英検Ⓡで使う単語の覚え方|効率の良い勉強法と頻出英単語

2023.04.02

試験対策
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英検の問題に向き合うには、基本的な英語の単語や熟語を大量に覚えていかなければなりません。いったいどのくらいの単語数を確実に自分のものにしていかなければならないのでしょう。今回は英検で使う単語の覚え方と、効率の良い勉強法、頻出英単語をご紹介していきます。単語を覚えるコツや工夫、おススメの単語学習があれば、英語学習は効果的に進むはずです。効果的な暗記法、何かあればよいのですが…

英検®の問題を解くのに求められる単語の数

英検で出題される単語は、級により英語のレベルが異なります。それぞれの級で求められる語彙数と、出題される単語を覚えるようにするのが対策法です。次に英検5級から1級までに必要な単語数を挙げていきます。

5級/中学校初級程度/300~600
4級/中学校中級程度/600~1,300
3級/中学校卒業程度/1,250~2,100
準2級/高校中級程度/2,600~3,600
2級/高校卒業程度/3,800~5,100
準1級/大学中級程度/7,500~9,000
1級/大学上級程度/10,000~15,000


ネイティブスピーカーたちが会話表現等で最も使う単語は、1000語とも言われています。日常英会話の目安では、中学校卒業程度の単語力が必要になります。準2級以上では日常英会話に加えてさらに、アカデミックなトピックにも対応できる英語力を目指していることになります。

英語の上級のライティングスキルには、結論と理由を明確にしていくロジカルシンキングも必要になってきます。ビジネス英語では英語圏の思考法が必要不可欠になり、日本語とは違う考え方の構築を要します。

英検Ⓡの問題に頻出する単語

英検では試験で出題される単語がおおむね決まっています。出題頻度の高い単語もあります。それなら何度もよく出る単語を、まずは絶対覚えてしまいましょう。最高難度の1級から、中学校中級程度の4級までの単語の級別の一例をご紹介します。

〈英検Ⓡ1級レベルの単語の一例〉

名詞/foraminifer(有孔虫類)/proximity(近接)
動詞/solidify(凝固させる・団結させる)/dismantle(分解する)/relocate(新しい場所へ移す)
形容詞/ubiquitous(至るところにある)/affordable(入手可能な)

〈準1級レベルの単語の一例〉

名詞/exclusion(除外)/immigrant(移民)
動詞/certify(証明する)/amend(修正する・改める)
形容詞/devastating(破壊的な・ひどい)/widespread(広げた・普及した)

〈2級レベルの単語の一例〉

名詞/ambassador(大使・代表)/phenomenon(現象)/reduction(縮小)
動詞/estimate(見積もる)/heal(癒す)
形容詞/delightful(喜びに満ちた)/relieved(ほっとした)

〈準2級レベルの単語の一例〉

名詞/appointment(約束)/atmosphere(大気・雰囲気)
動詞/affect(作用する)/decline(辞退する・断る)
形容詞/active(活発な・有効な)/excited(興奮した)

〈3級レベルの単語の一例〉

名詞/gate(門・出入り口)/voice(声)
動詞/make(つくる)/pull(引く)
形容詞/able(有能な)/glad(喜ばしい)

〈4級レベルの単語の一例〉

名詞/book(本)/pen(ペン)
動詞/eat(食べる)/get(受ける・手に入れる)
形容詞/good(よい)/next(次の)

準2級レベル以上のレベルでは、社会人たちがビジネスシーンでも利用される英単語が出てきます。単語を確実に身につけていく方法、それは正解がありません。それでも独学で、効率的に単語を覚えていく術を探してみましょう。

英検Ⓡの単語の効率的な覚え方

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でもどうしたら英検で出てくる単語を、効果的に覚えていけるのでしょうか。そのやり方を見つけていく英単語学習を考えていきます。

単語の意味をイメージしながら覚える

単語をしっかり覚えるためには、単語とイメージを結び付けて覚えるとよさそうです。例えば、chillyと聞いたら、肩を抱いて少し寒い動作を思い浮かべてください。このchillyは「肌寒い」や「ひんやりとした」という意味の形容詞で、英検準1級以上の英単語のレベルになります。普段使う言葉は案外と難しいレベルに入っています。単語と画像を結びつけながら、動作も交えた活用法で英単語を覚えていってみてください。

音読しながら覚える

英単語を音読することで目と口を同時に使いながら、記憶の定着がはかれるようです。「読む」ことで「聞く」というインプットにもつながります。音読する際に単語の意味も併せて、イラストなどを思い浮かべて使って覚えてしまいましょう。

単語帳を使う

単語帳を使うことで、通学や通勤の移動時間を利用して暗記や復習を行えます。英語学習は積み重ねが大切です。頻出単語などをまとめた自分なりの単語帳を作成し、すきま時間に単語力を上げていきましょう。

例文を使って単語を覚える

例文を使いながら覚えることで、単語の意味を記憶にとどまりやすくできるようです。単語の意味と使い方を合わせて覚えられ、効果的な英語学習法としておすすめです。英文から単語を身につけると、文脈を理解しようとし、また文法も併せて学べます。シェーンの日常英会話レッスンでもオリジナルのvocabulary builderという副教材で、絵と単語、例文をつなげて単語力のレベルの向上をはかっています。

