Elfin Oak～From the United Kingdom
2025.09.27
英国コラム
ケンジントン・ガーデンズでピーターパン像を探している途中、遊園地のような入口を見つけました。その日はランチの約束があったので、通り過ぎましたが、またここが興味深い場所、エルフィン オーク。1000年に近いoak、ナラの木に妖精たちが住んでいるのです。元々は他の場所にあったいにしえのナラの木でしたが、1928年にここケンジントン･ガーデンズに引っ越してきました。
エルフィン オークの凹凸にはいろいろなフィギュアの人形たちが隠れていたり、そのOakに鼓動を聞くように耳を当てています。この木にはそんなふうにして憩える凹凸がたくさんあります。また木見ているだけでも想像力が掻き立てられます。ちょっとした洞窟に棲む者、蛇のような木の影が妖精を狙って鎌首をもたげ、梟はその場所を根城にしているのか、不動の構え。天井や壁紙の木の模様がいろいろなモノに見えてくる、あれと同じ感覚を凹凸から受け取ります。ひとつひとつは物語が育まれる場所かもしれません。
ケンジントン･ガーデンズのダイアナ妃メモリアルプレイグラウンドの近くに、エルフィン オークはあります。かつて子どもたちとここで遊んだダイアナ妃もこの木を見ていたのでしょう。長い時が過ぎてもこの木は何も変わらず、子どもたちをここで迎えてくれます。
