英語の名言集|ビジネスやプライベートで役立つ表現30選
2019.03.13
中高時代に英語の授業で、
“The early bird catches the worm.”
(早起きの鳥は虫を捕まえられる=早起きは三文の得)
といった英語のことわざ・名言を聞いたことがあるかと思います。
こうした有名なフレーズは覚えておくと役に立つものです。
例えば、アメリカの街中では“EARLY BIRDS!!”と書いた看板が見られますが、上記のことわざを知っていれば「早く買うとお買い得、ということを言っているんだな」とすぐにわかります。
また、ビジネスの場面で気の利いた名言が出てくれば会話のアクセントになりますし、困難に直面したときに自分を励ます一助にもなります。
今回の記事では、場面ごとに知っておきたいフレーズをご紹介します。
「英語の名言の特徴と学ぶメリット」
英語の名言の特徴
経営者、政治家、作家、研究者、哲学者、ミュージシャン、スポーツ選手といった各ジャンルの有名人がたくさんの名言を英語で残しています。
なかには、簡単な英単語でごくシンプルな表現されたものもありますが、それもどこか深く納得させられるような深みがあります。だから名言たりうるのですね。
さらに、音韻を意識した名言も多くあります。リズムに乗って口ずさむとすぐに覚えることができますよ。
英語の名言を学ぶメリット
英語の名言を覚えておくメリットは冒頭で軽く触れましたが、他にも以下のようなメリットがあります。
・英語表現の幅を広げられる
重要な基本構文から成る名言も存在します。構文だけ覚えようとすると大変ですが、意味を持った言葉として覚えるととても楽に覚えられますよ。
「The 比較級+ SV, the 比較級+ SV」(~すればするほど、より~だ)
であれば、
“The less you talk, the more you are listened to.”
話すのを控えるほど、話をよく聞いてもらえる。 ― アビゲイル・ヴァン・ビューレン(米国のコラムニスト)
がありますし、
「The best way to A is to B」(Bをする最善の方法はAだ)
であれば、
“The best way to predict your future is to create it.”
自分の未来を予想する最善の方法は、それを作りだすことだ。 ― ピーター・ドラッカー
などがあります。
こうした名言から学んだ表現をストックすれば、それを発展させて自分の表現を作りだすことができますよ。
・名言から教訓を得られる
これは英語の名言に限ったことではありませんが、偉人の残した名言を知ることで、仕事や生活に役立つヒントを得られます。
ときに自分と反対の考え方を提示されることもありますが、それは自分の考え方を変化させたり、発展させたりするきっかけになるでしょう。
・説明を省くことができる
名言はビジネスの場面でも役立ちます。英語圏で著名な人の言葉を知っていると、ビジネスの相手と共通認識を作りやすいのです。
また、相手の国の著名人の言葉を知っていれば、相手の国の文化に対して興味があること、それを理解しようと努力していることが伝わります。人間関係を円滑にするのにも効果的なのです。
「ビジネスシーンで役立つ名言15選」 ー まずはビジネスシーンで役立つ名言をご紹介しましょう。 ー
マネジメントに悩んだときに役立つ名言
“Management is doing things right; leadership is doing the right things.”(Peter Drucker)
「マネジメントとは物事を正しく行うことであり、リーダーシップとは正しい事を行うことである」(ピーター・ドラッカー)
マネジメントとリーダーシップは似て非なるものです。リーダーシップとは理想を示すこと、マネジメントは、理想に向かう過程を管理すること、とでも説明できましょうか。 最初の”right”は副詞で前の”doing”を修飾している一方、次の”right”は形容詞で後の”things”を修飾しています。
“Indecision is often worse than wrong action.”(Henry Ford)
「決断しないことは、ときとして間違った行動より質が悪い」(ヘンリー・フォード:アメリカの実業家)
優れたリーダーは決断が早い、とはよく聞くことです。決断をすれば、それが間違っていたとしてもすぐに次の対策を講じることができます。 人間、最良の選択をし続けることはできません。であれば、早く決めたほうが良い、ということなのでしょう。
“Drive thy business; let it not drive thee.” (Benjamin Franklin)
「仕事を追い立てよ。仕事に追い立てられてはならない。」(ベンジャミン・フランクリン)
ベンジャミン・フランクリンはアメリカ独立宣言の起草委員の一人。米国の父と呼ばれます。“thee”は「汝を」という意味の古い単語です。
“He who can, does. He who cannot, teaches.”(George Bernard Shaw)
「できる者は実行する。できない者が教える。」(バーナード・ショー)
バーナード・ショーはノーベル文学賞を受賞した劇作家です。ドキッとする名言ですね。人に教えてばかりで、いつの間にか自分で実行することが減っていないか?常に自分に問いかけていたいものです。
“Information is not knowledge. The only source of knowledge is experience.” (Albert Einstein)
「情報は知識ではない。知識とは唯一経験から得られるものである」(アルベルト・アインシュタイン)
