Boudicca~From the United Kingdom

2019.10.01

英国史雑学

遠い昔の闘いお話、女王Boudicca。

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英国となる前、この国はブリタニアと呼ばれていました。1世紀にはローマ帝国の標的になり、数限りなく長い年月、その侵攻を受けていました。
イケニ族は今のノーフォーク、ケンブリッジ、ロンドンの辺りを支配する一族で、その一族にブーディカという女王がいました。国王であった夫の死後、侵攻したローマ人たちに娘2人と本人までも凌辱されてしまいます。ブーディカは61年、蜂起します。現在のロンドンで、敵の殺戮の限りを尽くします。結局は闘いに敗れ、自害したブーディカですが、その名はローマ人によっても語り継がれました。
ブーディカは何のために闘ったのでしょうか。果たして、娘たちや一族たちに対してのローマ人への復讐だけだったのでしょうか。彼女をつき動かした、深い悲しみと怒りは計り知れません。

ウエストミンスター橋のたもとに、両手を上げ、馬を鼓舞する女性の像がありました。そこから見上げるとビッグベンがよく映えて、絶好の写真スポットでしたが、その像が2人の娘とブーディカとは今まで知りませんでした。
勝利を意味する名の由来とも言われるブーディカ。その同じ名を持つヴィクトリア女王の時代に、ブーディカの名が知れ渡り、1905年に像が完成しました。

今でもブーディカは、英国のために闘い続けているのかもしれません