Princess of Wales~From the United Kingdom
2026.03.28
プリンセスオブウェールズはイギリス王室の皇太子妃の称号です。皇太子プリンスオブウェールズの奥さまであり、将来のイギリスの君主のお母さまとなられる方。イギリス王室の皇太子と皇太子妃にウェールズの称号がついたのは14世紀。イングランドによってウェールズの覇権が奪われ、その名もイングランドの皇太子に受け継がれることになったからです。
今までプリンセスオブウェールズとなったのは、ウェールズ国の王妃6人とイギリス王室皇太子妃の11人。ただしチャールズ3世の後添えとなったカミラ妃は表向きではその名を使わず、コーンウォール公爵夫人の名で呼ばれていました。亡くなったダイアナ妃への気兼ねがあったようです。意外とプリンセスオブウェールズの方々は少ないと感じましたが、お子さまに恵まれなかった君主も多かったからでしょう。メアリ2世は3度の流産後はお子さまには恵まれず、その妹アン女王は17回懐妊しても流産または死産または夭逝と、お子さまを残されませんでした。またエドワード8世は結婚に反対され王位を捨てたため、シンプソン夫人はプリンセスオブウェールズにも王妃にもなれませんでした。
イングランドの皇太子妃、晴れてプリンセスオブウェールズとなった2人目の女性がアン・ネヴィルです。シェイクスピアによって悪名高くなってしまったリチャード3世の妻ですが、それは2度目の結婚。有力者ネヴィル家出身のアンは、最初の結婚でエドワード皇太子妃となって14才でプリンセスオブウェールズとなりました。その翌年テュークスベリーの戦いでエドワード皇太子は17才の若さで亡き者にされてしまいます。イングランドの乱世の時代、次にグロスター公爵リチャードと1472年に再婚したアン。とても聡明で美しい女性とも伝えられています。ウェールズのカーディフ城にあるリチャード3世とアンのステンドグラス。アンの美しい顔立ちとその佇まいに魅かれてしまいました。
現プリンセスオブウェールズのキャサリン妃は、ウィリアム皇太子とは日々小さな喧嘩を重ねているそうです。4人目の子どもだと思って大きな喧嘩には至らないようにしているお話はとても微笑ましいものです。王室の方でも同じ人間です。確かに女性たちのちょっとした采配と知恵が家庭円満につながります。キャサリン妃は2026年にはロイヤルワラント―王室御用達の資格保有者となられます。皇太子妃が王室御用達を持たれるのは、エドワード7世の細君アレクサンドラ妃以来だそうです。イギリス王室に新しい風を起こしてくれそうなキャサリン妃。新しきプリンセスオブウェールズに期待が高まります。

