4歳児の特徴と適した習い事|長く通い続けるためのポイントは?

2020.12.01

子ども英語

いろいろなものに興味を持ち始めた4歳のお子さま。うちの子は何の習い事をさせようかしらと、悩む時期ですね。習い事は何が好きになるか、嫌いになるか、パパとママの選択が大切です。まずは身体を鍛えるための水泳などのスポーツ系から始めるか、音感を養うための音楽教室かしら、と最初の習い事が気になります。
でも習い事を始めるには、ほんとうは何歳がいいのでしょうか。

4歳児の特徴と習い事を始めるメリット

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楽しいことは習い事の入口

4歳は幼稚園や保育園に通ったりする頃で、ご家庭とは違う社会というものを、お子さまなりに認識する年齢です。またお子さま自身でいろいろなことができる頃。一人で歯磨き、一人でトイレ、一人で着替えと、何かできることに喜びを感じます。
お子さまが楽しいことや嬉しいことは、やがてその能力を手に入れるための入口です。この楽しい気持ちを、習い事に結びつけるチャンスの1つの時期です。

五感を通した遊びを学びに

4歳くらいになると、歩くことはもちろん、スキップなども見よう見まねでやり始めます。手先を使って、絵を描く、ハサミを使う、折り紙をするなど、興味の幅も広がってきます。0歳ではほとんど横になって寝ていますが、2歳から3歳は家の中をハイハイしたり、歩いたりして、世界が少しずつ広がっています。
目の前のテレビからは、いろいろな言葉と音が流れ、お子さまの興味は全開になります。こうした時期に、お子さまの遊びを学びにつなげる機会。お子さまの好きなことを見つけて、習い事を考えてみましょう。

4歳児におすすめの習い事

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健康な身体を作る習い事

 

スイミングは基礎体力を作るとともに、自律神経の安定を図ることができるスポーツです。全身が水に触れることで、自律神経を穏やかにします。また全身を水の中で運動させますので、身体の体幹を鍛え、バランスよく基礎体力をつけられます。
元々赤ちゃんは羊水という水の中にいたのですから、歩けなくても最初は泳げるとも言われます。スイミングができないお子さまは、水が怖い体験を記憶のどこかで持っているからだと思われます。水をまだ怖がらないうちに全身運動できるスイミングも1つの選択肢。
他にもマット運動やトランポリンなど、身体の柔軟なうちの陸上での運動も、お子さまのその後の身体作りの基本となります。次にいくつかの習い事について、ご紹介しましょう。

サッカー

男の子にも女の子にも人気のサッカーは、幼児からでも始められます。ボールを蹴り、ピッチを走り回わる小さなお子さまの練習姿は見ていてもとても楽しいものです。
チームで行うボールゲームの好いところは、みんなで協力し合っていくことを学べることです。チームワークを通し、みんなと協力する気持ちを培うことで、社会性も身につきます。
最初はルール無視でのお構いなしでも、次第にサッカーのルールを理解していき、その楽しさから継続できる習い事です。

バレエ

女の子の一度はやりたい習い事の1つです。
姿勢を良くし、身体のバランスを整えます。クラシックバレエはバーレッスンが基本ですが、幼児は柔軟から始めるところが多いようです。手先と足先をきれいに揃え、身体を伸ばすことの基本を最初に教えられます。
クラシックとモダンバレエの違いは、古くから残る振付の演目を踊るか、近年の振付で踊るかです。クラシックもモダンも基本は同じ。体幹を鍛え、お子さまのこれからの運動能力の基礎を築きます。
ただしクラシックのトウシューズで、爪先で立つ練習はまだ先のようです。

ダンス

ダンスはリズム感を育み、柔軟性を鍛えることができます。また音に合わせて踊ることで、音感も培います。
バレエと違うところは、ダンスにはステップやターンがいろいろとあります。またいろいろとお稽古着やシューズを用意することなく、気軽に始められるのも人気の理由です。
お子さま自身が自然と楽しく、身体を動かせるようになると理想的です。今ではフィットネス・クラブのキッズレッスンのメニューの1つとして選べ、スイミングや体操と併せて受講でき、送迎バスの利用もできるうえにお得な費用になるのも魅力です。

