Jane Austen~From the United Kingdom

2026.07.03

イギリス歴史・雑学

先日丸善の本屋の洋書売り場でイギリスの作家、ジェーン・オースティンのコーナーを見つけました。遠い時代の女性小説家のお話が今の日本でも愛されているのがわかります。

オースティンは1775年イングランドのハンプシャー生まれ。牧師の娘として比較的裕福な家庭で育ち、12歳頃から小説を書き始めました。オースティンの愛らしい顔立ちの絵が残っています。生涯唯一の恋をしたオースティン、けれど未婚のままその生を病気で閉じることになります。

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オースティンの小説はそのストーリー展開の巧みさと、キャラクターたちの立ち位置でお話をより面白いものにしています。今まで映画化されている作品が多いのもオースティンの特徴です。古典的なものから、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのように、登場人物を現代にした映画まで製作されています。特に「プライドと偏見」のマーク・ダーシーのキャラクターはシニカルだけど、憎めない男性像としてその人気は未だに高いようです。

ゴシックロマンスと呼ばれるちょっとホラーなお話を揶揄したものも、オースティンは書いています。「ノーサンガー・アビー」では主人公が当時流行っていたゴシックロマンスの愛読者。古い邸宅ノーサンガー・アビーに招かれ、そこで怖い体験をしたかったのですが、それはかないそうにもありません。でも開かずの間の存在を知り、そこに隠されているものを探そうと動きますが… お話は意外な展開に進みます。

オースティンは自分の生きた時代の女性たちを、自然なかたちで描いています。素敵な男性への関心、豊かな暮らしのできる結婚への憧れ、その当時の生活ぶりや慣習。その時代の女性たちは自分たちでてきることは限られていました。でもその中でやれることをやってしまう登場人物たちが書かれていきます。

41歳のオースティンの短い生涯。けれどそのお話の中で多くのオースティンの息遣いを残し、6冊の作品とその人生をまるで引換えてしまったように思われます。どの作品も絶版にはならず、今でも人々に読み続けられているのも、オースティンが愛されている証拠です。