Leather Lane~From the United Kingdom
2025.11.16
ロンドンのポスタルミュージアム(郵便博物館)に向かおうと、地下鉄のチャンセリーレーンを降りたのですが、何か道が違うようです。高架の道には美しい教会がありますが、ポスタルミュージアムは下の道です。地下鉄の降り口を間違えたようです。下の道へ戻って古いビルのある静かな通りから大きな通りに出ますが、もう方向がさっぱりわからなくなり、お手上げです。この日ポスタルミュージアムは諦め、そこから近いレッド・ライオン・スクエアに出ようと歩きます。すると思いがけない通りに出ました。
左に折れた道の先には、ストールと呼ばれる屋台が出ています。時計を見ると午後1時。ロンドンのランチタイムの始まりです。何というタイミング。ロンドンのランチタイムに出くわしました。この道はレーザーレーン。鉄板で焼く匂いの先にはオムレツ、トルティーヤに入れる具などが見えます。他に野菜たっぷりのピタパン、パエリアたちの美味しそうな匂いに包まれます。ランチタイムが楽しいのは世界共通。ロンドンで働く人たちも、今日のランチをどれにしようか迷っています。
後で調べると、レーザーレーンはその名の通り革を扱うところではなく、地元の商人の名から変化していったようです。19世紀初頭にこの辺りはイタリアから移り住む人たちでいっぱいになり、リトルイタリーとしても知られていました。ストリートマーケットとしての歴史も古いようで、昔からここでモノが売り買いされていたようです。もちろん通り沿いにはショップもありますが、ランチタイムはストリートマーケットが人気のようです。ランチの食事だけではなく、フルーツや野菜、洋服のストールも見かけました。
ここで働く人たちや暮らす人たちのマーケットとして親しまれているレーザーレーン。機会があればぜひ訪れてください。平日の2時頃まではストリートマーケットのストールは出ているようです。

