「porridge」とは?英国の定番朝食とその魅力を徹底解説

2023.12.05

英国食生活

目次

  • Porridge~From the United Kingdom

昭和天皇はポリッジがお好きだったというお話を聞いたことがあります。朝食は毎日洋食をお召し上がりになり、パンとごいっしょに、オートミールかコーンレークスなどを牛乳とともに採られていたそうです。このオートミールを英国ではポリッジと呼んでいます。

ポリッジってどんな味?

ポリッジは、おかゆに似たとろみのある食感が特徴です。甘く味つけすれば、やさしいデザートのようになりますし、塩味にすれば主食として楽しめます。口当たりがなめらかなので、朝食だけでなく、体調がすぐれないときにもぴったりなメニューです。

オーツ麦を牛乳で煮込んだ料理がポリッジ。作り方は簡単です。お鍋にオーツ麦を入れ、牛乳でことこと煮込みます。おかゆ状になったところで、砂糖や蜂蜜、ジャムやフルーツなどを入れて甘く仕上げるのがイングランドスタイル。スコットランドでは塩で調理するようで、お好みが分かれるところです。今ではスーパーフードのチアシードや、カレー粉などを入れて、そのポリッジのレシピは無限大です。温かい英国の朝食の定番になっています。確かにお腹にやさしく、温かいモノを朝いただくのは、身体にとって理想的な朝食です。

ポリッジとオートミールの違いは?

日本では「オートミール」として知られていますが、実は「ポリッジ」は料理名、「オートミール」は材料の名前です。オートミールを牛乳や水で煮て調理したものがポリッジなので、両者は完全に別のものではありません。つまり、「Porridge is made from oatmeal.(ポリッジはオートミールから作られます)」ということですね。

ポリッジは世界中で人気?

はい、ポリッジはイギリスだけでなく、北欧やアメリカ、オーストラリアでも朝食の定番として愛されています。各国によって使われるトッピングや味つけが異なるのも面白いところです。たとえばスウェーデンではシナモンやベリーを使ったレシピが人気です。

余談ですが、英国のスラングではポリッジに「刑期」の意味もあるので、シチュエーションによっては使う時には慎重に。日本語の「くさいメシ」と同じようですね。