Hammersmith Bridge~From the United Kingdom

2025.05.30

英国コラム

ハマースミスはロンドン西部に位置する住宅地。テムズ河クルーズをしているとハマースミスブリッジが目に飛び込んできます。

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テムズ河のクルーズは、グリニッジやキューガーデン、リッチモンドなどとロンドンの中心地を結んでいます。テムズの河から見るロンドンの風景は、街中ではわからない普段のロンドンの人々を垣間見ることができます。テムズ河から見る、輝く光の中のビッグベン、夕暮れに見上げるタワーブリッジなど、印象深く記憶しています。

そしてキューガーデンの最寄りのキューピアからウエストミンスターに向かうクルーズでも、ロンドンに住む人たちの生活が間近にありました。河辺からならではの景色が楽しめます。河のそばまで家々が並び、河にせり出したデッキで家事をしている主婦や、テラスでお茶を楽しんでいる老夫婦が見えます。河辺を自転車で走るオジサン、犬の散歩をするオネエサン、水遊びをする子どもたち。河辺は人々の憩い、その暮らしが河岸の点景となって、ロンドンへとつながっていきます。ロンドンに近づくにつれ、段々と河幅も広くなってきたようです。

ハマースミスに近づくと、テムズ河は大きく蛇行します。間もなくロンドン中心に着くことを知らせてくれる大きな蛇行。テムズ河はロンドンに近づくと右に左に蛇行していきます。吊り橋のハマースミスブリッジ見えて来ると、その左手の河辺の煉瓦の家に目を向けます。そこには意匠家であり工芸家のウィリアム・モリスの終の棲家がありました。モリスが毎日見たであろうハマースミスブリッジを越えていきます。この風景はモリスの時代からどう変わったのでしょうか。

ハマースミスブリッジは支えるタワーのような柱にも存在感がある橋です。その橋の袂もとても美しい装飾が施されているようです。テムズ河から眺める橋とはまた違った趣きで、次は地下鉄のハマースミス駅から歩いて橋を渡ってみましょう。テムズ河の橋たちを渡る街歩きもまた楽しそうです。

ちなみにキューガーデンの最寄りの桟橋から、ウエストミンスターまでは90分はかかります。ゆっくりとロンドン旅をしたい方におすすめですが、船上で日本人にまだ会ったことはありません。

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