ヴィクトリア時代のドレスコードって???  1日に何度も着替えるお嬢さまたち

2025.12.18

異文化理解

19世紀のアッパークラスの人たちは1日に何度も服を着替えたそう。午前、午後、そして正餐会があればまたそのドレスコードに合った服になるのです。アッパークラスの人たちが一番大切にしていることがマナー。日本語では所作やふるまいなどと表現されていますが、その場に合ったドレスコードもマナーの大事な要素。というわけで1日の服装もいろいろと決まりがあったようです。アッパークラスの女性たちの1日のドレスコードを追ってみましょう。

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午前中の女性のドレスコード

コットンやサージ素材のシンプルな服装で過ごします。今の家着のようなものだったようですが、コルセットなどを重ね着しているので着用は大変でした。もし外出の予定があれば、午後のドレスコードが求められます。

午後の女性のドレスコード

丈夫なサージやツィード、カシミヤやフランネルの素材に変わります。外出時には手袋と帽子が必要。19世紀後半には革のフィットした手袋が流行ったそうです。帽子も時代によって変遷があり、ボンネットタイプで紐の帽子、つばの広い帽子とその帽子で時代もわかります。

正餐会など夜の女性のドレスコード

ディナードレスは長い丈に腕や肩を露出するフルドレスになります。皇室の女性方が晩餐会でお召しになるローブデコルテが正装になります。また肌の露出の少ない半正装のデミトワレットのスタイルもあります。シルクやコサージュで装い、ちょっとしたお呼ばれでは半正装の着用でOKでした。


アッパークラスの女性たちは1日のドレスは侍女のレディメイドにほとんどお任せしていました。センスのあるレディメイドを雇うことで、その家の女性たちのドレスコードは保たれています。真珠なども午前中着けるのはダメで、ダイヤモンドなどの光るジュエリーは夜に着けるのが好ましいようです。もちろんジュエリーの着けすぎは禁物。ドレスコードを間違えないように努めて、慎みあるスタイルで出かけることが好まれました。

※写真は1852年頃の午後の女性のドレスと、若き日のヴィクトリア女王の正装スタイル