Uniform~From the United Kingdom

2019.09.01

英国コラム

かつて見た忘れられないユニフォームは…

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元々の意味は同じカタチのもの、そろいのもの、一定のものを意味する通り、ユニフォームでその所属を明らかにしています。
元々ユニフォームという言葉は、紳士たちのドレスコートに使われていたとのこと。仕事ではフロックコート、朝はモーニングコート、夜はテールコートと、ユニフォームのように、服装が決められていた時代があったようです。

英国で一番有名なユニフォームはバッキンガム・パレスの近衛兵たちでしょう。黒の高い帽子にも赤と黒の軍服は、ロンドンのシンボルのひとつです。
ロンドン塔にはビフィーターこと、衛兵のヨーマンズ・ウォーダーズの紺と赤のユニフォームも、エリザベス女王の銘とともに目を引きます。トップハットのホテルのドアマン、スコットランドヤードの警官、鉄道員たちのユニフォームも颯爽としていて素敵です。ロンドンの中心部にある世界最古のアーケード、バーリントン・アーケード私設の警備員たちも紳士的で、いっしょに写真に入ったりもしてくれます。

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さてユニフォームで忘れられないロンドンでのお話をご紹介しましょう。
初めてロンドンに到着した翌日、市内を歩き回り、疲れ果てて着いた先が、セント・ジェームス・パークでした。ここはバッキンガム・パレスのすぐそば、パレードの通り道のザ・マル沿いに広がる公園です。細長い池には鴨をはじめ水鳥たちが遊び、緑深き公園です。
どこか座るところはないかとベンチを探していたら、緑のストライプのデッキチェアが点在し、誰も座っていないところがありました。思わず近づき腰をかけ、友人とほっとしていたところ…

デッキチェアと同じストライプのユニフォーム姿の、パークスタッフらしき男性が近づいてくるではありませんか。そう、わかりやすいユニフォームです。Helloとにっこり笑って、言われるままベンチ代を支払う羽目となりました。今では残念ながら、ポロシャツとベストのスタッフが集金しています。