イギリスの祝日一覧と施設の営業状況まとめ|出張や旅行の前に確認を

2019年03月13日
  • お役立ち情報

イギリスを訪れる際、知っておきたいのが出張や旅行の日程が現地の祝日にあたるかどうかです。ビジネスパーソンにとって、出張を企画する段階で、その期間の祝日の有無を確認する必要があるでしょう。日本にいてもイギリスの取引先や同僚に何か依頼する際は、祝日があれば締め切りまで余裕を持たせるなど、スケジュールを調整しているはずです。特にイースターの時期は4連休があるので注意が必要です。

旅行で訪問の際は、一般的な祝日であれば大して影響がありませんが、クリスマスは要注意です。現地のクリスマスの雰囲気を味わいたいと安易に旅の計画をすると、ほとんどのお店は閉まり、公共交通機関は止まるというという、予想外の事態に陥ります。それは日本の元旦からは想像ができないくらいのレベルです。

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「イギリスの祝日の基礎知識」

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イギリスの祝日を知っておく必要を理解したところで、どんな種類があるのかを学びましょう。イギリスの祝日は、日本の祝日とは成り立ちが違います。まずは基礎的なところを抑えていきましょう。

●イギリスの祝日


イギリスでは主に「バンクホリデー(Bank Holiday)」と呼ばれる祝日と、宗教的な祝日、いわゆる日本の祭日にあたるものの2種類があります。

バンクホリデーという名前に不思議な印象を持つかもしれません。これは、1871年に制定された銀行の休日が名前の由来になっています。制定前、イギリスの銀行員は多忙のため、休日を取ることができなかったという背景がありました。その他の多くの職業の公休日も、この銀行の休みに合わせて定められています。

一方、宗教的な祝日はクリスマスやイースターなどになります。後で詳しく説明します。(これらの祝日にも銀行が休みになるため、通常、すべての祝日をバンクホリデーと呼ぶようになりました。)

●地域による祝日の違い


ご存じの通り、イギリスは4つの連合王国から成り立っている国です。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドとあるなかで、イギリス国内統一の祝日が多いのですが、地域ごとに異なる祝日も存在しています。例えば、スコットランドのセントアンドリュースデー、北アイルランドのセントパトリックスデーなどが挙げられます。

●イギリスの祝日の日数


イギリス全土で共通の祝日は8日あります。日本の祝日は15日あるため、それに比べたらかなり少なく感じるでしょう。

イギリスでは、国の歴史的な背景で制定された祝日が少なく、日本の「建国記念の日」にあたるような休日はありません。また日本では「天皇誕生日」が長い間祝日に制定されていましたが、イギリスには「女王誕生日」もありません。

祝日は少ないものの、イギリス人は個人の都合に合わせてホリデーを取るといった感覚が強いでしょう。

「イギリスの祝日一覧」

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それでは、イギリスの祝日を一通りみていきましょう。何月の第何週の何曜日といったような決め方で、日にちが変動するものについては、2019年の日程も併せて記載しています。日付の後に(2019年)とあるものをご覧ください。

●イギリスで全域共通の祝日


・ニューイヤーズデー(New Year's Day):1月1日
イギリスでは、新年に切り替わった元日を祝日にしています。日本ほど国民にとって重きが置かれている日ではありませんが、やはり新年には特別な意味があります。ロンドンをはじめとし、あちこちで花火が上がるなどのイベントが行われます。そして1月2日には通常営業に戻るのですが、スコットランドのみ、1月2日も祝日としています。

・グッドフライデー(Good Friday):4月19日(2019年)
イースター(復活祭)の前の金曜日をグッドフライデーとしています。イースターは春分の日の後、最初に訪れる満月の次の日曜日という定義で、毎年日付が変わります。この日もイースターに合わせて制定されます。

・イースターマンデー(Easter Monday):4月22日(2019年)
イースターの翌日の月曜日を祝日にしています。グッドフライデー、土曜、日曜(イースター)、イースターマンデーと合わせて4連休となります。なお、スコットランドでは、イースターマンデーは祝日になりません。