マネジメントに関する本は書店に行けばたくさん見つかります。しかし、ただ読んで満足してしまうことが多いのではないでしょうか。実際に得た知識を活かし、行動してみて初めて自分のものになるのです。
困難に直面したときに役立つ名言
“Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is not to stop questioning.”(Albert Einstein)
「昨日から学び、今日のために生きて、明日に希望を持て。大切なのは、疑問を持つのをやめないことだ。」(アインシュタイン)
辛くても、大事なのは経験から学び考え続けること、そうすればいつか開ける。アインシュタインが肩を叩いて慰めてくれたような、そんな気になれる名言です。
“If you want to make enemies, try to change something.” (Thomas Woodrow Wilson)
「敵を作りたいと思うなら、何かを変えようとしてみなさい。」(ウッドロー・ウィルソン)
国際連盟設立を実現し、ノーベル平和賞を受賞した米国大統領です。この名言は、「何かを変えようとすると必ず敵ができるものだ」と解されます。あなたに敵がいるなら、今まさにあなたは前に進もうとしているところなのです。
“Remember, you can always stoop and pick up nothing.”(Charlie Chaplin)
「忘れないで、いつも身をかがめていたら何も拾いあげられないんだよ」(チャーリー・チャップリン)
辛くても、幸運をつかむためには前を向かなければならない。そう教えてくれるやさしい言葉です。
“Kites rise highest against the wind - not with it.” (Winston Churchill)
「凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。」(ウィンストン・チャーチル)
向い風は、上へ上へと成長するチャンス。歯を食いしばらなければならない時、めげそうな時にもう一踏ん張りを後押ししてくれる名言です。
“Our greatest glory is not in never failing, but in rising up every time we fail.” (Ralph Waldo Emerson)
「最大の栄光とは失敗しないことではない。失敗するたびに立ち上がることにある。」(ラルフ・ワルド・エマーソン:アメリカの思想家・詩人)
人間は失敗を恐れてしまうものです。しかし、必ず失敗してしまうものでもあります。失敗を繰り返しながら進んでこそ、成功が見えてくるのです。
部下を鼓舞するときに役立つ名言
“Keep your face to the sunshine and you cannot see the shadow.”(Helen Keller)
「顔をいつも太陽のほうに向けよう、影なんて見る必要はない」(ヘレン・ケラー)
失敗した部下を励ますときに使えます。いつまでも失敗したことを後悔せず、良かった点に目を向けて次へ進みましょう。
“I will prepare and some day my chance will come.”(Abraham Lincoln)
「準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ。」(エイブラハム・リンカーン)
チャンスが来ない、と嘆くだけなら誰でもできます。しかし、幾多の困難を乗り越えて米国大統領となったこの人は違いました。腐らず日々準備をすること。難しいことですが、この名言を糧にまた一日頑張りましょう。
“You may have to fight a battle more than once to win it.”(Margaret Thatcher)
「勝つためには、一度ならず戦わなければならないこともある。」(マーガレット・サッチャー)
英国初の女性首相となったサッチャー。今よりも女性の社会進出が進んでいなかった当時、どのような困難に直面したのか。想像を絶します。腹を括ることを教えてくれる言葉です。
“Women whose eyes have been washed clear with tears get broad vision.” (Dorothy Dix)
「涙で目が洗えるほどたくさん泣いた女は、視野が広くなるの。」(ドロシー・ディックス)
ドロシーは米国の女性ジャーナリスト。人生相談コラムニストの先駆けです。様々な人の人生を見てきた彼女の言葉には、深く納得させるものがあります。
“Your most unhappy customers are your greatest source of learning.” (Bill Gates)
「あなたの顧客の中で一番不満をもっている客こそ、あなたにとって一番の学習源なのだ。」(ビル・ゲイツ)
クレームは宝。世界のビル・ゲイツもそう言っていると知れば、お客さんの不満も冷静に受け止められるようになるかもしれません。
人間関係に関する名言
“The best way to find yourself is to lose yourself in the service of others.”(Mahatma Gandhi)
「自分を見つける最良の方法は、他人に尽くすことの中で自分を忘れることだ。」(マハトマ・ガンジー)
インド独立の父であり、非暴力主義を貫いたマハトマ・ガンディーの言葉です。利己的な考えを捨て、人のために行動することが、結果的に本当の自分を見つける道であると教えてくれます。自分探しに迷うとき、立ち止まって「誰かのために何ができるか」を考えてみましょう。
