Round Church~From the United Kingdom
2026.07.25
スコットランドの離島に出かけた時、道の真ん中に立つ教会を見つけます。それがラウンドチャーチ、坂の上から街を見下ろしているようです。
離島のこの街にたどり着いた時、今まで陽光にあふれていた天候が暗くなります。海に向かうと鉛色の暗い色で、波が風に煽られてひどく悲しい情景に変わってしまいました。今まで初夏だった海が、街が、何となく冬の風情に見えてきます。この街はボウモア。その名はウィスキーの名になって世界中にそのウィスキーのファンがいます。
それでも海から離れると少し空が明るくなってきました。海から振り返るとメインストリートの坂。そして坂の上にラウンドチャーチが見えました。丸い教会の正式な名はキラロウ教会。18世紀半ばに建てられ、屋根は大きな柱で支えられているとのことです。街を見下ろしているので、ラウンドチャーチの佇まいはとても大きく感じました。
スコットランドはイングランドとは違う独自の国教会を持っています。1472年にセント・アンドリュースがスコットランド教会の最初の大司教区となり、その後の宗教改革でスコットランド国教会は確立されました。首都エディンバラにあるセント・ジャイルズ大聖堂がスコットランド国教会の母教会です。それ以前はカトリック教徒も多く、そのための紛争も続いていました。
イギリスの他にもラウンドチャーチはあります。デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダと世界中で丸い教会が造られています。ボウモアのラウンドチャーチは北イタリアで見た教会を基に設計されたもののようで、当時の島の領主によって発注され、1769年に完成しました。教会を丸くしたのは悪魔の隠れる場所がないようにとのこと。壁も厚く90センチほどもあり、教会の外径は60フィート約18.3メートルと、確かに大きいラウンドチャーチです。
教会の内部は一般公開され、日曜日の10時には礼拝が行われます。白い柱と木の祭壇が美しい造りの教会の内部。また教会の高台から島の美しい風景が臨めるようですが、タクシーの待ち合わせの時間があったので坂道を上るのは諦めました。スコットランドの離島の街ボウモアにあるラウンドチャーチ。とても遠いところにありますが、この島を訪れる機会がありましたら、ぜひ坂道を上ってみてください。