・バンクホリデー(Bank Holiday)
労働者の公休日として定められている祝日です。
◆アーリーメイバンクホリデー(Early May Bank Holiday):5月第1月曜日/5月6日(2019年)
◆スプリングバンクホリデー(Spring Bank Holiday):5月最終月曜日/5月27日(2019年)
◆サマーバンクホリデー(Summer Bank Holiday):イングランド、ウェールズ、北アイルランドは8月最終月曜日/8月26日(2019年)、スコットランドは8月第1月曜日/8月5日(2019年)

・クリスマス(Christmas Day):12月25日
ご存じクリスマスは、キリストの誕生を祝う祭りです。この日は家族で過ごす習慣があるため、多くの施設が休日となります。

・ボクシングデー(Boxing Day):12月26日
クリスマスの翌日、12月26日に設定される祝日です。クリスマスにもらったプレゼントの箱(Box)を開けるという意味のボクシングです。元来はクリスマス・ボックスと呼ばれる祝儀を使用人等に渡す日、あるいは教会の献金箱を開けて中身を貧しい人々に分け与える日という意味がありました。

●スコットランド限定の祝日


・セントアンドリュースデー(St Andrew’s Day):例年11月30日のところ、振替休で12月2日(2019年)
スコットランド固有の祝日です。スコットランドの守護聖人、聖アンデレは、ギリシャでX字型十字架にはりつけにされ、殉教しました。その命日が祝日になっています。

イギリスでも、祝日が土日にあたると振替休で翌月曜が公休日になります。

●北アイルランド限定の祝日


・セントパトリックスデー(St Patrick’s Day):例年3月17日のところ、振替休で3月18日(2019年)
アイルランドを発祥とする祝日です。アイルランドにキリスト教を布教した聖パトリックの命日で、緑の帽子をかぶって祝う風習がある日です。

・オレンジメンズデー(Orangemen’s day):7月12日
この日は、北アイルランドのプロテスタント系住民の記念日です。1690年の「ボイン川の戦い(Battle of the Boyne)」でプロテスタント軍が勝利したことを祝うもので、北アイルランドでは半数がカトリック系のため、紛争の激しかった時代は暴動の火種となる大変な日だったようです。

「イギリスの祝日の施設の営業状況」

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イギリスの祝日の背景が分かったところで、祝日の施設の営業状況を確認しましょう。これは、一般的には日本と変わりません。

●祝日に営業を休む施設


一般企業や銀行は、祝日は休日となります。金融市場も休みになるため、金融取引は祝祭日を避けて行う必要があります。またデパートやショップも日曜日、祝祭日に休む店舗が多かったのですが、近年では日曜日も営業するところがあります。

●営業時間が原則変わらない施設


レストランやパブ、スーパーなど、飲食サービスは祝日でも営業しているところが多くあります。店によっては祝日の営業時間を変更する場合があるため、行くときは事前の確認が必要でしょう。

ただ、クリスマスは特別です。クリスマス当日は、多くの店舗がお休みとなります。この日は、公共交通機関のほとんどが止まり、使えるのはタクシーのみといった状況です。飲食サービスでは、トルコ系などクリスマスと関係ないところでは営業しているところがちらほらみられますが、街は静まりかえります。

なお、前日のクリスマスイブには営業時間が短縮される施設が多く、さらに公共交通機関は本数が減るなどします。クリスマス翌日のボクシングデー12月26日も、公共交通機関に休みがあったりしますので、ご注意ください。

「イギリスの祝日を知ることはイギリスを知ること」

イギリスの祝日を知ることで、改めてイギリスが連合王国であることを認識し、国の成り立ちの理解の手助けになったかと思います。

イースターやクリスマスなど、祭日のある時期にイギリスを訪れると、日本とはまた違った街のデコレーションを楽しめるものです。ただ、クリスマス当日は、ホテルに缶詰めに近い状況になり、イメージしていたクリスマスの過ごし方にはならないかもしれません。

イギリスを訪れる際は祝祭日のほか、2019年は3月31日(日)から10月27日(日)が夏時間(Summer Time)で日本との時差が8時間、それ以外の時期は9時間と切り替わることも併せて確認しましょう。このときは時計の調整も忘れずに。