Sunken Garden~From the United Kingdom

2025.06.23

英国コラム

新宿にもサンクンという名のガーデンとプラザがあります。英語のsunkenとは「地面より低い」の意味があるので、サンクンはちょっと下にある建物や庭の意味ようです。

  • Sunken Garden~From the United Kingdom

イギリスのサンクンガーデンで有名なものは、ハンプトンコートパレスあるサンクンガーデン。王室の所有するパレスです。一段下に掘られたスペースに色とりどりの花と緑が並んでいます。イングリッシュガーデンと少し違うところは、きちんと刈り込みされた緑。イングリッシュガーデンは手をかけていないように自然なものに見せるので、植木を刈り込んだものばかりではありません。ハンプトンコートパレスのサンクンガーデンは、整ったガーデンに造成されています。

ロンドンのケンジントンパレスにもサンクンガーデンはあります。バラ200本、チューリップ300本、ラベンダー500本にダリア、ワスレナグサ、スィートピーが咲き乱れるガーデン。でも華やかな色合いではないことに気づきます。花の時期が違ったのでしょうか。ここは今プリンセスダイアナ・メモリアルガーデンと名を変え、ホワイトガーデンに整えられたようです。かつてケンジントンパレスにお住まいだったプリンセスダイアナは、このガーデンを愛されていました。

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ケンジントンパレスのサンクンガーデンでは2021年7月1日、プリンセスダイアナの像の除幕式が行われました。その日はプリンセスダイアナ生誕60年。もうすっかり大人で子どもたちもいる、ウィリアム王子とヘンリー王子が亡き母を偲びます。プリンセスダイアナが子ども好きだったことで、像には3人の子どもたちが寄り添います。ガーデンの花々と草木は淡い色ばかりの配色です。プリンセスダイアナが今安らかな世界にいることを教えてくれています。

※写真はプリンセスダイアナ・メモリアルガーデンと、そのガーデンを見守るシェーンの子ども英語のピンクのカバのキャラクター、チャーリー。