使える休日の英語表現を学ぶ！ でもどうして海外の休暇はあんなに長いの???
2025.12.25
最近の日本の観光地は外国人ばかり。休日など人気観光地では身動きがとれないこともあります。特に京都と浅草の混雑ぶりは異常なくらいになってしまいました。夏休みでもないのに1年中観光客であふれる日本。
英語で対応できるショップやレストランが何と多くなったことに驚きます。また浅草の普通の店主のオジサマが、巧みに英語で外国人に商品説明もしています。こんな時もっと英会話ができればと思ってしまいます。
学校では教わらなかった、今まで知らなかった、そんな休日や休暇の英語表現と海外の休暇事情を、今回はご紹介しましょう。
休日・休暇の英語表現は？
英語で「明日休みます」って言えますか？ Holiday? Vacation? そんな英単語は出てきますが、「休みください」って、どう英語で表現するのでしょうか。まず休日の英単語を知ることから始めてみましょう。
休日はDay off
意外と知らない1日だけの休日の英語、それはDay off。単発の休みでその日は休日ではない場合に使われる、個人的な休みを表す英単語です。例文をご紹介しましょう。
Can I take the day off tomorrow？
明日休んでもいいですか？
You have the day off tomorrow.
あなたは明日休みですね。
2日連続で休む時は複数形のdays off になります。
休暇の英語表現は？
休日を表す英単語にはholidayやvacationが一般的です。おもにholidayはイギリスで使われ、vacationはアメリカ英語で使われているようです。どちらも長期間の休暇を意味します。
休憩時間って何て言うの？
休憩時間はrest timeやbreak timeと表現します。また長い上映時間の映画や演劇ではintermissionとクレジットされていました。
Please take a break.
休憩してください。
The intermission will be between 1:30 and 1:50.
休憩時間は1時30分から1時50分になります。
休暇笑い話
その昔シェーン英会話の創業者が休暇でロンドンにいる、そんな英文が社内で回ったことがあります。その文がこんな感じでした。
Shane is staying in London for a break.
これを当時の翻訳サイトに入れた人がいます。すると「シェーンは破壊のためロンドンにいる」とこんな文章が出てきました。当時の翻訳はあまり使えないものが多かったので、鵜呑みにすると爆笑の渦になります。
他の休みの種類いろいろ
次にまだ紹介していなかった休みを意味する英語、いろいろとご紹介しましょう。
Absent
この英単語は欠席と学校で習いましたが、不在や休みの状態でも使えるようです。
She is absent today.
彼女は今日休みだよ。
Off
休みで一番思い浮かぶ英単語がこれです。
He was off yesterday.
彼は昨日休んでいたよ。
Leave
「去る」を意味する英単語ですが、公的に認められた休暇の時に使うようです。
I'll be on paid leave.
有給休暇を取るつもりです。
Closed
これはよくショップの看板で見かける休みです。こんな言い方もできそうです。
The restaurant is closed today.
今日レストランは休みだ。
休暇にまつわる英語表現とフレーズ
休みについてのトピックは雑談の定番。ここからコミュニケーションが広がることもあります。
クエスチョン編
休みの過ごし方についてはこんな訊き方があります。
How was your weekend？
週末はどうだった？
Any plans for the weekend？
週末の予定は？
How was your summer vacation？
夏休みはどうだった？
アンサー編
訊かれた場合こんな答え方ができます。
I went to Odaiba by bicycle.
自転車でお台場まで行ったよ。
I watched the MLB baseball game.
メジャーリーグの野球を観ていました。
何もしていな時はこんなかわし方もできます。
I slept very well.
