サマータイムとトワイライト British Summer Time

2019年05月23日
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6月、北の国イギリスは一年の中で最も光あふれる、美しい季節を迎えます。イングリッシュガーデンでは花の女王と呼ばれる薔薇が咲き誇り、公園の緑は優しい陽光に包まれます。中でもイギリスの人々に愛されているのがsummer evenings。
日没の後も10時ごろまで続く淡いオレンジ色の黄昏、twilightの中リラックスした時間を過ごします。

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そんな長いeveningの楽しみ方も人それぞれ、地元のパブでpints of beer(何杯かのビール)を味わう人、いそいそと家に帰り、庭の手入れに精を出す人、公園でゆっくり愛犬とのstroll(そぞろ歩き)を楽しむ人。この時期に開かれる野外コンサートや音楽会も見逃せません。そして子どもたちのお目当てはなんといってもIce Cream Van! 軽やかな音楽を流す小型トラックには、色とりどりのlollipop(アイスキャンディ)やsoft serve ice cream(ソフトクリーム)。ソフトクリームにオプションのチョコレートを添えるかどうか、子どもたちは小さな頭を悩ませます。鈍色の空と冷たい雨が続く、長い冬に耐えた英国の人々にとって、夏の訪れはまさにtreat(ご褒美)なのです。

さて、冒頭でご紹介したtwilightはsunrise前やsunset後の薄明り。夜でもない、昼でもない不思議な時間です。twilightはtwo light 、二つの光という意味です。二つの光が何を指すのか諸説ありますが、「太陽」と「月」の二つの光という解釈はとても詩的ですね。ロマンチックでちょっぴり妖しい語感を持つtwilightがいくつもの映画やドラマのタイトルに使われているのもうなずけます。

そんな長い日照時間を有効に使うために、英国をはじめ多くの国々ではサマータイムが採用されています。その歴史は古く、イギリスでは1907年に建築業者のウィリアム・ウィレット氏がThe Waste of Daylightと題した冊子の中で、夏の長い日照時間を有効活用するために時間を1時間早めることを提案しました。残念ながら彼の存命中には施行されることはありませんでしたが、第一次世界大戦下での資源節約を目的とし、1916年4月にドイツが、ついで5月にイギリスが実施に踏み切りました。

イギリスでは3月最終日曜日、午前1時になった瞬間に同日の2時になり、サマータイムがスタートします。そして10月最終日曜日の午前2時になった瞬間に午前1時に戻りGreenwich Mean Time(グリニッジ標準時間)となります。ところで、夏時間のことをアメリカではdaylight saving time、イギリスでは、British Summer Timeというのが一般的です。こんなところにも英米の違いがあるのですね。

サマータイムに切り替わる夜、ベッドに入る前に家中の時計を1時間進めておきましょう。英語ではput the clocks forward by one hourと言います。
Spring forward, fall back(春に進めて、秋に戻す)」という言い回しを覚えておけば、時計を1時間進めるのか戻すのか混乱せずにすみますね。
現代ではネットでつながっているPCやスマホなどは自動的に時間がadjust(調整)されます。それでも機械を信用できない私のような人間は緊張した夜を過ごすことになるのです。Don’t be late for work!!