Hot Toddy~From the United Kingdom

2025.11.30

英国食生活

風邪に効くウィスキー、ホットトディ。温かいウィスキーのドリンクです。ウィスキーにお湯、蜂蜜などの組み合わせは確かに風邪のひき始めには利きそうです。

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ウィスキーはスコットランドとアイルランドで15世紀には広まっていた蒸留酒。木樽で熟成させるのに年月を要し、年月を経たシングルモルトウィスキーはとても高価なものになります。大麦から造られるものと、とうもろこしから造られるもの、ライ麦などさまざまな穀物から造られるものがあるウィスキー。モルトウィスキーは大麦から、バーボンウィスキーはとうもろこしから、グレーンウィスキーはあらゆる穀物から造られています。またwhiskyとwhiskeyとその綴りで産地も変わります。何ともウィスキーだけでも奥が深そうです。

さてホットトディに戻ります。日本でも日本酒でつくる卵酒は風邪のひき始めに使われていました。確かに温かくしたアルコールの飲み物は身体を温め、眠りに誘導してくれます。寒い冬の夜に試したいホットトディのレシピをご紹介しましょう。ウィスキーは高いものではなく、いくつかのウィスキーを混合したブレンディットウィスキーを用意します。ウィスキー25ミリリットルと蜂蜜小さじ1.5杯ほどをよくかき混ぜ、耐熱のグラスに入れます。シナモンスティックを半分グラスに入れ、そこに熱いお湯を200ミリリットル注ぎます。レモン汁をお好みで加え、最後にレモンスライスを入れたら完成。温かいうちに飲み干すのがホットトディの飲み方です。

元々アルコールは薬。昔ウィスキーは貴重なもので薬としても使われていたそうです。熱いお湯で割るウィスキーはイギリスではなぜかホットトディと呼ばれるようになり、冬の飲み物の定番になったようです。ちなみにドイツのクリスマスマーケットでは大きなマグのホットワインが出回るとか。この温かいワインは、口当たりがいいので飲み過ぎるといつもより酔っぱらってしまうそうです。

寒い夜に温かいドリングを片手に、まだ遠い春を思うのでしょうか。身体が温まれば明日への活力につながります。余談ですが、今は許されない20才以下の飲酒。遠い昔の大学受験の前の晩、寒くて寝つかれない私に母が温めた赤ワインを少しだけ飲みなさいと進めてくれます。おかげで翌朝まで温かく、見事希望の大学には合格しました☺

ホットトディはウィスキーの代わりにコニャックやラム酒でのアレンジもできそうです。