Dreaming Spires~From the United Kingdom
2026.10.22
初めてオックスフォードを訪れた時、街並みが高い尖塔だらけだったことに気づきます。オックスフォードはDreaming Spires-夢みる尖塔の街と呼ばれていたことを知ります。これは詩人マシュー・アーノルドが詩のなかで表現した言葉。でもその響きのよい言葉はオックスフォードの景観にぴったりくるものでした。
オックスフォードは大学の街。でもオックスフォード大学という名の大学のキャンパスはありません。43もの単科大学―コレッジが集まって集合してオックスフォード大学となっています。創立の古い順からいくつか挙げるとユニバーシティコレッジ、ベリオールコレッジ、マートンコレッジ、セントエドモンドホール、ハートフォードコレッジ、オリオルコレッジ、ザ・クィーンズコレッジ、ニューコレッジといくつか耳にしたコレッジ名もありました。天皇陛下がかつて留学されたマートンカレッジは1264年の創立。日本が鎌倉武士の時代に、イギリスではすでに学者を輩出する教育機関があったのですから驚きます。
オックスフォードには中世からの古い塔もあり、代表的なクライストチャーチ大聖堂、シェルドニアンシアター、タウンホールに加えて、オックスフォード大学の43ものコレッジの建造物が目をひきます。街の中心部のセント・メアリー教会の塔もとても素敵ですが、実はこの塔は昇ることができます。狭くて急で長い階段ですが、昇り切るとオックスフォードの街並みが手に取るように広がります。オールソウルズコレッジの中庭、オックスフォードのハイストリートの遠くにモードリンコレッジの四角い尖塔も見えました。冬の早い夕暮れに輝くオックスフォードの尖塔たちを、セント・メアリー教会から楽しめました。
セント・メアリー教会の正面にはオックスフォードランドマークのラッドクリフカメラがあり、それを真横から見ることができます。そして塔の狭いテラスを一周するとオックスフォードの街が東西南北と広がっているのです。まるで自分もセント・メアリー教会の塔の一部になって、オックスフォードの美しい塔たちを眺めているようです。ほんにと夢みる塔になってしまいました。

