Dartmouth House~From the United Kingdom
2025.04.27
ロンドンのメイフェア、チャールズストリートにあるダートマスハウス。この邸宅の最初の持ち主はカーナヴォン伯爵でした。最初カーナヴォン伯爵は37番地の邸宅をお持ちでしたが、1776年には手放されているようです。その後銀行家が隣の35番地といっしよに購入し、2軒の邸宅を1軒にまとめて改築しました。
ダートマスの名の由来となったのが次の所有者となった第6代ダートマス伯爵。内部の改築を行い、広いロングドローイングルームと、居心地の好いスモールドローイングルームを造ります。ダートマス伯爵は1914年の大戦勃発までここで暮らしていたそうです。戦争が始まるとイギリス赤十字社の病院として使われました。戦時中こうして貴族たちのロンドンのタウンハウスや、所領地のカントリーハウスを使わせることがよくありました。ここも戦時中は病院にその後売却され、今は国際的な教育会員組織ESUの本部になっているそうです。
でも今、伯爵が改築したダートマスハウスは、結婚式やイベントなどのバンケットルームとしても使われています。重厚な調度品が設えられた室内と、外からではわからない明るい広々としたコートヤードがとても素敵です。また目を見張るほど美しい階段を昇っていくと、ミーティングやカンファレンスを行える部屋、結婚式などのパーティが行える美しい部屋が広がっていました。インスタグラムでその豪華な邸内の様子を見ることができます。会員制なので入会金等を支払わないと使えません。写真だけでも楽しんでみてください。
カーナヴォン伯爵の末裔で第5代カーナヴォン伯爵は、人気ドラマ「ダウントンアビー」で使われたハイクレア城の持ち主でした。ロンドンの街歩きをしていて見つけた邸宅が、「ダウントンアビー」までつながってしまったのも、何だか面白くなってしまいました。