Dress Code~From the United Kingdom

2025.07.24

異文化理解

競馬は競馬、レガッタはレガッタに相応しいドレスコーがあるようです。ドレスコードって、けしてフォーマルなホワイトタイやブラックタイなどでくくられているものではなかったようです。

  • Dress Code~From the United Kingdom

欧米ではフォーマル、セミフォーマル、インフォーマル、カジュアルと、ドレスコードが大きく分けられています。フォーマルなら男性はホワイトタイ、女性はイブニングドレス、セミフォーマルなら男性はブラックタイ、女性はイブニングドレス、でも昼間なら女性はアフタヌーンドレスです。例えばロイヤルアスコットなど王室主催の競馬は昼間ですから、女性は膝上かそれより長い丈のドレスにファシネーターと呼ばれる女性用の頭に付ける装身具の着用が義務づけられます。男性は黒かグレイのシルクハットにモーニング、ベスト、ネクタイ姿です。でもこれはロイヤルエンクロージャーと呼ばれる格式の高いシートのドレスコード。ビレッジエンクロージャーならもっとドレスコードのハードルは低くなります。

ドレスコードは日本語で言えば服装規定。社会階級に従った自分のアイデンティティを示すようです。男性は競馬にシルクハットでもヘンリーロイヤルレガッタと呼ばれるボートレースはストローハットが場に相応しい帽子になります。女性は膝下のドレスにジャケット、帽子の着用になります。ボートレースでもパンツやジーンズ、レギンスはご法度だそうで、知らないと場違いな恰好になってしまいます。

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例えばレストランなどでスマートカジュアルなどとドレスコードが記されています。でもスマートカジュアルって、どんな服装なのでしょう。迷っていまいます。男性ならネクタイやジャケットの有無などで何となくわかります。でも女性はどうなのでしょう??  スマートカジュアルはインフォーマルなので略礼装のカテゴリーです。けれど女性もTシャツやジーンズを避け、過度な露出もNGだそうです。会社に着ていける服装なら好いらしいのです。

ロンドンの1851年創業の高級貸衣装のモスブラザーズは、 1952年のエリザベス2世の戴冠式の用意には大繁盛したそうです。プロフェッショナルが揃えた衣装、そしてその衣装のメンテナンスがいらないのでとても重宝されました。そして王室のドレスコードも気になります。ロイヤルファミリーは普段のシーンではジーンズの着用が認められていますが、昔は一般庶民とはちょっと規定が違ったようです。今ではダメージジーンズと呼ばれる破れたものも着用しているようですが、昔はロイヤルファミリーがジーンズ着用の際はセンタープレス、折り目がなければいけなかったようです。確かにキチンした見映えですが、もう今では誰もしていないようです。

※画像はヴィクトリア時代の長男エドワード王子の結婚式。結婚はやはりフォーマルで、女性の参列者たちの正装は見事です。また1880年代の女性たちの外出着も帽子、手袋やパラソルとひと通り決まったルールがあったようです。