最低1週間、毎日同じ単語に目を通す

学習したことを記憶するには、反復くり返して学ぶのが大切なこと。エビングハウスの忘却曲線によると、人の記憶は時間が経つほど薄れていくと解説されてといます。毎日同じ英単語に目を通すことで、忘却を防げて記憶に定着させることに努め、語彙力を上げていきましょう。

英単語を身につけることは、積み重ねていくこと。毎日のくり返し学習が大切です。英単語を身につけるためには、オンライン英会話やアプリの音声とともに耳にしていくこともおすすめします。英語を耳にする機会を作ることで、リスニング力も鍛えられます。

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また英語の語源を知ることも記憶の定着を促します。例えば郵便ポストのpost。これは置かれたものを意味していたそうです。ラテン語からフランス語に転訛し、やがてpostという英単語に仕上がっていきました。

それに関連づけてpostには郵便だけではなく、柱の意味もあることを覚えます。階段の一番下や途中にあるちょっと他とは違う柱を、日本語では親柱と呼びますが、英語ではnewel postと言います。さらにbe postedで「投稿される」の意味にもなります。郵便を投函する動作を思い浮かべて、この使い方も関連づけて覚えてみてください。

非効率的な英検Ⓡの単語の覚え方

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では効率の悪い英単語の覚え方って、そんなこともあるのでしょうか… それもやはりあるようです。

英検Ⓡの単語を丸暗記する

単語だけで覚える方法は、長期にわたっての記憶には向いていないようです。単語だけで覚える勉強方法は、一夜漬けのテスト勉強には向いていますが、英語脳を作り上げる目標には向きません。丸暗記はテストの一時的な対策だけで、語学の習得にはならないようです。難しい単語であれば例文を使ったり、紛らわしい単語は画像とともに覚えたり、工夫することが英単語の定着につながります。

余談ですが動物のリスって、英語で何というか、ご存知でしょうか。もう何回も口にしては完璧に忘れています。これを機会にsquirrel-リスと覚えることを肝に銘じます。実践で使わない英単語はついつい理解しないで、チェックしただけになってしまいます。

強烈な単語の記憶、それを思い出しました。東日本大震災の日のあの時間、ちょうど移動中の電車が止まってしまい、結局帰宅できなくなりました。たまたま近くにあったシェーンのスクールを見つけると、知り合いのスクールカウンセラーがいて安堵しました。その晩はスクールカウンセラーとシェーンの講師と他のシェーンスタッフと、スクール内で不安なひと晩過ごしましたのですが、その時に見つけた英単語があります。教室に貼っていたポスターにウニの画と単語。それを講師に発音してもらい、この単語は忘れないと講師に伝えます。ウニの英単語はurchin。あの日の強烈な体験とともに、けして忘れることのない単語になりました。

英単語は覚えるものではなく、使って身につけるもの

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単語暗記だけではコミュニケーションには活かせません。中学校以上で習う英単語は難易度が上がり、覚えることに特に苦労した覚えがあります。それでも大学受験と英検対策のために、英単語帳をめくって覚えていったものです。問題集、参考書、過去問と、受験やスコアのために、日本語の和訳と英語の単語カードにマーカーしながら覚えていきました。けれど長い単語、advertisementの名詞しか覚えていません。その後広告の仕事に就いたからこそ思い出したもので、多分他の仕事なら覚えていたとは思えません。

そして日本人は意外と難し過ぎる英単語を、学生時代に覚えさせられているように思えて仕方ありません。例えばspill-こぼすなんて単語を使ったことがありますか。これは英検2級以上の単語です。多分覚えても使わない、そして気づかない英単語になりそうです。もっとリスニングとスピーキングに使われている英会話を、覚えていきたいと思ってしまいます。英検の一次試験のリーディングで合格点を目指すには必要なのでしょうが、簡単な日常英会話を身につけるための学習方法もあるはずです。

英語の勉強を英検というテストで目指すこと、それは最初の目標にはなりますが、目的ではありません。英語はコミュニケーション。相手との英語での会話ができることが最終の着地点です。単語リストも英単語アプリも、英検の合格率を高めるためにあるもの。英語学習の本来の目的を失わないことが、英語の学習のモチベーションを高めていくはずです。

英検で出る英単語も、何かしら結びつけて覚えていくことが効果的だと思います。動詞でいろいろと便利なhaveやmakeも、日常英会話で頻繁に出てきます。お風呂に入る―have a bath、電話をする―make a callと動作で覚えていくことも英単語の記憶の定着に活かせます。

シェーンでは日本人講師による英検対策のレッスンを行っています。英検5級から2級レベルまで、目指す級の合格を目標にレッスンを行っています。無料体験レッスンも随時受付しています。また二次試験のためのレッスンもご用意しています。

シェーンの英検®対策レッスンはこちらから…
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マザーテレサの言葉にこんな英語があります。

“Love is doing small things with great love.” 
愛は大きな愛で小さなことをすることです。

英語も同じ。次のステップは小さな積み重ねた英語学習の時間が、大きな英語の力となるよう、毎日の英語に触れる時間を大切にしてみてください。