Coronation Chicken~From the United Kingdom

2026.06.18

イギリス食生活

コロネーションって聞いたことがあるけれど、何の意味って考えてしまいました。コロネーションは戴冠式。イギリスでは君主が変わる時にその王冠を頭に抱く戴冠式の式典が行われます。でも戴冠式のチキンって、いったい何なんでしょう。

戴冠式は狭いキッチンから生まれたレシピ

コロネーションチキンは1953年、エリザベス2世の戴冠式の昼食会のために考え出されたメニューだったようです。角切りにしたチキンにクリーミーなテイストと、カレーのスパイシーなテイストを加えた逸品で、70年以上も続くイギリスで人気の味です。当時の昼食会が行われるキッチンはとても狭く、温かい料理を350人分用意するのが難しい状況だったから生まれたレシピだったようです。

レシピを考案したのはフランスの高名な料理学校、ル・コルドン・ブルーのロンドン校の講師でもあった料理家ローズマリー・ヒュームと、料理本の作家のコンスタンス・スプリーです。スプリーは王室の儀式のフラワーアレンジメントも担当もしています。この女性2人が戴冠式の昼食会の料理を考えることになりました。シンプルで美味しく、冷製であることが条件です。
 
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冷製チキンの隠し味のカレー

「Poulet Reine Elizabeth-エリザベス女王のチキン」と名づけられた冷製の料理は、チキンを水とワインで茹でたものでした。ソースはマヨネーズ、ホイップクリーム、トマトのピューレ、カレー粉を混ぜ合わせ、胡椒とレモンで味を調えたもの。後でコロネーションチキンと呼ばれるようになった冷製チキンは、誰もカレーとは気づかないほど繊細で奥深い味だったと言われています。つけ合わせにはライスとグリーンピース、ピメントのサラダ。ピメントはハートのカタチをした大きな唐辛子のことです。あまり辛くなく香りが強いピメントの赤と、グリーンピースの緑で彩られたコロネーション、ちょっと画像のものとは違うようです。
 

サンドイッチの具としても今も人気

今ではコロネーションチキンは、イギリスのサンドイッチのフィリングとしてもよく見かけます。テスコやセインズベリーのスーパーマーケットやカフェでもコロネーションチキンサンドイッチは人気です。またアフタヌーンティを始め、ティフードのコロネーションチキンサンドイッチもよく出ています。イギリスに行かれたら、コロネーションチキンをぜひ一度は味わってみてください。