Rotary Airer~From the United Kingdom
2026.06.05
ロータリーエアラー、さてこれは何でしょう。実はコレ、イギリスのお洗濯の物干しなのです。傘の柄だけを逆さにしたロータリーエアラー。でもその前に少し、イギリスのお洗濯事情をご紹介しましょう。
なかなかイギリスでお洗濯をしているところを見る機会はありませんが、イギリスのお宅のキッチンに、洗濯機があるのを見たことがあります。日本だと洗濯機はバスルームの近くにあることが多いもの。日本の集合住宅などでは防水パンが設置されている場所、そこが洗濯機の場所と強制的に決められています。バスルームの近くにあるのは、着替えたものを入れるのに便利なのだと思っていましたが、昔の日本の人たちは湯船の残り湯を洗濯で使っていたからの説もあるようです。
ではイギリスの洗濯機はなぜキッチンにあるのでしょうか。どうやらこれも水回りを固めて設置していたからのようです。料理をしながら洗濯機をかけるのも確かに便利だと思いますが、ほんとうのところはどうなのでしょうか。イギリスでは毎日洗濯することはないようで、まとめて洗う方が経済的とも考えられているようです。海外の洗濯機は洗濯物の素材やら、お湯の温度設定やら回転数やら、いろいろとコースの選択肢を求められます。また時間設定を短くしないと、1時間以上はゆうにかかってしまいます。洗剤も多過ぎると黄ばみや黒ずみの原因にもなるので注意を要しますが、洗いや濯ぎにメーカーによっては工夫を凝らしていて、衣類の除菌もできるそうです。
そして日本ではお洗濯と言えばお天気が関わってきます。シーツなどの大きなものを洗濯する日は快晴を望みます。けれどイギリスは違います。夏至の頃の日照時間は夜の10時までありますが、冬至の頃は午後3時には暗くなってしまいます。そして1日のどこかで雨が降ることが多く、終日すっきりと晴れる日も少ないようです。そのため外に洗濯を干すことは少なく、バスルームや室内で乾燥させています。もちろん乾燥機も使用します。この海外の洗濯乾燥機は200V仕様なので短時間でカラッと乾き、シーツなど楽々乾いてしまいます。
さて外干しのロータリーエアラーに戻りましょう。ロータリーエアラーは外の芝生などに支柱を深く打って設置します。その設置も手間ですが、太陽で洗濯ものを乾かすこと、それはお天気に恵まれればイギリス人もしたいところです。ロータリーエアラーはシーツや大きなバスタオルも掛けやすく、クッションなどもそのまま干せるスグレもの。風があればクルクルとスピンさせて乾燥を促します。使わない時は傘を閉じるようにして柱だけにすることもできます。それにカバーを着けるものもあるようです。
イギリスの晴天のロータリーエアラー。例えそれを使って洗濯物を干していたとしても、外からは見えないバックヤードにあるのでしょうから、なかなかロータリーエアラーを見る機会はありません。それでもロータリーエアラーが風に揺られて、洗濯物が踊る姿は見てみたいものです。

