世界のユニークな祝祭日(10~12月編)

2025.10.12

お役立ち情報

海外旅行をしていて、たまたま祝祭日で目当てのお店がクローズだったり、「こんな面白い祝日があるの⁉」と思った経験、ありませんか?



今回は旅行好きの私から、世界のユニークな祝祭日をいくつかピックアップしてお届けします。
想像していた以上にボリュームのある内容になったので、春夏秋冬で3か月ずつ、分けて更新していきます。
今回は、10~12月編。お馴染みのハロウィンやサンクスギビング、クリスマスなど…

イベントが目白押しの季節ですが、この記事では知る人ぞ知る、世界のユニークな祝祭日の情報をお届けします♪

世界のユニークな祝祭日1~3月編 
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世界のユニークな祝祭日4~6月編 
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世界のユニークな祝祭日7~9月編 
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10月

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日ごとに暗くなってくる10月。どんな祝祭日があるのでしょうか。

【10月上旬:グランドファイナルフライデー】

オーストラリアでフットボールリーグ決勝戦のために作られた休日・祝日です。日にちは決まっておらず、決勝戦前日の金曜日に設定されている日で、当日は町中のあらゆるところでコミュニティイベントやフェスティバルが開催されます。まさにオーストラリア人にとってハイライトとなる日の1つです。

オーストラリアにはこういったスポーツイベントに合わせた休日・祝日がいくつかあり、家族や仲間と過ごす時間を重視しています。

フットボールはイギリスではサッカーのことですが、オーストラリアでは楕円形の競技場で、ラグビーボールのようなボールをキックとハンドでつなげていく人気のスポーツだそうです。

 

【10月9日:ハングルの日】

その名の通り、韓国で発明されたハングル文字を称える休日・祝日です。韓国では文字のハングルと言語の韓国語は別物と考えられていますが、この日は漢字やローマ字など他の言葉では表記されない元来の言葉を使用しようというキャンペーンが行われます。韓国好きはぜひとも知っておきたい1日です。

 

11月

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11月も今まで知らなかった祝祭日がありました。

【11月1日~2日:死者の日(メキシコ)】

ユネスコ無形文化遺産にも登録されている休日・祝日で、死者に捧げる先住民の祭礼行事として知られ、ディズニー&ピクサー制作のアニメ映画「リメンバー・ミー」で、一躍世界中の人に知られるイベントとなりました。

もともとは先住民の間だけで行われていた祭事で、10月31日~11月1日は子どもの魂、11月1日~11月2日は大人の魂を迎える日と考えられています。現代では公共機関のほとんどが休みとなり、国を挙げて盛大にお祝いするのが特徴です。

期間中は「オフレンダ」と呼ばれる祭壇や墓石を豪華に飾り付け、死者を導くとされるケイトウやマリーゴールドで埋め尽くします。都市部では骸骨の衣装を身に纏った人々が町を練り歩き、様相は一変。特にミチョアカンやオアハカのパレードが有名です。

 

【11月初旬:ディワリの日(インド・正月)】

インドにおけるヒンドゥー教徒のための休日・祝日です。闇(悪)に打ち勝つ光(善)を祝うこの日は、インド中でカラフルな祭典が開かれます。中でも「光」にフォーカスするのが特徴で、当日は家の中にオイルランプやキャンドルを飾ります。儀式ではヒンドゥー教の神様であるガネーシャやラクシュミーに祈りを捧げ、富と繁栄を願うのも特徴です。

ただし、現代ではかしこまった儀式というよりイベントに近い雰囲気があり、伝統的なお菓子を食べたり、花火を見たりして過ごすのが一般的です。

 

【11月13日:植樹の日(ケニア)】

2023年11月に新たに誕生した休日・祝日で、文字通り植樹を促すための日です。10年間で150億本の植樹、国土の30%を森林で覆うという目標を掲げ、現在進行形で取り組んでいます。地球規模で進む森林破壊を食い止める1日……日本でも導入してもらいたいところですね。

 

12月

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12月の最大のイベントはクリスマス。でもイギリスでは26日にも続きがありました。

【12月26日:ボクシングデー(イギリス発祥)】

貧しい人や使用人に対してプレゼントを配る日のことです。日本では12月26日も休まず働くのが普通ですが、キリスト教圏の一部の国では休日・祝日となります。

もともとこの日は貧しい人たちのために教会が寄付を募り、箱に入ったプレゼントを贈る日だったとされています。また、使用人たちが家族と過ごせるよう、主人が与えた休暇でもあったとされ、欧米圏では馴染みの休日・祝日となっているそうです。

ちなみに、現代では郵便配達員も休みとなる場合が多く、プレゼントを開けて家族と過ごす人も少なくないようです。ただ、最近は以前より名が知られてきている「ブラックフライデー」により、やや存在感が薄れているとかいないとか。

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以上、世界のユニークな祝祭日(10~12月)でした。
今回はシリーズ最後となる10~12月の紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した祝日の中で、私が個人的に特に印象に残っている祝日が2つ。
まずひとつめに、11月の祝日「植樹の日」。植樹は森林破壊や、世界で急速に進む地球温暖化の抑制に直接アプローチするだけでなく、生物や水資源、環境面でもよい影響をもたらします。

現在はケニアのみで行われているこの取り組みを各国に広めることができれば、時間はかかるかもしれませんが、やがて大きな変化に繋がることでしょう。また、もしこの取り組みが小・中学校などに普及した場合、幼少期からこういった意識を持って植樹を経験できるときっと良い機会になりますよね。

次に、12月の祝日「ボクシングデー」。
最初は恥ずかしながら、その名称からスポーツのボクシングにちなんだ祝日を想像しましたが、“使用人たちが家族と過ごせるよう、主人が与えた休暇“でもあったとのことで、なんとも素敵な心遣いから始まった祝日です。
また、郵便配達員も休みとなる場合が多いとのこと。日本ではネットで簡単にショッピングができるようになり、“明日届く”を売りにしている企業も少なくありません。とても便利になりましたが、配達員、運送業の過労や人手不足が問題視されている昨今、運送業の方々を労わる、こんな祝日があってもいいかもしれませんね。

世界には、日本で日常生活を行っているだけではなかなか知り得ない、さまざまな祝日があって面白いですよね。

世界の祝日を知ることで、楽しい海外旅行の背景で行われている他国の取り組みや、重要視されている問題、そんな一部分を少し知れるような気がします。

皆さんも興味が湧いた祝日があれば、あえてその祝日に合わせて海外旅行などされてみてください。その文化を肌で感じるのも楽しいかもしれません!

みなさまの旅行が充実したものになりますように!