Barrister & Solicitor~From the United Kingdom

2019.10.01

異文化理解

英国のある職業のご紹介です。
こんなかつらをかぶっている人たちです。

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さてバリスターと言ってもコーヒーを給仕する人ではありません。それはballistaとつづり、イタリア語からきている言葉。
英語のバリスターは法廷弁護士のこと指し、アメリカではロイヤー(lawyer)が一般的です。こちらの単語が耳に馴染んでいるかもしれません。
法廷に立つバリスターに対して、ソリシター(solicitor)は事務方の弁護士。たとえば特許申請のためのpatent solicitorという専門の弁護士をはじめ、破産や不動産等、事務手続きすることは案外多いようです。

法廷に立つバリスターは、依頼された案件を弁護するという仕事は、日本と同じですが、英国では巻き毛のかつらが着用されていました。
そう、音楽室に飾られていたバッハやヘンデルの肖像画を思い出してみてくださぃ。真っ白な巻き毛、あの姿が当時の正装。英国ではその正装をバリスターに受け継いだとも言われています。

殿方にはさまざまな問題がありますので、威厳を保つために正装としてのあの髪型が必要だったのでしょうか。英国では経費がかさむとの理由で、白髪巻き毛は民事裁判では廃止されたそうです。