Diana Memorial Fountain~From the United Kingdom
2025.09.02
イギリスのダイアナ元皇太子妃がお住まいにされていたロンドンのケンジントンバレス。ここは広大なケンジントンガーデンの一角にあります。最近まではこのケンジントンパレスにはウィリアム皇太子ご夫妻がお住まいになっていましたが、今はウィンザーへ移られたようです。ケンジントンガーデン隣接するハイドパークにはダイアナ妃の名を冠した場所がいくつかあります。その1つがダイアナメモリアルファウンテン。2004年7月にエリザベス2世によって開かれました。
ダイアナメモリアルファウンテンはハイドパークの大きなサーペンタインリドの近くにあります。コーンウォール産の花崗岩を使って造られ、高いところから流れる水は2方向に分かれ、渦や泡を放ちながら静かなプールと出会います。ロンドンの地下水から清浄な水を汲み上げて、つねにリフレッシュさせているダイアナメモリアルファウンテン。噴水の中心に行くことのできる3つの橋があります。噴水と言えば水を噴き上げるものを思い浮かべますが、このダイアナメモリアルファウンテンは流れる水。そう、子どもたちの遊び場に最高な場所です。大人たちも夏の日ここで足を冷やしながら待ち合わせしているとか。
近くのサーペンタインリドは2012年のロンドンオリンピックでトライアスロンのスタートのスイミング会場になった場所で、このリドで泳ぐ人たちもたくさんいらっしゃいます。ちなみにリドはイタリアのリゾート地のリド島が語源。野外の公共プールとして人々を楽しませてくれています。
天候に恵まれた夏の日には大勢の人々がダイアナメモリアルファウンテンに出向きます。ダイアナ妃がご存命なら多くの人々が憩う場所に目を細めていらっしゃったことでしょう。人々のためにできることは何かと考えるのがロイヤルファミリーの責務。財宝に囲まれて大きな宮殿に住むだけの華やかで贅沢な生活ばかりではありません。自分のできること考えて人々のために尽くす。それがやんごとなき人々の使命です。ほんとうは政治家もその中に含まれているはずなのですが… 日本の政治家の方々には見当たらないようで、それはとても残念なことです。