とてもよく眠ったよ。
日本の祝日は英語では？
シェーンのカレンダーには日本の祝日が英語で記されています。1月から日本の祝日を英語でご紹介していきましょう。
New Year’s Day／元日
1年の始まりの元日。でも元旦と元日は違うのです。元旦は日の出から午前中のことで、元日は1月1日全日のことでした。
Coming of Age Day／成人の日
1月の第2月曜日は成人の日。以前は1月15日でした。曜日によっては飛び石になっていましたが、今は新年早々のホッとできる連休となりました。
National Foundation Day／建国記念の日
建国記念日は1966年に国民の祝日と制定、1967年に適用されました。2月11日は神武天皇の即位日だったそうですが、神話の時代と暦が違うため推定された日のようです。
The Emperor’s Birthday／天皇誕生日
天皇誕生日。これは時代によって変わりますが、昭和天皇のお誕生日は今でも残されています。さて次は何日になるのでしょうか。
Vernal Equinox Day／春分の日
Day以外知らない英単語ですが、これは春分の日。辞書で調べるとVernal は「春の」という意味で、Equinoxは昼と夜がほぼ等しいを意味します。この日から昼の時間が少しずつ延びて、日ごとに昼が増えていきます。
Showa Day／昭和の日
昭和天皇の誕生日は、4月と5月のいわゆるゴールデンウイークのために残されました。余談ですがNHKや一部メディアでは「大型連休」と表現されています。
Constitution Day／憲法記念日
日本国憲法が公布されたのは1946年11月3日でしたが、施工が1947年5月3日だったのでこの日が憲法記念日となりました。
Greenery Day／みどりの日
元々みどりの日の名称は平成になってからの昭和天皇誕生日。大型連休にするためもあって5月4日を祝日として2007年に施行されました。
Children’s Day／こどもの日
こどもの日は祝日法で1945年に制定されました。元々は季節の変わり目の節句の1日で、5月5日は端午、菖蒲の節句の日です。端午は中国の言葉が由来のようです。
Marine Day／海の日
海の日は1995年に制定され1996年から施行されました。最初は7月20日でしたが、連休にするために7月の第3月曜日に変更されています。
Mountain Day／山の日
山の日は一番新しい祝日。2016年に制定されました。お盆休みと合わせて休暇を取りやすくしたもので、最初は8月12日に施行される予定でしたが11日になりました。企業が12日を休みにするところが多かったからのようです。
Respect for the Aged Day／敬老の日
敬老の日は元々9月15日でしたが、2003年から9月の第3月曜日に変更されています。曜日の並びで9月の連休は分散か集中かに分かれます。2026年は土曜日と合わせると5連休となります。
Autumnal Equinox Day／秋分の日
春分の日よりわかりやすい英語です。9月22日から24日のどこかが秋分の日。この日から夜が少しずつ長くなり、秋めいてくるはずだったのですが、最近はまだ猛暑日だったりして季節が変わってしまいました。
Sports Day／スポーツの日
1964年の東京オリンピック開会式の日を記念したスポーツの日。最初は10月10日の開会式の日でしたが、2000年から第2月曜日となりました。体育の日の名称も2020年からスポーツの日となったようです。
Culture Day／文化の日
元々11月3日は明治天皇のお誕生日で休日でしたが、1946年に発布された日本国憲法で「自由と平和を愛し、文化をすすめる」が盛り込まれます。そして11月3日が文化の日と制定されました。
Labour Thanksgiving Day／勤労感謝の日
シェーンはイギリス英語なのでlabor表記にuが入りますが、1948年に勤労感謝の日が制定されました。元々は収穫を神に感謝する新嘗祭の日。天皇が即位する年は大嘗祭とその名称が変わります。
海外の祝日は？
今では日本も振替休日を入れないと15日の祝日がありますが、一番祝日が多い国はインドの21日。海外の祝日もいろいろです。アメリカ、イギリス、その他の国々のユニークな祝日をご紹介していきましょう。
アメリカの祝日
アメリカの連邦政府が定める祝日は日本より少ない12日です。けれど通常は11日。4年に一度大統領就任式がある年だけ1月20日が休みとなり12日になります。
1月1日New Year's Day／新年
1月第3月曜日Birthday of Martin Luther King, Jr.／キング牧師誕生日
2月17日Washington's Birthday／ワシントン誕生日
5月最終月曜日Memorial Day／戦没将兵追悼記念日
