Cucumber Sandwiches~From the United Kingdom
2026.02.27
イギリスのサンドイッチと言えばシンプルなキューカンバー、胡瓜のサンドイッチが好きなのですが、最近はフィリング、具材の多くて分厚いものが主流です。イギリスの伝統的なキュウカンバーサンドイッチは、薄くスライスした胡瓜にバターを塗った薄いパンではさみ、ひと口大で食べられるフィンガーサンドイッチ。手に取りやすく食べやすい理想的なサンドイッチです。
初めてロンドンのアフタヌーンティをいただいた時、このシンプルで小さなキュウカンバーサンドイッチが大好きになりました。ただ胡瓜とバターだけのシンプルなサンドイッチ。少しマヨネーズをつけるところもあるようです。フィリングがパンから落ちずに、ひと口で食べられるようにしているのは、淑女たちが手軽につまめるスタイルだったからでしょう
元々キュウカンバーサンドイッチは18世紀半ば、暑いインドに駐留していたイギリス軍の兵士たちのために考え出されていたと言われています。胡瓜は身体の水分を保つ作用がありながら、身体がむくんだ時にはその水分を外に出す効能のある野菜。元々インド原産の胡瓜は、食欲を増進するために暑い夏に食することが求められていました。インドに駐留していた兵士たちがキュウカンバーサンドイッチでリフレッシュできましたが、当時胡瓜は高価なもので、なかなかイギリス国内には流通しない野菜。だから富裕層たちからキュウカンバーサンドイッチは広まっていったようです。
今では安価に手に入る胡瓜。イギリスのスーパーマーケットで見る胡瓜は大きいものが多く、また1本ずつラップされています。種がほとんどないイギリスの胡瓜、それがキュウカンバーサンドイッチには向いていると言われます。実はこのキュウカンバーサンドイッチ、胡瓜の水分がパンにしみ込んでしまうのでなかなか作り置きができない代物。ただ最近は胡瓜のスライスを20分ほど塩漬けして余分な水分を抜いたり、クリームチーズでパンをコーティングしたりするレシピも出ていました。またイギリスの胡瓜なら問題なく、できれば皮をむくのが伝統的とか、そのレシピはいろいろです。
ただ胡瓜だけのフィンガーサンドイッチ、ありそうであまりなく、今のロンドンではなかなか見つけられませんでした。亡きエリザベス女王は毎日4時のティタイムにキュウカンバーサンドイッチを召し上がっていたそうです。でもそのレシピにはちょっとした食材も加えられていました。バターを塗ったホワイトブレッドに、スライスした胡瓜、そして刻んだ少しのミントとひとつまみのペッパー。とても美味しそうです。フィリングの多いサンドイッチばかりなので、今度はこのレシピで作ってみようと思います。
※胡瓜が外側にもついているキュウカンバーサンドイッチはホテルのアフタヌーンティ、ブラウンブレッドのキュウカンバーサンドイッチは書店のカフェのアフタヌーンティでいただきました。なかなかシンプルでホワイトブレッドのキュウカンバーサンドイッチはお目にかかれません。

