Cullen Skink~From the United Kingdom

2026.02.21

英国食生活

カレンスキンクって何でしょう??? 実はこれ、スープ、それもスコットランドの伝統的なスープ。カレンという港町で誕生したので、カレンの名がついていますが、スキンクはスコットランドでは牛のすね肉の意味。けれど牛のスープではないようです。

スコットランドの海辺の町は風が吹きつけて寒くてたまらない日もあります。特に冬は雨も多く、日照時間は短いという悪条件。1890年代スコットランドの北部は牛肉が高騰し、一般家庭の人々に買う余裕もありません。そこで考え出されたシーフード中心の料理。タラやニシンは燻製にして保存させます。キッパーと呼ばれるニシンの燻製はスコットランドの朝食の定番になっています。まるで和食の干物のようですが、ご飯ではなくトーストか甘く煮たポリッジといただきます。

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寒い冬にしっかりと身体を温めてくれるスープ、そのレシピがカレンという港町で生まれます。カレンはスコットランドの北の果て。ロンドンよりも北海を挟んだノルウェーが近い、そんなところにカレンはあります。燻製のタラを使って濃厚な身体を温めるスープ作り、それは試行錯誤があったようです。アメリカでクラムチャウダーが誕生したように、スコットランドではカレンスキンクができあがりました。

燻製したタラを入れたのでスモーキーな味わい、そして牛乳で煮込んで濃厚になったカレンスキンク。さいの目に切った玉ねぎ、ごろごろと角切したじゃがいももいっしょに煮込めば、腹持ちがよいスープになりました。それも前菜のスープではなく、パンといっしょに食べる家庭料理のメインとしてカレンスキンクは広がっていきます。

2012年からはカレンスキンク選手権も毎年行われているとのことです。いろいろなレシピがあり、進化していくカレンスキンク。スコットランドへ行かなくても、バクスターズという食品加工会社のカレンスキンクの缶詰を見つけました。ロンドンのスーパーマーケットで次回探し出そうと思っています。

※お魚料理のようなカレンスキンクをスコットランドの離島でいただきました。

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