小学生は英検®️何級を目指せばいいの?効果的な勉強法は?

2021.07.15

子ども英語

小学生で英検®を受験されているお子さまは年々増加しています。いったい何歳くらいで、小学校何年生くらいで、英検®何級を受験すれば、お子さまの英語教育によい影響があるのでしょうか。無理なく着実に英語の力を獲得できる、英検®について小学生が今、何ができるか考えていきましょう。

小学生は英検®️何級を目指すべき?

英検®は以前、中学で3級を合格すれば、人並みの英語の知識は獲得できていました。今では小学校低学年から、英検合格を目指している生徒たちもいるそうで、そんなに早くから英語を学ぶメリットがあるのでしょうか。

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英検®とは?

1963年から行われている、公益財団 日本英語検定協会が実施する英語の能力証明が英検®。
日本人の英語能力を高めるために日本英語検定協会が設立されました。日本人の英語教育を長い年月担っている機関であり、英語能力を判定してくれるのが英検®です。級は5級から1級までの7段階から成っています。
2020年3月までに、小学生が英検®を受験した総数は40万人以上と言われています。2014年が33万人、2018年度41万人以上と言われていますので、少子化でも英検®は増え続けているようです。
年度別に第1回の1次が6月に2次が7月実施、第2回1次が10月に2次が11月実施、第3回1次が1月に2次が2月実施で、年に3つの受験機会が与えられます。英検®の試験会場は本会場と準会場があり、筆記試験は5級から2級まで両方どちらかで受験できます。1次試験は場所の違いだけなので、慣れた会場での受験も可能です。

小学生に英検®️を受験する際に押さえておきたい級別レベル

英検®の最大の特徴は小学生から社会人まで、その英語の力を証明できるテストです。リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのスキルをしっかりとつけ、将来の英語力を土台から築くことができます。中学生になると部活やら受験勉強で忙しくなります。小学校のうちからしっかりと英語の基礎を身につける方がよさそうです。

5級

英検®の最初の挑戦段階です。児童英語の問題を解く練習として活用できます。中学生の初級レベルですが、英語の基礎が詰まっています。しっかりと正解を目指しましょう。

4級

かつて中学生で最初に受験を目指す級が4級でした。試験対策には英文法をしっかりと身につける必要があります。一次試験に加えてスピーキングテストが実施されるようになりました。最近の中学受験では英検®4級以上持っていると、優遇措置もあるようです。

3級

中学卒業の英語力を証明するレベルになります。一次試験の後の二次試験には面接が加わります。英語の質問に回答できるよう、リスニングとスピーキングの練習と準備が必要不可欠。英検®3級は中学卒業レベルで、英語の基礎はかなりできていることを証明してくれます。

準2級

高校中級程度の英語力を取得できている準2級。問題構成には長文も加わり、より英語への理解を深めなければなりません。専門的な英単語範囲を広げて覚えていく必要も出てきます。英検®準2級対策は、大学入試の勉強としても役立ちます。

2級

高校卒業程度の英語力を培っているレベルです。ビジネスシーンでのコミュニケーションを獲得するために、相当な単語数を操りながらテストに臨まなければなりません。英検®2級を取得していると、英語を使う就職に有利になります。

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小学生の子どもに適した英検®️の級を選ぶポイント

では自分のお子さまが英検®合格を目指すには、どの程度で合格点できるか調べてみましょう。日本英語検定協会では小学生のうちに5級を、英検®資格として取得することを目標に掲げています。

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子どもの英語力を確認する

幼児の頃から英語塾等に通われているお子さまなら、基礎がありますので、英検®5級を目指しても大丈夫。問題形式を知り、英検対策のための勉強時間を作りましょう。体験談では小学校2年生で英検®5級を合格した例もあります。合格率も80%以上ですので、基礎ができていれば無難に合格できるようです。もし英語の経験が0%なら、英検®5級のドリルから始めてみましょう。問題を解きながら、点数を上げていくコツをつかむことができます。
英検®の級別の参考書などで、お子さまの英語力をまず確認します。シェーンでも小学3年で英検®準備のレッスンを始め、小学4年生で英検®5級、小5で英検®4級と順調なペースで、英検®合格している生徒さんもいらっしゃいました。この生徒さんは英語を授業の教化としてではなく、英語のコミュニケーションの楽しみを見つけられていたので、リスニングとスピーキング力はとても早い時期からスキルアップされていました。

