Fair～From the United Kingdom
2025.08.05
英国コラム
イギリスの夏休み、公園や行楽地に現れる遊園地、それがフェア。それは小規模なものから、遊園地そのもののものまで、移動式遊園地が海沿いのリゾート地などに観覧車が組み立てられます。そのフェアに子どもたちはもちろん、大人たちもワクワクとした気分になってきます。
夏の間の幻のような移動式遊園地。それは日本の縁日のように、屋台のわたあめ屋やキャンディ屋、チーズ屋で買ったものを食べ、そして遊園地の乗り物に乗る、そんなイギリスのお祭りです。回転木馬の夢の中のような輝き、観覧車から見る壮大な夏の景色、子どもたちの夏の思い出の中にいつまでも残っています。そして大人たちも充分楽しんでいるのがフェアです。
フェアは元々は市場がベースになっているようですが、ヴィクトリア時代からはあらゆる乗り物で会場は埋め尽くされたそうです。夏だけではなく四季を通してフェアはあるようです。
例えばノッティンガムのグースフェア。毎年10月の第1週に行われ、その歴史は750年近いそうです。元々は数百羽のガチョウが飼育されている場所から追い出され行進し、ノッティンガムの市場で売られていたことに由来します。黄昏が早くなる10月は光が美しく感じられる季節です。このグースフェアには毎年40万人以上も訪れるそう。みんなが楽しみにしているフェアの1つです。
フェアの思い出にはキラキラした光の中の光景が息づいています。イギリスにお出かけの際はこのフェアを探してみてください。
