Quilt～From the United Kingdom
2025.10.10
英国コラム
ひと針ひと針端切れの布を縫いあわせていくキルト。綿を挟むキルティングと区別しパッチワーク・キルトとも呼ばれています。
ひとつひとつが小宇宙のような世界がつながり広がって、ベッドカバーやテーブルクロスなどに仕立てられます。
英国のキルト作家のルーシー・M・ボストン夫人は1116年に建てられたケンブリッジ近郊のヘミングフォード・グレイのマナー・ハウスに住み、50歳を前にキルト制作を始め、また60才を過ぎてから童話も書き始めます。キルトと同じように、物語を紡いだボストン夫人のお話は、英国について造詣の深い作家、林望ことリンボウ先生が留学中に下宿していたということで、その著書にその時のエビソードが記されていますよ。
