WhiskyCat~From the United Kingdom

2021.09.20

異文化理解

WhiskyCat、ウィスキーを守る猫のお話。

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その名は元ゲール語から由来し、ウシュクベーハー、ウスケボーが転じて、ウィスキーと呼ばれるようになりました。その意味は「命の水」。美しい琥珀の液体を、「命の水」と思ったいにしえの人々の感性には脱帽します。大麦などを蒸留した白いお酒が、樽の中で長い年月をかけ変わっていきます。

実はウィスキーを守るために飼われている猫がいるのです。それがウィスキーキャット。害虫からウィスキーを守る猫です。スコットランドの蒸留所にいたタウザーは、その24年もの長い生涯に28000匹以上のネズミを退治したことで、ギネスブックにも登録された有名な猫。毛足の長い焦げ茶色の猫で、その風貌は悠然としています。記録には28899匹のネズミを捕獲していたと、詳細な数字までどうしてわかったのかしらとの疑問も残りますが、必ず1日3匹以上は退治したのでしょう。タウザーは捕獲したネズミは必ず見せに来たので、ウィスキーキャットとしての役割をちゃんとわかっていたのかもしれませんね。蒸留所には銅像まで建ち、今でも在りし日の姿で蒸留所を見守っています。

※写真はタウザーではなく似た猫です。検索すると写真は見つかります。