Charles Dickens Museum~From the United Kingdom

2020.02.01

英国史雑学

英国の文豪チャールズ・ディケンズの住んだ家は、ヴィクトリア時代のまま残されています。

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英国の文豪の一人、チャールズ・ディケンズは、19世紀のヴィクトリア時代にたくさんのお話を紡ぎました。
有名な作品に「クリスマス・キャロル」がありますが、出世作の「オリバー・ツイスト」は1837年に発表されました。孤児のオリバーが艱難辛苦のすえ、幸せな生活につながるストーリー。ディケンズ自身も中流階級に生まれたものの、家が破たんし、少年の頃から重労働を強いられました。そんな生活の中で、文章を書くことに活路を見出します。

その出世作「オリバー・ツイスト」が発表された1837年から住んだ家が、チャールズ・ディケンズ・ミュージアムとなって現在公開されています。ロンドン大学に近い閑静な住宅街に標識が現れ、ふつうの家に入るように、かつてディケンズが暮らした家を見学できます。まだまだこれからディケンズは傑作を生み続けるのですが、その足がかりとなった時間と空間が、美しい緑のドアの先に広がります。
ヴィクトリア時代のままに残された場所。その季節になると英国では、「クリスマス・キャロル」のお話がくり返され、チャールズ・ディケンズ・ミュージアムにもクリスマスツリーが置かれるようです。ここに住んだ頃、ディケンズはまだ20代後半。まだまだ先は見えてはいませんが、創作のエネルギーを蓄えた家でもあったのでしょう。