もう英語の電話は怖くない! 電話での英語フレーズをマスターしよう | 使える電話の英会話をご紹介
2025.07.29
- 日本人が英語の電話が苦手なワケ、それは?
- 電話を受ける時の英語の対応って?
- 相手の名前や会社名を確認するフレーズは??
- 相手に少し待ってもらう時は??
- 担当者が不在の時や電話中の時の対応は??
- もしもしと伝える英語は??
- 電話をかける時の英語のフレーズって?
- 担当者につないでもらうには??
- 電話の目的を伝えるためには??
- 担当者が不在だった場合は??
- 電話を切る時は??
- 電話のトラブルアレコレ
- 間違い電話を受け時は??
- 保留または転送する時は??
- 最後の手段は英語ができる人につなぐ
- 誤解を避けるための英語での確認方法
- 相手の英語が聞き取れない時は??
- スペルを訊ねる英語は??
- 折り返しが必要か確認する時は??
- 英語での電話は怖くない
電話の英語って緊張します。耳だけの英語は難度がとても高そうですが、実は慣れることが全てなのです。何度も英語の電話をとって、四苦八苦しながら英語を聴き取り、その受け答えを考えていくと、次第に英語も聞き取れてくるようになります。耳だけの電話英語は慣れるしかありません。
今回は電話でよく使われる英語のフレーズを全て覚えるつもりで、英語を口にしていきましょう。使える文例を頭に叩きこむこと。オウムのようでもそれが案外コミュニケーションには必要なことです。
日本人が英語の電話が苦手なワケ、それは?

どうしても苦手意識の強い英語の電話。それって長い間の日本の英語教育が問題でした。中学校や高校で学んだ英語は、テストのための教科書を見る授業。そのうえ文法重視の授業でした。耳から英語を聞くトレーニングは後回しで、テストで穴埋め問題や4択問題ばかり解いていたから、英語を耳だけで聞くことが苦手になってしまったようです。
さらに日本人の先生の英語の発声では、英語特有のリズムやイントネーションが身につかなかったと思われます。英語はネイティブの英語を耳から聞き取り、それを発話していくと英語習得の順番に適っています。私たち日本語を覚え始めた赤ん坊の頃は、周囲の日本語を耳から聞いてだんだんとその音がわかり、口にしていくようになります。これが母国語の獲得の順序です。
目で見た英語で始めたので、耳から聞く英語は後回し。おかげで電話英語は苦手になってしまったわけでした。これから英語は耳から聞いて、覚える習慣を身につけることをおススメします。
電話を受ける時の英語の対応って?
電話に出たらいきなり英語。驚いて社名を英語にしますが、後が続きません。さてどうしましょうか。英語のコミュニケーションは沈黙するのが一番のNG。聞き取れなくても何かしら英語を発話することに努めてください。まずはHello、朝ならGood morningと挨拶から英語を声にしていきましょう。それから相手の英語に耳を傾けます。
なるべく簡単に、そして失礼のない電話での英語フレーズをご紹介していきましょう。
相手の名前や会社名を確認するフレーズは??
このひと言は英語の慣用句、マジックワードです。マジックワードは丸ごと覚えてしまうことをおススメします。
May I have your name please?
お名まえを伺ってもよいでしょうか?
May I ask who’s calling?
どちらさまでしょうか?
Mayで始まる英会話フレーズはビジネスでも使えます。いくつかの使えるフレーズを頭にいつも入れておくと、実際の英語での会話でアウトプットできます。
またカジュアルな場合に「どなた?」と訊く時は簡単に、
Who’s calling?
と、こちらも使えるフレーズです。
でもここにPleaseをつければ丁寧なフレーズにもなりそうです。
Who’s calling, please?
どちらさまですか?
