Effie Gray~From the United Kingdom

2026.03.11

英国史雑学

エフィ・グレイはヴィクトリア時代の離婚と再婚のスキャンダルの渦中の人物でした。この話はその後多くのドラマも生み出したようです。エフィは美術評論家として名高いジョン・ラスキンの妻でしたが、新鋭気鋭の画家、ジョン・エヴァレット・ミレイと恋に落ちてしまったからです。

  • Effie Gray~From the United Kingdom

愛らしい顔立ちのエフィが、最初の夫のラスキンと出会った時はまだ12才。その7年後に2人は結婚しますが、その結婚生活は普通ではなかったようです。ラスキンは大人になったエフィに魅力を感じず、興味すらなかったというのです。結婚をして妻に手を触れることもしないラスキン。その生活はずっと続いていました。

ラスキンはスコットランド旅行に、肖像画を描いてくれることになった画家ミレイを誘います。その旅行中にエフィとミレイは魅かれ合うことになってしまいます。エフィの境遇を知ったミレイ。エフィも家を出ることに心を決めます。離婚するための訴訟を起こし、身の潔白を証明することを始めます。4年後に離婚は認められ、エフィは自由の身となりました。

19世紀の時代に、女性から結婚の無効を申し出ることはできませんでした。勇気あるエフィの行動はあの時代のスキャンダルとなりましたが、ラスキンとの生活を続けるのは限界でした。世間体より自分の幸せを手に入れるために、エフィは闘いました。1855年に晴れてミレイと結婚。その後8人もの子どもたちを授かり、エフィは幸せな人生を歩み始めることができました。

「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルが撮影した写真を見つけました。向かい合うエフィとミレイと2人の娘たちが写っています。1865年にサウスケンジントンの家で撮影されたもののようですが、ミレイとルイス・キャロルが知り合いだったとは… 意外な関係にちょっと驚いてしまいました。

※写真はミレイと暮らしたサウスケンジントンの家