子どもの英語力アップに使えるなぞなぞ!脳の運動にもおすすめ

2022.10.01

子ども英語
目次

お子さまの英語学習は、楽しいと感じられるほど長く続きます。ハロウィンやクリスマスといった異文化のイベントは、日本でもすっかりお馴染みになりました。英語圏の文化や習慣を普段の生活に取り入れながら、自然と英語が身につくと理想的ですね。そこで今回は、幼稚園に通うお子さまから小学生、中学生までが楽しめる英語のなぞなぞの作り方と、実際の例題をご紹介します。ちなみに、なぞなぞは英語でriddleと呼ばれます。クイズ形式で、楽しく英語の世界に触れていきましょう。

【幼稚園~小学低学年向け】英語のなぞなぞ5個

子どもの英語力アップに使えるなぞなぞ!脳の運動にもおすすめ

幼稚園の年長さんくらいから小学校低学年のお子さまには、まずは身近な言葉で簡単に答えられるなぞなぞがおすすめです。ここでは、なぞなぞを選ぶ・作るときのポイントと、実際の例題をご紹介します。

小さな子ども向けのなぞなぞを選ぶ・作るポイント

小さなお子さまでも知っている英単語や、日常的に使うものを答えにする方が、簡単に答えられて英語が楽しくなります。動物や自動車の名前、文房具、果物、野菜などを答えにすると考えやすいなぞなぞが作れそうです。想像力をかき立てるように、ゆっくり、表情やジェスチャーを交えながら出題すれば、大人でも一緒に楽しく遊べます。

幼稚園~小学低学年向けの英語なぞなぞ

なぞなぞを出題するときは、ゆっくりと話し、1つずつの単語を聞き取ってもらえるように意識しましょう。子どもの関心を引きつけるために、顔や目を見ながら笑顔で出題するとさらに楽しめます。ゆっくり朗読するように出題し、絵やジェスチャーを交えながら答え合わせをするのもおすすめです。ここでは、小さい幼児向けにやさしい内容・短い英文・身近なテーマで構成したなぞなぞをご紹介します。

Q1.
I have two long ears. I like to eat carrots. What am I?
私は2つの長い耳を持っています。私はニンジンを食べるのが好きです。私は何?


Q2.
You eat me with a Hamburg steak or an omelette. What am I?
あなたは私をハンバーグやオムレツといっしょに食べます。私は何?


Q3.
I am round. I am red. I become ketchup too. What am I?
私は丸い。私は赤い。私はケチャップにもなります。私は何?


Q4.
I have four legs. You need me for eating and studying. What am I?
私は4本の足があります。あなたは私を食事や勉強で必要とします。私は何?


Q5.
I can swim. My voice goes “ribbit ribbit”. I am green. What am I?
私は泳ぐことができます。私の声は「ケロケロ」です。私は緑色です。私は何?

※「ribbit ribbit」は英語風のカエルの鳴き声です。まず"ribbit ribbit"と発音してから、日本語風に「ケロケロ」と言ってみてください。

Answer
Q1. A rabbit.
Q2. Ketchup.
Q3. A tomato.
Q4. A chair.
Q5. A frog.

小さいお子さまたちの場合、まだrabbitchairfrogといった単語を知らないことも多いでしょう。まずは答えを日本語で言ってもらい、そのあとで英語に言い換えてあげると、印象に残りやすくなります。何度か繰り返しながら、少しずつ英単語も覚えてもらいましょう。

【小学中~高学年向け】英語のなぞなぞ5個

子どもの英語力アップに使えるなぞなぞ!脳の運動にもおすすめ

小学校中~高学年になってきたら、出題する問題を少し長文にしていきましょう。英語を聞き取る力を養いながら、文章全体の意味を考えないと答えられない問題を出すことがポイントです。長文になる分難易度も上がるので、必要に応じてヒントを用意しておくと安心です。

聞き取り力を伸ばす出題のコツ

小学中~高学年向けの英語のなぞなぞを出す際は、日本語でゆっくり会話するときと同じくらいのスピードから始めてみましょう。子どもが十分に聞き取れるようなら、少しだけスピードを上げて出題してみます。聞き取れるスピードより少し速くすることで、英語のリスニング力を鍛えるトレーニングにもなっていきます。

小学中~高学年向けの英語のなぞなぞ

Q1.
I’m green, when you eat me, I’m red, and when you spit me out, I’m black. What am I?
私は緑で、あなたが私を食べる時に私は赤く、そしてあなたが私をはき出す時に私は黒い。私は何?


Q2.
I’m very big. Sometimes I get fat, sometimes I lose weight. I’m away from Earth. What am I?
私はとても大きい。時々太ったり、時々やせたりします。私は地球の外にいます。私は何?


Q3.
This machine tells you the time with its long and short hands. What is it called?
この機械は長くて短い手で時を告げます。それは何と呼ばれていますか?


Q4.
You cut me, slice me, dice me, and all the while, you cry. What am I?
あなたは私を切り、スライスし、刻む間に泣いてしまいます。私は何?


Q5.
I have many ears but cannot hear. What am I?
私はたくさんの耳を持っていますが、聞こえません。私は何?

Answer
Q1. A watermelon.
Q2. The moon.
Q3. A clock.
Q4. An onion.
Q5. Corn.

