Highclere Castle~From the United Kingdom
2026.08.17
ハイクレア城と聞いてすぐにあのドラマが浮かんだ人、相当観ていらっしゃいましたね。人気となったドラマ「ダウントン・アビー」。「ダウントン・アビー」は2010年に放送が始まり、2015年12月まで続いた大ヒットのドラマでした。20世紀初頭の伯爵家の人々と使用人たちのお話は、貴族と呼ばれる人たちの裏側と、その邸宅を支える裏方たちをリアルに描いています。
その貴族の邸宅の舞台になったのが、ハイクレア城の一部。ハイクレア城は17世紀後半に建てられたカントリーハウス、貴族たちの邸宅です。所領する土地に建てられていることも多く、その場所がその貴族たちの本拠地ともなっています。ハイクレア城は元々貴族の邸宅ではなく、国王からある家に与えられたものでした。その後住人たちはいろいろと変わっていきます。
広大な敷地に立つハイクレア城。その丘陵にブナやカラマツ、モミの木が美しく城を囲み、そこに住む人たちを和ませてきました。今の所有者はカーナヴォン伯爵。エジプトのツタンカーメンの墓を発見した1人、第6代カーナヴォン伯爵からこの場所に住むようになったようです。7代伯爵、8代伯爵とハイクレア城は受け継がれました。ドラマの撮影が行われ、それが大ヒットすると多くの人たちがハイクレア城を訪れるようになります。一般公開中はカーナヴォン伯爵家の人たちは、敷地内の他の場所に住まわれているようです。
ただ「ダウントン・アビー」の地下の使用人たちのスペースは、邸宅の維持管理のためかセットでの撮影だったようです。ハイクレア城が有名になり、大勢の人が訪れるようになり、その多額の入場料収入は城の修復費となりました。大きな家の暮らしはそのメンテナンスが大変です。邸宅を持つにはその管理と維持の費用がかさみ、どの貴族のお宅でも大きな課題です。ハイクレア城も第一次世界大戦中は負傷兵のための病院となり、第二次世界大戦中は子どもたちの疎開先となっていました。身分のある人たちは国のため、人々のための義務が課せられますが、家の管理と維持にお金は出してもらえません。
余談ですが、イギリス王室も所有する宮殿も見学させて入場料収入を維持と管理に当てています。エリザベス女王が愛したスコットランドのバルモラル城も結婚式場としての貸し出しを始めるようです。

