Green Dining Room~From the United Kingdom

2026.06.02

イギリス歴史・雑学
  • Green Dining Room~From the United Kingdom

ロンドンのヴィクトリア&アルバートルームにある世界で初めてのミュージアムカフェの1つ、それがグリーン・ダイニングルーム。今ではこの部屋をデザインしたウィリアム・モリスのモリスルームと呼ばれていますが、エドワード・バーン=ジョーンズのステンドグラスにシャンデリア、落ち着いた色調ながら華やかさを感じる部屋になっています。ヴィクトリア&アルバート博物館の内装はどこも美しいので、モリスの作った部屋とは気づかずに最初は通り過ぎていました。今このカフェは大盛況なので、予約なしでは館内がにぎあう時間は外からしか見ることはできません。

モリスがなぜ工芸の世界に脚を踏み入れたのでしょうか。生活で使う家具も壁紙もカーテンもモリスが気に入るものがなく、それならば自分で作ってしまおうというこだわりから、さまざまな作品たちが生まれていったようです。美を求めそのために生み出すエネルギー、それはロンドンに住み始めた頃のレッド・ライオン・スクエアからも発散されていきました。新妻のジェーンのために建設されたレッドハウスは、そのエネルギーの実験室にもなりました。

モリス商会のステンドグラスの人物像は、親友バーン=ジョーンズの手になるものです。ステンドグラスは教会だけのものではないと考えたモリスは自宅にも取り入れています。新婚時代に住んだレッドハウスの玄関扉のさり気ないステンドグラス。これはモリス自ら製作したもの。2階の廊下のステンドグラスの丸窓は、レッドハウスのシンボルのひとつ。「もし私にできるなら」とラテン語で刻まれた言葉はモリスのモットー。成し遂げた数多くのモチーフたちは、今の私たちの生活のカーテンやランチョンマット、コースターなどに使われています。
 

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ステンドグラスは教会だけのものではない。家にあってもおかしくはないと考えたモリス。ゴシック・リヴァイヴァルの人気も相まって、モリスのステンドグラスの仕事は輝きを増します。親友バーン=ジョーンズの人物画がモリスの仕事を大きくさせていきました。モリスなくしてバーン=ジョーンズはなく、バーン=ジョーンズなくしてモリスはなかったかもしれません。大学時代から生涯の友となり、グリーン・ダイニングルームを始め多くの美しい世界を今も見せてくれています。