Mourning Dress~From the United Kingdom

2026.10.31

異文化理解

モーニングドレスと言っても朝の服ではありません。スペルが違います。モーニングは喪服。葬儀で着る洋服です。今では黒が定番ですが、日本でも海外でも白い喪服を使う時代がありました。

喪服を亡くなるまで着続けたイギリスの女王、ヴィクトリア。夫君のアルバート公が1861年の12月に42才で急逝されると、その後1901年1月22日に崩御されるまで黒いモーニングドレスで通します。その40年にわたる長い時間、即位30年も40年も50年も60年も黒のモーニングドレスで迎えます。それだけ最愛のアルバート公を失くした悲しみは深く苦しいものでした。

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その長いモーニングドレスの時代、人々も悲しみの色として黒のモーニングドレスを着用するようになります。女王が着用するモーニングドレスとモーニングジュエリーの黒のジェットのネックレスを女性たち身につけ始めます。またクレーブ-縮緬のモーニングドレスは光の反射がなく、黒のモーニングドレスとしては最適でした。凝ったモーニングドレスも出回ります。ヴィクトリア女王がクレープのモーニングドレスを愛用していたのも、写真に残っています。

元々服の染料として色を使えなかった時代、人々は白のモーニングドレスを着る習慣にしていたようです。染料の進化がモーニングドレスを黒に変えてしまいます。そんな黒のモーニングドレスをすっかり定着させたヴィクトリア女王でしたが、亡くなった時棺の上には真っ赤なローブを置くよう言い残していました。40年経ってアルバート公の元に行く時には黒ではなく、赤いローブを身につけたかったようです。