子どもの将来を考える

残念ながら合格ラインに達せず、不合格の場合もあります。しかし英検®合格しなかったことでやる気を失わないよう、そんな時は家庭での配慮と努力も必要です。親子で合否の理由を考えます。けして背伸びはしないで、着実に英語の力を培います。英検®4級の合格率は60~70%。だんだんとそのハードルは高くなってきます。無理強いせずに、英語学習が楽しい方向へ進めていきましょう。
また中学受験を考えていらっしゃるなら、英検®取得で英語のテストに加点がもらえる優遇措置や、英語の筆記が試験免除になる学校があることを頭に入れて、英検対策の目安を作っていくことをおすすめします。この優遇措置は高校受験にも適用されますので、長い時間をかけて対策に本腰を入れていきましょう。

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小学生向け 英検®️の基本的な学習法

小学生の英検対策でやれる学習法をご紹介していきましょう。最近の英検®は合否以外にもスコアで、英語の力の尺度をお伝えしてくれるようです。お子さまの英語力の位置を知り、英検対策の学習に活かしていきます。

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過去問にチャレンジ

5級と4級はまだ英作文などのライティングがありません。英検®5級で正答率は65%ほどに設定されています。過去に行った英検®のテストも過去問を解きながら、お子さまの英語の力をはかっていきます。英検®のテスト時間に合わせて、問題を解く練習も必要です。1時間で何問解けるか、また答えが合っているか、配点を考えながら受験のテクニックを手に入れていきましょう。

基本の英単語を習得

英語の基本はまず、より多くの英単語を身につけていくことです。2020年度に小学校で英語の授業が始まり、小学4年生から導入されています。小学5年生から6年生で覚える単語は600~700語程度。今まで中学3年生までの単語数は1200語、高校生では3年生までに1800語前後習得する予定で授業が進められていました。でも今は基本の単語の2割程度を小学生で覚えるわけです。しかし英検®は中学生レベルを目安にしていますので、十分な英単語をインプットしていきましょう。もちろん目からだけではなく、ネイティブの発音を耳から取り入れることもおすすめします。

出題される文法項目をマスター

受験する級ごとに出される文法項目を押さえていきます。英検®5級では現在形を中心に、日常会話で使う文章をしっかりと定着させていきます。英検®4級では現在進行形、過去形、未来形と時制の対象が広がり、canやmustなどの助動詞も加わります。文章から答えを引き出す設問、日本語の文章を英語に並び替える設問などがありますので、しっかりと文法事項を確認のうえ英検対策の学習に努めることが大切です。

リーディング・ライティングは過去問、問題集で対策

英検®のサイトには級別の過去に行った問題が掲載されています。まずはこの過去問を解くことで、英検®の出題形式を知り、リーディングとライティングの力を高めていきます。穴埋め問題、語句の並び替え、長文読解し、設問に答えるなど、限られた時間内で解くことが肝心です。試験問題に慣れ、解答のテクニックも身につけましょう。また級別の英検対策の参考書の利用もおすすめします。一定期間で完結する予想問題のドリルを解く英検®対策ものも人気のようです。

リスニングは英会話教室やオンライン動画を活用

リスニングの練習は耳からしっかりと英語の音を聴き続けることが大切です。ネイティブのいる英会話教室やオンライン動画でくり返し聴き、英語の耳を作っていきましょう。
シェーンでも英検®に特化したテスト対策のレッスンを行っています。日本人講師がわかりやすく英検®の問題を説明していきます。恒常的にネイティブ講師と併せて学ぶ日本人講師のコンビネーションレッスンと、日本人講師の個人レッスン、短期集中で指導するレッスンをご用意しています。

シェーンの英検®対策のレッスン、詳しくはこちらから…
https://www.shane.co.jp/kids/lesson/detail/eiken.html

英検®️は英語学習の入り口

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英検®を目標に英語学習を積み重ねることはとても大切なことです。でも英語学習のゴールは希望の大学入学でもなく、英検®合格ではありません。英語の上級者になるということは、英語をコミュニケーションとして活用できるかどうかです。世界の人たちとつながりたい、そのために英語での仕事を目指すお子さまたちはシェーンにもたくさんいらっしゃいます。

シェーンでネイティブ講師のレッスンを受講していたあるお子さまは、夏の子ども海外留学に参加し、世界で英語学ぶ同じ年代のお子さまたちの考え方に影響を受けます。自分たちの意見を持ち、将来のことをしっかりと考えている海外のクラスメートたちと出会い、大学受験や就職がゴールではないと悟ったそのお子さまは、英語学習の目的について考えを深めます。
海外留学での経験で、手に入れた英語の力をどう活かすか、その考えが変わります。大学卒業後に長期の海外留学に出かけ、その英語のスキルは磨かれました。その生徒の方は海外の大学の研究所にお勤めと聞きました。培った英語の力を、日々の生活と仕事に活かされています。

英語はコミュニケーションできてこそ。英語のテストはただの通過点に過ぎません。英検®の受験は英語学習の入り口です。そこから未来へのコミュニケーションが始まります。