“We can improve our relationships with others by leaps and bounds if we become encouragers instead of critics.”(Joyce Meyer)
「批判者ではなく励ます人になれば、人間関係は飛躍的に良くなる。」(ジョイス・マイヤー)
アメリカの人気クリスチャン作家であり、自己啓発スピーカーとしても知られるジョイス・マイヤーの言葉です。相手の欠点を指摘するのではなく、良い点に目を向けて励ますことが、人間関係を豊かにすると伝えています。小さな一言が、思いのほか大きな信頼につながるかもしれません。
“People will forget what you said, people will forget what you did, but people will never forget how you made them feel.”(Theodore Roosevelt)
「成功のための最も重要な要素は、人とうまくやっていく方法を知ることだ。」(セオドア・ルーズベルト)
アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトの名言です。リーダーシップにおいて人間関係がいかに大きな役割を果たすかを語っています。知識や技術だけではなく、信頼関係を築ける人こそが成功をつかむということを思い出させてくれます。
“Assumptions are the termites of relationships. (Henry Winkler)
「思い込みは、人間関係をむしばむシロアリのようなものだ。」(ヘンリー・ウィンクラー)
俳優・監督・作家として知られるヘンリー・ウィンクラーのユニークな一言です。ちょっとした誤解や先入観が、気づかないうちに人間関係を壊してしまう危険性を警告しています。「こうに違いない」と決めつける前に、きちんと相手と対話する姿勢が大切だと教えてくれます。
「プライベートで役立つ名言15選」
次は、プライベートの場面で役立つ名言をご紹介します。(原文と異なるものは英語の表現として取り入れられている形で示しています。)
結婚・恋愛に関する名言
“Marriage is a long conversation.”(Friedrich Nietzsche)
「結婚生活は長い会話である」(ニーチェ)
結婚生活は何十年にも及ぶもの。自分がどういう人間か、何を思っているのか。お互いに時間をかけて伝え合い、その全てを味わうものなのでしょう。
“The course of true love never did run smooth.”(Shakespeare)
「真の恋の道は、茨の道である。」(シェイクスピア)
これは「真夏の夜の夢」の中の一節です。心から人を好きになると、それだけで苦しいものですね。でも、恋することにはそれだけの価値があるのでしょう。
“Love is doing small things with great love.”(Mother Teresa)
「愛とは、大きな愛情をもって小さなことをすることです。」(マザー・テレサ)
「愛」と聞くと壮大なことをイメージしがちですが、大事なのは小さな行動。笑顔を向ける、話しかけるといった些細なやさしさを忘れないことが大事です。
“You don’t have to be married to have a good friend as your partner for life.”(Greta Garbo)
「人生のパートナーとして親友を持つために、必ずしも結婚する必要はないわ。」(グレタ・ガルボ:女優)
多様な生き方が認められつつある現代において、覚えておきたい言葉です。結婚はしなくてもいいし、してもいい。自分を自由にしてくれます。
“Marriage is like a cage; one sees the birds outside desperate to get in, and those inside equally deseperate to get out.”(Michel Eyquem de Montaigne)
「結婚は鳥かごに似ている。外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする。」(モンテーニュ:フランスの哲学者)
結婚をユーモラスに表現した有名な言葉です。隣の芝が青く見えるのは、こと結婚に関しても同じなのでしょう。
友情に関する名言
“My best friend is the one who brings out the best in me.”(Henry Ford)
「私の親友は、私の最も良い部分を引き出してくれる人だ」(ヘンリー・フォード)
友だちってなんだろう?と悩んだときの一つの答えになるかもしれません。自分の足を引っ張るような友だちは、本当の友だちではないと言えるでしょう。
“A friend to all is a friend to none.”(Aristotle)
「多数の友を持つ者は、一人の友も持たない。」(アリストテレス:古代ギリシャの哲学者)
信頼できる人間関係を構築するのは、おそらく時間がかかるもの。あちこちに良い顔をしていると、一人一人と深い信頼を築くことができなくなるのでしょう。
“Anybody can sympathize with the sufferings of a friend, but it requires a very fine nature to sympathize with a friend’s success.”(Oscar Wilde)
「誰でも友人の悩みには共感を寄せることができる。しかし、友人の成功に共感を寄せるには優れた資質が必要だ。」(オスカー・ワイルド:イギリスの劇作家・詩人)