リトミック

リトミックは元々音楽家の教育プログラムから始まり、今では0才児からも始められ、人気の習い事の1つになりました。
音が脳に刺激を与え、お子さまの感性を豊かにすると言われています。人の耳ができてくる5歳くらいまでには、始めたい習い事かもしれません。音とリズムを耳に刻み、芽生えた力を伸ばしていきましょう。
ルールも特になく、音とリズムに合わせて、全身を動かしていきますので、自由な発想を生まれそうな習い事です。

ピアノ

特に女の子は誰もが一度は習ったことがある、スタンダードな習い事がピアノです。
右手と左手の指先を、音に合わせて別々に動かすレッスンはまだ先ですが、ピアノの鍵盤に置く手の形から入り、鍵盤を押さえる指を覚えて、基本を身につけます。
ピアノなどの音楽教室は、音に対しての感覚を養い、耳も鍛え、絶対音感を持てるようにトレーニングしていきます。理屈ではなく、音と音、リズムを身につけ、情操教育の一環として、将来に役立つ習い事かもしれません。

英会話教室

スポーツや音楽の習い事ではありませんが、お子さまの英会話のレッスンは最初、全身を使ってレッスンを行います。
これはTPR(Total Physical Response)という英語指導のメソッドの1つで、身体の動きと英語を結びつけ、記憶の定着を促します。
リスニングを鍛えるTPRは、小さいお子さまの英語のレッスンには必要不可欠です。英語がネイティブの子どもたちも小さい時から、こうして英語の音と意味を覚えていきます。
また英語の歌やゲームを通して学ぶので、楽しくレッスンを受講できます。英語が好きという気持ちを育みながら、英語を身につけられるレッスンを行っています。

幼稚園から習い事をするメリット・デメリット いつから始めるべき?

4歳児の習い事をスタートさせるときのポイント

ではご自分のお子さまは何に興味があるのか、探ってみましょう。
習い事はお子さまが決めることです。保護者の方々の希望を押しつける前に、お子さまにやりたいかどうか、必ず意思を確認します。

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楽しく学べる幼児教室とその相性を考える

まずはお子さまが楽しいことを優先して習い事を考えます。
例えば歌が好きで音楽家教室に体験に出かけます。でもいっしょのお教室のお友だちの中に入れません。お子さまたちの行動にはそれぞれ理由があります。歌が好きでも、そのお仲間たちとはうまくいかないと、お子さまの心の奥底で叫んでいる場合もありますので、無理強いせずにいろいろと探してみましょう。
楽しくないことは身につきません。好きなことと、お子さまとそのお教室の相性などもよく考えます。

小学校入学までに自我の芽生えを確かなものに

好奇心旺盛なこの時期に、お子さまの将来の財産になる何かを探してあげることは、パパとママの大切なお仕事です。
小学校に入って成績など、いろいろなことがランク付けされていきます。勉強は数値化された時に低いと、苦手意識が高まり、そこで学ぶことの成長も止まってしまいます。授業についていけないと、困った事態にはならないよう、自信をつけさせるものを何か1つでも見つけてあげることが大切です。
また小学生から受験のための学習塾通いなどが、習い事より必須になってきます。小学校の英語の必修化により、英会話教室もその1つに入ってきています。また今は使われなくなったそろばんも、お子さまの計算力を高めることで人気です。
さらにより実践的なプログラミング教室で、そのプログラミングスキルを身につけるお子さまも増えてきています。お子さまたちは時間が足りないくらい、塾や習い事のスケジュールで埋め尽くされています。

かつて習い事は6歳の6月6日に始めると、上達し続けられるという言い伝えがありました。それはお習字をする子どもの手元がしっかりと作れることが、理由の1つだったようです。
今や歩けない0歳児からの習い事もあり、早期教育がよいとされています。ただ、あまり詰め込み過ぎは考えものです。お子さまに順応した習い事を選んであげることを心がけてください。

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