日本食事情 Who doesn’t like curry rice?

2020.01.31

英会話フレーズ

日本が世界に誇る食文化、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは記憶に新しいところです。「和食」と聞いてどんな料理が思い浮かびますか。目にも美しい本格的な会席料理あるいは外国人にも人気の寿司や刺身、天麩羅などでしょうか。SushiもSashimiもTempuraもすっかり海外でもおなじみになり、英訳しなくても日本語のままで通じることも多いとか。そういえば、その昔「上を向いて歩こう」がSukiyaki Songとしてアメリカ等で大ヒットしたこともありました。なぜSukiyakiなのかは疑問ですが、当時の外国人に一番なじみ深い日本語がSukiyakiだったのかもしれません。

伝統的な「和食」が日本を代表する食文化である一方、日本人は外国料理を柔軟に取り入れ、自分たち好みの料理に作り替えてきました。カレーは洋食、ラーメンは中華? いえいえ、日本流にアレンジされたカレーもラーメンもすでに外国の食べ物ではなく日本のnational dish(国民食)です。今回はRamen(日本式ラーメン)と並ぶもう一つの国民食、カレーについてのお話です。

インドや東南アジアの国々をルーツ持つcurryはイギリス経由で日本に伝わり、独特の進化を遂げました。具沢山のカレーソースとご飯を一つのお皿に盛りつけるのが、日本流のカレーライス。以前、curry riceは和製英語でcurry and riceが正しいとされていましたが、最近では日本流のカレーはcurry riceで通じることも多くなってきました。ポークカレー、チキンカレーもそのままpork curry、chicken curryとすることも多いようですが、chicken curry and riceと言えばわかりやすいですね。

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Who doesn’t like curry rice?



さて、明治時代に日本に伝えられたカレーは、市販のルウを使うことで、誰でも手軽に美味しく作れるhome cooked meal/dish(家庭料理)の定番になりました。英語でもカレーのルウはcurry rouxと言いますが、日本のような固形のものはなかなか見当たらないようです。Rouxはもともとフランス語で小麦とバターで作るソースのことなので、English speakerに伝わりにくいかもしれません。Solid curry sauce mixと説明してみましょう。

留学していた頃、何度か、外国人の友人に日本のカレーライスをふるまう機会がありました。いつも皆にtasty !と褒められて喜んでいましたが(もちろん私の料理の腕ではなく市販のルウのおかげです)時折、こんな感想をもらいました。

It’s not like the curry I know. (かな… - 難しい、これ)
(私の知っているカレーと違う)
In what way? 
(どう違うの?)
Japanese curry sauce is thicker than Indian curry.
(インドカレーのソースよりとろみが強いね)

「とろみ」は英語でthickと表現します。thickを「厚い」とだけ覚えているとなかなか思いつかない表現ですね。逆に「さらさらしたソース」はthickの反対thinを使うことができます。ただし、thinは「薄くて水っぽい 」と悪いニュアンスになってしまう危険があるのでsmoothと言う単語を使ってみましょう。ちなみに英語で辛口はspicy/hot、甘口ならmildを使います。

Indian curry is smooth and spicy.
(インドのカレーはさらさらしていて辛い)

最後に、タイトルのWho doesn’t like curry rice? の意味はおわかりでしょうか。「カレーが好きじゃないのは誰?」と疑問文の形をとっていますが、これは反語的表現で、真の意味は「嫌いな人なんていない」=「みんなカレーが好きだよね」となります。

Everyone loves Japanese curry rice!