そうした人たちと接するのが仕事です。

したがって相手の質問内容が分からなくても落ち着いて聞き返すようにしましょう。国によっては、訛りが強くてネイティブスピーカーでも聞き取れないこともあります。「Please speak more slowly.(もっとゆっくり話してください)」など、聞き返すための表現を何パターンか覚えておくと便利です。

変にどぎまぎしていると、逆に不審に思われます。やましいことは何もないのですから、言われたことに淡々と応じれば少し聞き取りができなくても何の問題もありません。

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入国審査は度胸とフレーズの暗記で乗り切ろう

入国審査で行われる手続きは、だいたいどこの国でも決まり切ったものです。最初は未知の手続きであるため緊張するかもしれませんが、何回か経験すれば「こんなものか」と拍子抜けしてしまうくらいあっさり終わるケースがほとんどとなります。

入国審査を乗り切るには、最低限のフレーズの暗記と堂々とした態度だけが必要です。高度な英語力を有している必要はありません。今回ご紹介したフレーズを渡航の前に覚えて、後は慌てず聞かれたことにだけ答えるという冷静さを心掛けて入国審査に臨みましょう。