端的な英会話フレーズを覚えて、実際に口にしていくと案外と電話での英語も怖くありません。ただカスタマーサービスなどの、顧客に対する電話のフレーズはまた違います。顧客への電話対応の英語のフレーズは、会社ごとにマニュアルがあるはずですので、そちらで身につけてください。
相手に少し待ってもらう時は??
こちらも英語の慣用句、マジックワード。たったこれだけで伝わります。
Hold on, please.
お待ちください。
電話の場合は、waitよりhold onが慣用句のようです。電話をそのままにしておいてくださいとの意味があるようです。他にも、
Hold the line, please.
お待ちください。
使える英語フレーズを口にしながら、1つずつ練習を重ねて覚えていってください。
担当者が不在の時や電話中の時の対応は??
He is out for lunch right now.
今昼食に出ています。
こちらもHeとSheと言い換えて使ってみてください。
She has left the office for the day.
本日は外出して戻りません。
I’m afraid she’s on another line.
あいにく、ただいま他の電話に出ています。
もしもしと伝える英語は??
「もしもし」は日本の電話での言葉です。「もしもし」は意外と普段には使わない言葉ですが、電話では登場しています。例えば電話が聴き取れない時、「もしもし」と呼びかけたりする時に使っています。 1890年に日本で初めて電話が開通した時、「申す、申す」と呼びかけていたことがあったそうです。それが短縮されて「もし、もし」になったのか、あまりはっきりとはわかっていませんが、日本語でも声だけの会話の呼びかけの言葉が必要だったのでしょう。今でも使われている「もしもし」の由来はこんなことだったようです。
またこの呼びかけのフレーズ、これも英語にもあります。英語ではいったん電話を待ってもらってまた話す時、Helloと会話を再開しています。電話の最初もHelloから始めているネイティブスピーカーもいます。
シェーンの講師たちがよく使っていた言い回しも、ご参考までにご紹介してみましょう。社内用のフレーズだと思われます。
Good morning. Shane Corporation, David here.
おはようございます。シェーンコーポレーションのデビッドです。
ここにいるとhereを使っているのをよく聞きました。でもコレって少しくだけたカジュアルな言い方のようです。社内の電話でよく使っていましたから。普通電話の最初では、
This is David speaking.
デビッドです。
と言った方が無難のようです。
電話をかける時の英語のフレーズって?

相手が電話に出たら挨拶と自分の名まえ、そして担当者につないでもらいます。最初の英語電話は緊張します。頭のなかでゆっくりと英語のフレーズをくり返してみましょう。
担当者につないでもらうには??
Can I speak to Mr. Jason Morris?
ジェイソン・モリスさんをお願いできますか?
相手の名まえにMr.がいるのはビジネストークの時です。女性はMs.が無難かもしれません。ただしこの敬称はフルネームかファミリーネームに限られます。MikeとかMarkのファーストネームにはつけません。また相手の職業に合わせて、DoctorやProfessorを敬称にしてつけて呼ぶこともできます。
さらに最近はジェンダー問題もありますので、男性と女性の2つに分けられるケースばかりでもありません。Mx.なんて敬称も最近は登場しています。
以前シェーンの電話をとると、電話の向こう側でこんな風に言われます。
May I speak to Mr. Wilson?
ウィルソン氏と話せますか?
まだ入社したばかりの頃で、実は誰のファミリーネームか知りませんでした。電話を保留にして、Mr. Wilson? と言って電話を上げると、後ろのRichardが手を挙げてくれました。社内だとこんなやりとりで済んでしまいます。
電話の目的を伝えるためには??
さて相手が出ました。何を伝えたいのか、電話では簡単にしたいものです。例えば相手の予定を訊きたい時、挨拶を済ませたら具体的な話に入ります。
We would like to set up a meeting with you. Could you let us know your availability?
ミーティングをしたいと考えています。ご都合のよい日程をお知らせください。
または予定の変更はこんなふうに伝えます。
Can we reschedule our next appointment to Tuesday at 3pm?