6月19日Juneteenth National Independence Day／ジューンティーンス独立記念日
7月4日Independence Day／独立記念日
9月第1月曜日Labor Day／労働者の日
10月第2月曜日Columbus Day／コロンブスの日
11月11日Veterans Day／退役軍人の日
11月第4木曜日Thanksgiving Day／感謝祭
12月25日Christmas Day／クリスマス
またアメリカは州によって祝祭日が加算されるようです。
イングランドとウェールズの祝日
イギリスは連合国なのでイングランドとウェールズ、スコットランド、北アイルランドで変わってしまいちょっと複雑です。イングランドとウェールズが同じ祝日なので、その8日をご紹介しましょう。
1月1日New Year’s Day／新年
3月から4月の金曜日Good Friday／聖金曜日
3月から4月の月曜日Easter Monday／復活祭
5月第1月曜日Early May bank holiday／アーリー・メイ・バンク・ホリデー
5月末から6月初旬Spring bank holiday／スプリング・バンク・ホリデー
8月第4月曜日Summer bank holiday／サマー・バンク・ホリデー
12月25日Christmas Day／クリスマス
12月26日Boxing Day／ボクシング・デー
その他の国の祝祭日
世界にはいろいろな祝祭日があるようです。名まえだけではわからない、そんな祝祭日も見当たります。
1月26日パレードの日／インド
1月26日オーストラリアの日／オーストラリア
2月から3月カーニバルの日／ブラジル
3月中旬ニョピの日／インドネシア
4月23日サン・ジョルディのお祭り／スペイン
6月25日から27日シェケルバイラムの日／トルコ
8月2日メロンの日／トルクメニスタン
11月ボン・オム・トゥック／カンボジア
祝祭日は宗教やその地の自然などと関わってきます。世界の国々の祝祭日を知ることで、その国も見えてくるはずです。コミュニケーションのきっかけにもなるので世界の祝祭日をもっと調べてみましょう。
シェーンのお役立ち情報ライブラリーで、世界のユニークな祝祭日をご紹介しています。
海外の有給休暇制度は？
仕事と生活のバランスをうまく取るために欠かせないのが有給休暇。海外ではどのような制度になっているのでしょうか。スウェーデンでは年間5週間以上の有給休暇が法律で定められているそうです。労働者が幸福で健康な生活を送るための重要な制度が有給休暇。海外では積極的に休暇を取る習慣が根づいています。
海外の有給休暇制度の特徴
ヨーロッパ諸国では法律で有給休暇が保障されていることが多いようで、うらやましい限りです。フランスでは年間最低5週間の有給休暇が保証し、労働者の権利として広く認識されています。ドイツでは夏季休暇として3週間以上の休暇を取ることが一般的。このような有給休暇の制度を知って、自分の有給休暇取得について考えてみましょう。働くばかりが労働者の義務ではありません。
日本と海外の有給休暇比較
日本の有給休暇は世界的に見ると少ないと言われています。アメリカでは法律での有給休暇保証はなく企業によって制度が異なります。けれど日本よりは休暇を取得しやすい傾向にあるようです。日本では労働することが美徳な風潮がまだ残っていますが、海外では休暇を取ることが推奨されているのです。休まないと、リセットしないと、仕事に弾みはつきません。週2日の休みで満足せず、休みを取ることに罪悪感がない社会を目指してほしいと願います。
日本の休日事情
「働いて働いて働いて働いて参ります」と日本初の女性の総理大臣の言葉がありましたが、こんな上司の下では休暇なんて言葉は出せないことでしょう。もちろんご本人ための言葉ですが、力が入り過ぎのような気もします。働くから休む、休むから働ける、そんな社会環境をつくりたいもの。ワーク・ライフ・バランスが叫ばれている時代、昭和のように働くことが美徳な時代は終わったはずです。労働時間や労働態度の「過程」より、仕事の「結果」が出せれば万事オーケー。長い間オフィスにいることは有能ではありません。
休暇を取ることで労働者はより充実した生活を送ることができ、仕事の効率も向上するはずです。仕事とプライベートのバランスをうまく取り、充実した生活を送れるよう、日本人の働き蜂から脱却をはかりましょう。もっとゆっくりと旅行ができるよう、海外の休暇事情を見習いたいものです。
そしてゆっくりひと月ほどイギリスへの旅をプランしてみましょう。でもその前にシェーンで英会話レッスンに励んでみます。シェーンの講師たちはコミュニケーションのスキルを引き出すレッスンを行っています。英語のコミュニケーションに磨きをかけてから、旅に出かけようと思っています。
