世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

2025.11.27

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日本では生クリームといちごを使った華やかなクリスマスケーキが定番ですが、世界を見ると驚くほど多様なスイーツがクリスマスの食卓を彩ります。国によってまったく違うケーキが生まれた背景には、文化や宗教、地域の食材などさまざまな要素が関係しています。

本記事では、世界のクリスマスケーキを詳しく紹介し、各国のクリスマスがどのように楽しみ方を変えてきたのかをお伝えします。

世界のクリスマスケーキはなぜ国ごとに違う?

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

気候と食文化の影響

国や地域によって気候が異なるため、使用される食材や保存方法に違いが生まれます。寒い地域では保存が効くドライフルーツやスパイスを使うケーキが多く、温暖な地域ではココナッツや米粉など土地に根づいた素材が使われます。こうした環境の違いがクリスマスケーキの個性につながっています。

宗教・伝統行事との結びつき

クリスマスはもともと宗教的な行事であり、その歴史がスイーツにも影響しています。ヨーロッパではキリスト教の儀式に関連した伝統菓子が根強く残り、家族で作ることが習慣になっている国もあります。伝統行事として引き継がれてきた料理が、今もクリスマスの名物として愛されています。

ヨーロッパのクリスマスケーキ

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

ドイツ:シュトーレン(Stollen)

シュトーレンは、ドイツで古くから親しまれてきたクリスマスの定番スイーツです。中にはドライフルーツやナッツがたっぷり練りこまれ、外側には粉砂糖が厚くまぶされています。キリスト降誕の象徴とされ、クリスマスまで少しずつ食べる習慣があります。

フランス:ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)

フランスでは、薪の形をしたロールケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」が一般的です。クリームで木目模様を表現し、チョコレートやベリーでデコレーションされることが多く、見た目の美しさも魅力です。このケーキには、かつて冬至に薪を燃やして魔除けを行った伝統が関係していると言われています。

イギリス:クリスマスプディング(Christmas Pudding)

イギリスではケーキではなく「プディング」がクリスマスの主役です。ドライフルーツ、黒糖、スパイスを混ぜ、蒸して数週間~数ヶ月熟成させて楽しみます。食べる直前にブランデーをかけて火を灯す演出が定番で、家族の願いが込められた特別なデザートです。

イタリア:パネトーネ(Panettone)/パンドーロ(Pandoro)

ミラノ発祥のパネトーネは、ブリオッシュ生地にドライフルーツを混ぜたふんわり甘い菓子パンです。ヴェローナのパンドーロは星形の黄金ケーキとして知られ、粉砂糖を振ると雪が積もったように見え、クリスマスらしさを演出します。どちらも大量に作られ、家族へ贈る習慣があります。

アメリカ・中南米のクリスマススイーツ

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

アメリカ:フルーツケーキ

アメリカでは、ドライフルーツとナッツを大量に詰め込んだフルーツケーキが定番になっています。とても重厚で保存性が高く、時には一年以上熟成させて楽しむこともあります。その濃厚な味わいは好みが分かれますが、古くから親しまれている伝統的なケーキです。

メキシコ:ロスカ・デ・レジェス

メキシコでは、王冠の形をしたロスカ・デ・レジェスがクリスマスから年明けにかけて食べられます。生地にはオレンジの香りをつけることが多く、カラフルなドライフルーツが飾られた華やかなスイーツです。中に小さな人形が入っており、見つけた人は幸運が訪れると言われています。

ブラジル:ラバネーダ(Rabanada)

ブラジルでは、クリスマスに「揚げフレンチトースト」のようなスイーツが登場します。パンを卵液に浸して揚げ、砂糖やシナモンを振って仕上げるシンプルな菓子です。家庭料理として広く愛され、家族みんなで作る温かな伝統があります。

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アジアのクリスマスケーキ文化

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

日本:デコレーションケーキ

日本ではふわふわのスポンジに生クリームといちごを合わせたデコレーションケーキが主流です。これは戦後の食文化の変化とともに広まり、クリスマスの象徴として定着しました。家族や友人と囲む華やかなケーキは、日本ならではのクリスマスの楽しみ方のひとつです。

フィリピン:ビビンカ(Bibingka)

フィリピンでは「ビビンカ」と呼ばれる米粉のケーキがクリスマスの定番です。バナナの葉の上で焼かれることが多く、ココナッツやバターの香りが豊かに広がります。街中の屋台でも提供され、温かいケーキを家族で味わうのが習慣です。

韓国:デザインケーキ

韓国には明確な伝統クリスマスケーキはありませんが、現代ではデザイン性の高いケーキが主役です。人気カフェがこぞって限定ケーキを販売し、SNS映えが重視される傾向があります。韓国らしいモダンカルチャーがクリスマスに融合しています。

オセアニアやその他の地域のクリスマススイーツ

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

オーストラリア & ニュージーランド:パブロバ(Pavlova)

メレンゲを焼いた軽いケーキに、生クリームとフルーツをのせた爽やかなスイーツです。南半球のクリスマスは真夏のため、冷たいデザートが人気となっています。ベリーやキウイなど色鮮やかなフルーツが彩る美しいケーキは、クリスマスの定番として親しまれています。

アイスランド:クリングラ・デ・ヨール(Jólakringla)

甘いリング状のパンで、アイシングやナッツで飾られます。北欧独特の素朴で温かい味わいが特徴で、コーヒーと一緒に楽しむ家庭が多いです。寒い地域ならではの「ほっこり温まるスイーツ」です。

家庭で楽しめる世界のクリスマスケーキ再現レシピ

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

簡単シュトーレン風スイーツ

本格的なシュトーレンは手間がかかりますが、ホットケーキミックスやドライフルーツを使えば家庭でも簡単に再現できます。材料を混ぜて焼くだけでも、スパイスの香り高いクリスマス気分を味わうことができます。初心者でも挑戦しやすいアレンジレシピとして人気があります。

パブロバ簡単アレンジ

メレンゲと生クリームさえ用意すれば、家でも簡単にパブロバが楽しめます。フルーツを季節のものに変えれば、オリジナルのパブロバに仕上がります。軽い口どけなので、クリスマスディナー後でも食べやすいデザートです。

まとめ

世界のクリスマスケーキを徹底紹介!国ごとに違う伝統スイーツとは

世界には国や地域ごとに独自のクリスマスケーキがあり、それぞれの文化や歴史が反映されています。日本のクリスマスケーキだけでなく、他国の伝統スイーツにも目を向けることで、クリスマスの楽しみ方がより広がります。今年は世界のクリスマスケーキを参考に、新しい味を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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