どんな友人であっても、ライバル意識は持ってしまうのが人間。人の幸せを素直に喜べるような人格者になるのは難しいですが、せめて表面上はしっかりと祝福したいものです。
“Let us learn to show our friendship for a man when he is alive and not after he is dead.”(F.Scott Fitzgerald)
「友情は相手が死んでからではなく、生きているうちに示すものだ。」(フィッツジェラルド:アメリカの小説家)
生きているうちは、いつでも会えると思ってしまうもの。しかし、人はいつかは死にます。大事な人には愛情・友情を常日頃から伝えておくべきでしょう。
家族に関する名言
“The most important thing in the world is family and love.”(John Wooden)
「世界で1番大切なことは、家族と愛だ」(ジョン・ウッデン:アメリカ大学バスケットボールの名監督)
最も大事なのは仕事でなく家族だと言う偉人は多いようです。仕事で成功しても幸せになるとは限りませんが、家族仲が良ければ幸せになれるのでしょう。
“What can you do to promote world peace? Go home and love your family.”(Mother Teresa)
「世界平和のためにできることですか?家に帰って家族を愛してあげてください。」(マザー・テレサ)
平和というのは個々の心の平和が集まったもの。とすれば、家族内を平和にするのが、何より先に達成されるべきことですね。
“Family is not an important thing. It’s everything.”(Michael J. Fox)
「家族は大事なことではありません。大事なのではなく、全てなのです。」(マイケル・J・フォックス)
これもまた、家族の大切さを説いた言葉です。大成功を収めているハリウッド俳優でさえ、家族以上に大切なものはないのです。
“I don’t think anyone has a normal family.”(Edward Walter Furlong)
「普通の家族なんてないと思います。」(エドワード・ファーロング:アメリカの俳優)
家族は大切。ただ、「普通」の家族などない。外からは見えなくても、どの家庭も何かしら問題を抱えているのです。
“There’s no road map on how to raise a family: it’s always an enormous negotiation.”(Meryl Streep)
「子育ての手引きはありません。いつも膨大な話し合いです。」(メリル・ストリープ:女優)
子育て本は数あれど、本の通りに育ってくれる子どもはいません。一人一人と向き合い、個性を大事にすることを思い出させてくれます。
芸術に関する名言
“Every artist was first an amateur.”(Ralph Waldo Emerson)
「すべての芸術家は、最初は素人だった。」(ラルフ・ウォルド・エマーソン)
アメリカの思想家・詩人であるラルフ・ウォルド・エマーソンの言葉です。どんな偉大な芸術家も、最初は試行錯誤しながら道を探していたという事実に勇気をもらえます。最初から完璧を求めず、一歩ずつ進めばいいと背中を押してくれる名言です。
“Art enables us to find ourselves and lose ourselves at the same time.”(Thomas Merton)
「芸術は私たちに、自分自身を見つけさせ、同時に忘れさせてくれる。」(トマス・マートン)
アメリカの修道士・作家であるトマス・マートンの言葉です。芸術に没頭することで、心が解放され、自分の本質に触れられるという深い洞察が込められています。見る人、作る人、どちらにも響く、芸術の持つ二面性を表しています。
“Art is not what you see, but what you make others see.”(Edgar Degas)
「芸術とは、自分が見たものではなく、他人に見せるものである。」(エドガー・ドガ)
印象派の画家エドガー・ドガの名言です。芸術はただの再現ではなく、見る人の心に新たな視点や感情を呼び起こすものであるという信念が伝わってきます。自分の感性を通じて他人に何を伝えるかが、創作の本質なのかもしれません。
“Creativity takes courage.”(Henri Matisse)
「創造には勇気がいる。」(アンリ・マティス)
フランスの画家、アンリ・マティスのシンプルで力強い一言です。常識を超える表現や、誰かに理解されないことへの不安を乗り越えるには、確かに大きな勇気が必要です。創作活動に迷ったとき、心に響く言葉です。
“The purpose of art is washing the dust of daily life off our souls.”(Pablo Picasso)
「芸術の目的は、日常という塵を魂から洗い流すことだ。」(アンリ・マティス)
キュビズムを代表する天才画家パブロ・ピカソの名言です。芸術は単なる飾りではなく、心を癒し、本来の自分を取り戻す力を持っているという深いメッセージが込められています。忙しい日常の中でも、芸術に触れる意味を改めて感じさせてくれます。
日常英会話の上達に効果的な勉強法|学習のポイントと頻出フレーズ11
お気に入りを覚えてみよう
ここまで読んでいただければ、心に響く名言もあったのではないでしょうか。
無理して全部覚える必要はありませんが、気に入ったものを少しずつ覚えてみましょう。知らない間に表現の幅も考え方の幅も広がりますよ。