Castle Drogo~From the United Kingdom

2026.04.03

英国史雑学

最後の城と呼ばれる邸宅は20世紀に建てられました。キャッスルドローゴー、ジュリアス・ドリュー氏の邸宅です。ドリューは仕事を得たお金でカントリーハウスを建てることにします。

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その邸宅はロンドンから車で4時間近くかかるデヴォシャー州にあります。ドリュー氏はリヴァプールで最初の紅茶の店を出し、やがて食品を扱う店舗をオープン、イギリス最大のチェーン展開をします。1911年にキャッスルドローゴーの建設をーに着手します。渓谷を見下ろす高台に建てられ、美しい自然に囲まれています。敷地内には野生の鹿が現れ、季節毎の花々も楽しめる場所。ドリューはこの場所に理想の城を建てることを目指しました。

キャッスルドローゴーの外観は四角い要塞のようにも見えますが、20世紀に建てられたので、電気が使えてリフト、シャワーもトイレも完備しています。内装は落ちついた雰囲気で、華美な装飾はありません。けれど花崗岩を積む石工の人手は足りず、戦争が始まり資材の調達が難しくなってきます。設計を任せた長男はケンブリッジ大学卒でドリューの期待を背負っていましたが、第一次世界大戦で戦死してしまいます。1960年にカントリーハウスは完成しましたが、ドリューはその翌年75才で亡くなりました。

その後キャッスルドローゴーに残された家族は住み続けます。それでも建物の維持管理は大変だったのでしょう。1976年にナショナルトラストに寄贈されました。今では連日多くの観光の人々が、このカントリーハウスから見渡せるダートムアの景色と、一番新しいカントリーハウスと整備されたガーデンを見に訪れています。