Wedding Breakfast~From the United Kingdom

2022.06.14

異文化理解

結婚式の朝食???  いえいえ、ウェディングブレックファストは結構披露宴のこと。英語のfastには「速い」の意味と、「断食」の意味を持っているので、このbreakfastは「断食」・「壊す」の意味になります。確かに夕食を夜の7時に摂れば、翌日の朝食まで、12時間くらい食を断っていますね。

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かつては教会での結婚式の前には誰も食は摂っていません。めでたく教会での式を執り行った後で、初めての食事を摂ることからウェディングブレックファストと呼ばれていたそうです。教会から戻って前菜とメインのお料理が振る舞われます。今の披露宴と同じです。かつては自宅で行われていましたが、ヴィクトリア時代にはホテルでの開催もあったようです。もっと簡素に済ませるには、ウェディングティというものもあり、紅茶とティフードを振る舞いました。


では英国王室のウェエディングブレックファストは、どんなものだったのでしょうか。2011年のケンブリッジ公爵夫妻、ウィリアム王子とキャサリン妃のウェディングブレックファストからご紹介しましょう。

スターターはサーモンと蟹とアカザ海老のサラダ、メインにはオーガニックのラムに春野菜のウィンザーソース、デザートはチョコレートパフェとシェリートライフルと蜂蜜のアイスクリームの3種類。ドリンクはワインとシャンバン、最後はペパーミントティで締めくくりました。コースとしては少なそうに思えますが、一皿にしっかりと盛りつけられているので十分な量だと思われます。

さらに遡ること19世紀末の1893年7月6日、後のジョージ5世とメアリー・オブ・テックのウェディングブレックファストからもご紹介しましょう。フランス語になので妙訳です。最初にポーランド風のポタージュ、次に温かいイタリア風の子羊のロースト、牛フィレ肉のナポリタン風と肉、クレソン添え、冷製のロブスターにカットされたハムとチキンのアスピック風…とたくさん記されています。アスピックはゼリー状に仕上げたもので、最後に前菜らしいものが出ていたようです。ジョージ5世の妻となったメアリー王妃は、ドラマ「The Crown」のファーストシーズンの中で、王位に就くことになった孫娘エリザベス2世に、カ―テシーと呼ばれる最上のお辞儀で新女王を見つめていましたっけ。メアリー王妃のエピソードもまた別の機会にご紹介しましょう。