※コーンの粒を「耳」に見立てているなぞなぞです。I’m yellow.と一文追加してもよいでしょう。

【中学生向け】英語のなぞなぞ5個

子どもの英語力アップに使えるなぞなぞ!脳の運動にもおすすめ

中学生向けには、異文化理解の要素も取り入れたなぞなぞを用意してみましょう。海外の子どもたちと同じくらいのレベルのなぞなぞに挑戦するつもりで、問題を考えていきます。

中学生向けなぞなぞ作りのポイント

高校受験に出やすい単語や、日常生活で頻繁に使う単語を問題文や答えにするのもおすすめです。答えを導くには少し考える時間が必要になるような、ひねりのある問題にすると、ゲーム性が高まりより楽しめます。また、数字やスペル(つづり)を確認するタイプの問題を入れると、英語の基礎力も同時に鍛えられます。

中学生向けの英語なぞなぞ

出題するときは、日本語で会話するときと同じくらいの自然なスピードを目安にしましょう。高校受験用のリスニング教材に付属するCDの速さなどを参考にするのもよい方法です。

Q1.
Mr. Blue lives in the blue house. Mrs. Brown lives in the brown house. Mr. Yellow lives in the yellow house. Who lives in the White House?
ブルー氏は青い家に住む。ブラウン夫人は茶色の家に住む。イエロー氏は黄色い家に住む。白い家に住むのは誰?


Q2.
I am an animal that lives in the sea, has a soft body with ten legs, and squirts ink at my enemies. Who am I?
私は海に住む生き物で、柔らかい身体を持ち、10本の足があり、敵にはインクをかけます。私は何?


Q3.
There are three oranges in the basket and you take away two. How many oranges do you have now?
3個のオレンジがバスケットにあります。あなたが2個取ります。今あなたはいくつオレンジを持っていますか?


Q4.
You’ll find me in Mercury, Earth, Mars and Jupiter, but not in Venus or Neptune. What am I?
あなたは私を水星、地球、火星、木星で見つけます。でも私は金星と海王星にはありません。私は何?


Q5.
I go all around the world, but never leave the corner. What am I?
私は世界中を巡り、でもその隅から離れることはありません。私は何?

Answer
Q1. The president.
Q2. A squid.
Q3. You have two oranges.
Q4. The letter “R.”
*それぞれの惑星のスペルを書かせてから考えてみましょう。難しい英単語なのでヒントを与えます。
Q5. A stamp.
*封筒の角から離れない(never leave the corner)と、ヒントを出してみてください。

なぞなぞの問題をお子さまたちに考えてもらうことも、自分の英語の文章を作る好い機会になります。不定詞や動名詞を活用したなぞなぞも考えてみましょう。

英語のなぞなぞで文化と習慣の違いを知ることができます

子どもの英語力アップに使えるなぞなぞ!脳の運動にもおすすめ

英語のなぞなぞを本などで探していると、ときどき「なぜその答えになるのか分かりにくい」ものに出会います。音の似ている英単語同士を引っかけにしているものは、英語が母語ではない私たちには、意味を理解するのが特に難しいタイプです。

たとえば、こんななぞなぞがあります。

What did the Mom tomato say to the dawdling Baby tomato?
赤ちゃんトマトが遅れたら、ママトマトは何て言ったか?

答えはketchup.
意味がわからないのでシェーンの講師に訊いてみました。どうやらこれは同じような発音の「catch up(遅れないで)」と言うわけだったようです。英語の読み方の引っ掛けなぞなぞは、英語が母国語ではない人には簡単にはわかりません。Oh no! (笑)というわけです。

反対に日本語のなぞなぞで「赤ちゃんばかりの国はどこ?」の答えは、「ニュージーランド」。これも英語の音ではなくネイティブスピーカーには理解できない内容です。英語のなぞなぞのやり方はなかなか難しいと思いました。ひっかけなど少しひねったなぞなぞも作りたかったのですが、そのハードルは高かったので、今回は5個ずつまとめてみました。 まただじゃれをご紹介した時のシェーンのお役立ち情報に、「Mr.ビーン」で聞いた英語をご紹介したことがあります。

Knock, knock.
Who’s there?
Isabel.
Isabel who?
Is a bell necessary on a bicycle.

ノック、ノック。
誰かいるの?
イザベル。
どのイザベル?
自転車に必要なベルよ。

と、日本語にすると全く意味を成さない、英語の音を活かした答えの「イ・ザ・ベ・ル」でした。この英語なら中学生の皆さんにはなぞなぞにして出すこともできそうですね。

日本では「金曜日はフライデー」と、その日の夕食にコロッケやトンカツなどの揚げ物総菜を勧めるスーパーマーケットやコンビニエンスストアの販売促進の文句もありましたが、実はイギリスも「Fish on Friday」というものがあります。金曜日にイギリスの国民食でもあるフィッシュ&チップスを食べる習慣があるようなのです。

でもこれには理由があります。カトリック教会では聖なる金曜日に断食を行います。イエス・キリストがゴルゴダの丘で迎えた受難。それが紀元30年4月7日の金曜日でした。イギリスの人々も何百年もこの聖なる金曜日に肉を食べることを避けてきました。代わりに魚料理を食していたのですが、19世紀の半ば頃からイギリスではフィッシュ&チップスの人気が高まり、これがイギリスの金曜日の魚料理になったようです。魚でも揚げ物なので粗食とは遠いメニューですが、揚たての白身魚のフライはアツアツで最高です。

そんなお話も交えながら、英語に興味を持ってもらえるなぞなぞを作ってみてください。楽しいことで英語の世界が広がりますように。