次回の約束を火曜日の3時に変更していただけますでしょうか。
お知らせくださいをメッセージする際の便利なフレーズ、これを丸ごと覚えてください。
Please let me know
この英文で私にお知らせくださいと伝えることができます。
Please let me know what dates you're available.
ご都合のよい日程をお知らせください。
これは何かを知らせてほしい時の慣用句。いつでも使えますので、頭のなかの英語の引き出しのわかるところに入れておいてください。
担当者が不在だった場合は??
I see. I’ll call later
そうですか。またかけます。
Please tell him I will be about 10 minutes late.
10分ほど遅れるとお伝えください。
伝える用件を簡潔にわかりやすく、英語のフレーズを組み立ててみましょう。
電話を切る時は??
英語も日本語もお礼を言って電話を切ること。このマナーは世界共通です。
Thank you for calling.
お電話ありがとうございます。
その後に決まり文句のように、
Have a good day.
どうぞよい1日を。
とつけ加えてもよいかもしれません。声だけの電話ですから、相手に心象のよいフレーズで伝えたいところです。たださり気なく、感じよく、簡潔に。電話での英語のコミュニケーションをはかることに努めます。
また「電話を切る」を意味する英語はcutではありません。こちらも覚えておきましよう。
hang up the phone/電話を切る
英語は英語のまま、動詞と名詞の組み合わせで覚えることをおススメします。
電話のトラブルアレコレ

いろいろと電話のトラブルはつきもの。よくあるのは間違い電話です。
間違い電話を受け時は??
I think you have the wrong number.
番号が間違っていると思われます。
と言って切りましょう。今はいろいろなワナのような電話がありますので、こちらの電話情報などは言わない方が無難です。相手が番号を訊いてきた場合、かけた番号を聞くだけにしましょう。聞いた番号が違うなら、
I'm afraid you have the wrong number.
恐れ入りますが番号が違います。
そう丁寧に伝えて電話を切りましょう。
保留または転送する時は??
I’ll connect you to James.
ジェイムスにつなぎます。
と言ってから、お待ちくださいと伝えれば大丈夫です。
Hold on, please.
お待ちください。
Hold the line, please.
お待ちください。
最後の手段は英語ができる人につなぐ
ほんとうに何を言っているかわからない場合、英語のできる人に変わってもらうのも1つの手段です。わからないままでは相手に失礼になります。ここは退散しましょう。
I 'll transfer you to someone who understands English.
英語のわかる者に代わります。
もし誰もいない場合は、英語がわからない旨を伝えて、
Could you call back later?
後でまたかけていただいてもよろしいでしょうか?
とワンクッション置いてみてください。
以前取った電話で困ったことがありました。その電話をかけてきた相手がまた訛りの強い英語で、バンクだけは聞き取れました。とても英語のイントネーションではなかったので、相手も英語のネイティブスピーカーではなかったようです。糸口が見つからないので、会話をギブアップすることにしました。そこでCould you call back later?と言った覚えがあります。
英語のスキルも大切ですが、より伝わる英語のキーワードを見つけないと、電話でのコミュニケーションは難しいと痛感しました。
また最近は電話よりメールやメッセージのやりとりでの連絡が増えています。電話をかける時、かかってくる時は緊急の場合です。英語がわかったふりをしないで、相手のメッセージを聞く姿勢も大切にしましょう。
誤解を避けるための英語での確認方法

耳だけで英語を聞きとるので、周囲の雑音や電波状況が悪い場合は困ってしまいます。そんな時に使える英語フレーズを次にご紹介しましょう。
相手の英語が聞き取れない時は??
電話の状態が悪くて聞き取れない時は、通信状態が悪い場合が多いようです。
I’m sorry, I’m having trouble hearing you.
申し訳ありません。電話が聞き取りにくくなっています。
日本語では「お電話が遠いようです」などと言って聞き直す時に使っています。また英語が聞き取れない時は素直に、
Sorry I don't speak English.
