Ballet~From the United Kingdom

2019.12.01

英国コラム

バレエ
女性ならバレリーナに憧れた方も多いことでしょう。
かつて英国のロイヤルバレエには歴史に残るマーゴとヌレエフがいました。

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ロシアとフランスが主流と思われがちですが、英国もバレエの世界では世界三大バレエ団のひとつ、ロイヤルバレエを有しています。
歴史はロシアやフランスには及びませんが、英国の演劇の伝統を活かした新しいスタイルを生み出したと言われています。またロイヤルバレエには、英国人のマーゴ・フォンティンをはじめ、ルドルフ・ヌレエフやシルビィ・ギエム、アレックサンドラ・フェリ、ホセ・カレーニョ、日本人の熊川哲也、吉田都と有能なソリストたちが在籍していました。

特に英国人の代表的なバレリーナ、マーゴと、旧ソ連から亡命してきたヌレエフの二人の踊りは人気を博しました。
歳を経てヌレエフと出会ったマーゴ。マーゴのballet人生に新しい光が降り注ぎます。19も歳の離れたふたりですが、そのギャップはありません。お互いを尊敬し合い、目の覚めるような美しいパ・ドゥ・ドウを見せてくれました。

マーゴが1991年に癌でこの世を去ると、ヌレエフもその2年後病気で他界。呼び合うように天に召されたふたりは、空の向こうでも舞い続けていることでしょう。

※写真はロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにあるバレリーナの「夢の架け橋」。バレエスクールから舞台へ、ここを渡ることがバレリーナの夢のひとつだそうです。