申し訳ありませんが、英語が話せません。
そう言って英語のわかる人に代わりましょう。
スペルを訊ねる英語は??
Could you spell that for me, please?
それを綴っていただけますか?
How do you spell it?
どんな綴りですか?
この場合は名まえや住所などを聞く時に使える英語のフレーズです。
折り返しが必要か確認する時は??
相手に折り返し電話が必要か確認します。そんな時に使えるフレーズは、
Would you like a call back?
折り返し電話は必要でしょうか?
とお伺いをたてましょう。または何かメッセージを伺う時は、
Would you like to leave a message?
メッセージを残されますか?
と言って電話の相手の英語を聞き取ります。あまり英語に自信のない時は言わない方が無難です。
英語での電話は怖くない

はっきりと話す、ゆっくりと話す
英語の電話は完全に慣れることが必要です。なかなか今の時代、英語の電話を受けることはありませんが、例えば海外のホテルでレセプションに電話をすることを考えてください。
タオルやトイレットペーパーが補充されていない場合、電話で伝えるしかありません。ゆっくりとわかりやすく伝えましょう。またトイレットペーパーはロールペーパーの方が伝わりやすいすかもしれせん。ホテルのレセプションへの電話はこんな感じで使えそうです。
Can I have two bath towels?
バスタオルを2枚もらえますか?
There are no spare rolls of paper in the room.
部屋に予備のロールペーパーがありません。
さらにコンセント、電子レンジ、ドライヤー、エアコン、ビニール袋なども和製英語です。丸ごと生活用品の英語を覚えていきましょう。
コンセント/outlet(アメリカ)・socket(イギリス)
電子レンジ/microwave
ドライヤー/hair dryer
エアコン/air conditioner
ビニール袋/plastic bag
何の乾燥なのか、略したカタカナ英語もあります。英語で話す時は単語を頭に入れておく必要があります。
英語のコロケーションを覚えよう
その昔新聞社で英語ができる人とあまりできない人の電話の会話を聞いていたら、面白いことに気がつきます。
Can you have a fax?
資料をフアックスで送りたいので、そう訊いたのでしょう。確かにわかります。
次に英語の電話を1時間以上もできる英語の達人。同じような英語のフレーズを発します。
Can I send you a fax?
違うのです。英語には英語のコロケーション-連語があります。単語と単語の組み合わせ。日本語でも「ご飯を炊く」、「卵を茹でる」、「豆を煎る」など日本語にも決まり文句の慣用的な言い回しがあります。頭の中で日本語を英語にトランスレイトすることなく、英語は英語のルールに従ってコロケーションを意識していくことが大切です。
動詞のhaveとtakeもネイティブたちは自然と使い分けています。
She has 2 dogs.
彼女は犬を2匹飼っています。
He has work experience overseas.
彼は海外勤務の経験があります。
I have a runny nose.
鼻水が出ます。
I'll have the garlic tomato spaghetti.
ガーリックトマトスパゲッティをお願いします。
My mother takes a walk every morning.
私の母は毎朝散歩をしています。
Let’s take a taxi to your office.
あなたのオフィスまでタクシーで行きましょう。
I’ll take this brown skirt.
この茶色のスカートをいただきます
食べるはhaveを使い、買う時はtakeを使うって気づいた英語のコロケーション。これらも慣れのようです。ネイティブスピーカーたちが使う英語のフレーズに耳を傾けましょう。
日本語にもなっているファストフード。これはクイックフードではないのです。でもすぐ食べられる食事はクイックミール。ファストとクイックのコロケーションも難しいようです。これは英語のネイティブスピーカーたちのフレーズをより多く聞くことで、少しずつ覚えていくしかありません。
シェーンの講師たちは英語のネイティブスピーカーであり、英語指導のスキルを身につけています。日常で使える英語を身につけるために、英会話レッスンを始めてみませんか。まずはシェーン英会話の無料体験レッスンを一度お試しください。